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キミの色って…?

クラスの愛され委員長のわーさん。僕は今日彼女の心のうちを語った「音のポートフォリオ」という本を見つけて読んでいる。この表紙に不思議なことが書いてあった

赤…情熱、怒り、興奮

桃…恋愛、ときめき、淡い好意

青…信頼、冷静、友情

黄…元気、自信、注目要求

緑…安心、癒し、守りたい気持ち

白…無垢、迷い、空虚

紫…嫉妬、疑い、独占欲

黒…憎しみ、殺意、絶望。

よくわからないや。

最近小説書くの流行ってるし、先生が言ってたポートフォリオと混ぜた小説なんかな?

とりま読んでみるか。

6/23(月) 君の心だけ見えなくて


「わーさん、お前どうせまだ琥汰のこと好きなんだろ?」

その何気ない晴太の一言に私の心はかすかに揺れていた。

本当はもう終わったと思っていたのに。

というか思っていたかったのか。そんな気持ちじゃないって、そう言い聞かせてたのに。


でも、私の心って思ってるよりずっと正直でね、「違うよ」って笑う自分の胸の中が、紫色ににじんできちゃった。


実は私には誰にも伝えてない秘密があってね。

年に数回突然人の"心のイロ"が見えるの。

私はそれを透明日って呼んでる。

今日実は今年度初、6回目の透明日だった。この学校の中でしか起こらない不思議な現象。

なんでテスト中なんだよ、勉強に支障ついちゃうじゃん。誰にもこんなこと信じてもらえないの、知ってるから唯一誰にも言ってないんだよね。読んでる君にはバレちゃったけど笑笑

教室に入ると、今日も“色”でいっぱいだった。

透明日になると、人の感情が色となって、その人のまわりに淡く浮かび上がる。

優しい人は緑。恋してる人はピンク。怒っている人は赤。そして、心が濁っていると黒や紫が混ざる。

例えば晴太には常に明るいオレンジがふわりと漂い、陽心には包み込む黄緑色が見える。


でもね、見えない人もいるんだ、

それが…琥汰。

告白したのは、もう2ヶ月も前のこと。

噂で彼が7年間好きだった地元の友達と付き合ったらしいというのも聞いていたんだ。

あれから「友達でいたい」って言われたけど、それなりに普通に話せるようにはなった。

まぁ最近彼はモテ期だから、五股してるとか言われてる、別にそーゆー訳じゃないのに。なんかごめん。

それでも目が合えば笑うし、「ノートと教室貸して」なんて声をかけてくる。なのに、彼だけが“透明”のまま。まるで、存在ごとすり抜けてしまいそうなほどに。


後輩の桜と一緒に帰ろうと思ってバス停のベンチでただ夕日を見て待っていた。

桜も琥汰のことが好きで、嫌われていても、彼女ができたという噂を聞いても諦めていない。

これで略奪3回目だ。なんでだよ。

自分は心では諦めていない、のに本人にも頑張って好きという気持ちなくすからとか言ってしまった。

今日も透明だった彼。あの笑顔の奥には何が隠されているのであろうか。

帰ろうと思って立って3歩歩いた瞬間首周りがゾワッとした。

右後ろを振り返ると琥汰だ。

えっ?ちょちょ、これは何???もしかしてババ、バックハグ!?

と思って驚いていたら

その、私の右耳に彼は風のような声で囁いた

「ごめん、俺やっぱり…わーさん離したくないかも」

彼は続けた。

「実は俺この前凪に振られちゃってさ。あの時は気にしてなかったって言ったけど振られてから気がついた。俺わーさんのことずっと気になってたんだったんだって。」

「えっ!!」

思わず顔が赤くなっていく。

「俺告られてからずっとわーさんのこと見てた。この気持ちは申し訳なさだと思ってたけど、そのわーさんの纏う瑠璃色に惹かれてしまったんだ…。本当は嘘だと思いたい、あれだけ冷やかされてさらにフラれて苦しめちゃったから。こんな俺でも受け入れてくれる?」

そんな真剣な彼の眼差しには新緑混じりの桜色が見えた。はじめて、見えた。

「私は琥汰のこと好きだけどね?落ち着いてごらん。無理してない?凪ちゃんに振られて、もうどうでもいいってなってない?私はそう感じるな。」

こん時からちょっと泣けてきた。

「だからさ、私が寄り添ってあげるから、心友として。心の整理がついたらこれからのこと考えようよ。」

琥汰はそのガラスのような金色を纏う涙を流しながら強く頷いてくれた。そして、正面から強く抱擁しあった。安心したのかもしれない。彼の腕は徐々に力が抜けていく。

その時初めて私は幸せを表す銀色を見た。

これからも彼とは親友であり心友として寄り添いたいし、もし彼が望むものならばもっとお互いを大切にできる関係になれたらな。

テスト中なのに何書いてんだよあいつ笑笑

こんな世界、あるわけないじゃん。妄想好きだな〜わーさんって奴は。

ん?なんか書いてある

感想ありますか?だって?

読む人いるの前提じゃん。

とりあえず書いておくか。

(これは実話を元にしたフィクションです。初投稿なので至らない点が多いと思います。訂正の仕方等まだまだ未熟なので温かい目で見て優しいコメントをよろしくお願いします。)

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