寝取られで無駄に仲間呼ぶ展開絶対許さないし、可能であればいちゃラブにするマン
深夜テンションで書いたのでクッソ適当です。
とあるホテルの一室。
ベッドの上で少女がオッサンにのしかかられていた。
「ん゛お゛ぉ゛♡ もぉ゛むりぃ♡ とめてぇ♡」
脳の処理速度を上回るほどの快楽の暴力。
下品な喘ぎ声をあげる少女にオッサンが下卑た笑みを浮かべる。
「ぐふふ、お前の彼氏が今の姿を見たらどう思うだろうなぁ」
オッサンは少女をとある事で脅し、少女に彼氏がいるにも関わらず無理やりその体を貪っていた。
そう、この少女は絶賛寝取られているのだ。
「言わ、ないでぇ♡ お゛ぉ゛」
「……さて、そろそろか」
オッサンは少女に打ち付けていた腰を止めて、指を鳴らす。すると部屋にゾロゾロと男達が入ってきた。
それを見た少女はギョッとして汗でテラテラ輝く体を隠す。
「……な、なに? 誰この人たち?」
「お前を犯したいという男がワシ以外にもたくさんいてな。ここに呼んだんだ」
逃げ出そうとするも男の1人に腕を掴まれてしまい少女はヒッと喉を鳴らす。
例え振り払っても出入口は男達に塞がれ逃げ場はどこにもない。
「さぁお前たち! 思う存分犯してやれ!」
___普通の寝取られモノならここから男達にまわされ、快楽と絶望の果てに堕ちてボテ腹ENDってしまうのだろう。
もしくは彼氏に行為中のビデオレターを送りつけそれでシコッてねENDかもしれない。
だがしかし、今回に限ってはそうはならない。
この寝取られは『彼』の好みではない。
「ちょっと待ったぁあああああああッ!!!!」
突然、ホテルの窓ガラスをぶち割って1人の男が乱入してきた。
「な、なんだなんだ!?」
乱入者は困惑している男達の間に一瞬で入り込み、背中の刀を一閃。
男達の首は鈍い音を立てながら床に落ちた。
血しぶきが部屋中を赤く染め上げる。
「ひ、ひぃー!!?!」
「キャー!!!」
阿鼻叫喚。
濃い血の匂いが立ち込める部屋で乱入してきた男が叫んだ。
「何故だぁああああ!!!」
あまりの声量にビリビリと部屋の壁が震える。
「何故お前は仲間を呼んだぁぁ!?!!」
「………………はい?」
困惑しているオッサンに男が詰寄る。
その目は血走っていた。
「何故仲間を呼んだと聞いているんだぁ!??! お前この子が好きなんじゃなかったのかぁ!?!?」
「…………え、えぇ……?」
「好きならなんで仲間を呼んでまわす必要がある!!! 他の男に好きな女が抱かれてお前は何も思わないのか!??!? テメェは寝取るだけじゃなく自分が寝取られるのも好きなのかぁオォン?!??」
オッサンが萎縮したように下を向いた。
イチモツも心無し元気がなくなっている。
「……だってこの子彼氏いるし……だったら快楽で堕とすしかないと思って……」
「馬鹿野郎!!! ならテメェ1人でやれ!!! 1人で女を満足させられる自信もねぇヤツが女堕とすとかナメたこと言ってんじゃねぇぞ!!!」
「ヒィ!??!」
「それから女ァッ!!!!」
「は、はひ!?」
「テメェもどうせ堕ちるんだからさっさといちゃラブ展開に持ち込めバカが!!! そんなんだから不安になったオッサンに仲間なんて呼ばれんだよクソがぁ!!!」
「そ、そんなむちゃくちゃな!」
「そもそもテメェこのオッサンに抱かれるの今回で何回目だァオォン!??!? 100回!!! 100回目だ!!! 挿入無しの展開も含めたらもっと多いよなぁ!??! もうとっくに落ちてんじゃねぇのか!??? 彼氏とのエッチに満足してないってこっちは知ってんだよ!!!」
「な、なんでそれを……!」
下を向いていたオッサンが驚いた顔で少女を見る。
「え。そ、そうなの?」
少女は恥ずかしそうに俯いた後、小さく頷く。
「……彼の小さいし、すぐ終わっちゃうから」
そう。
もう少女の身体はオッサンによって開発されきっていた。
最近は彼氏と連絡を取らず、オッサンとの行為のことだけを考えて自慰に没頭している。
「わかったか!!!! 仲間を呼ぶ必要なんてなかったんだよ!!!! わかったならさっさといちゃラブしろオラァ!!!!」
「ヒィ!??」
男に刀を向けられ、オッサンが悲鳴をあげる。
「おらオッサン、どうすんだよ?」
「……ワ、ワシは……」
オッサンが冷や汗を流しながら隣の少女を見る。
そしてしばらくの間の後、決意したように口を開いた。
「しょ、少女ちゃん」
「……は、はい」
「…………今更だけど、ワシ少女ちゃんのことが好きだ。笑顔が素敵だし、いっぱい食べるところが可愛くて好きだ。ワシと……つ、付き合ってほしい」
「…………えっと、その……わ、私でよければ……」
「ッしょ、少女ちゃん!!」
「あっ! い、いきなり!??♡ んおお♡ しゅき♡ しゅきぃ♡」
晴れて恋人になり、獣のように愛し合う2人。
嬌声の響き渡る血塗れの部屋にもう男の姿はなかった。
___数時間後。
高層ビルの屋上、全てを見下ろせる場所に男は立つ。
「さて、次は───」
その男の名は、『寝取られで無駄に仲間を呼ぶ展開絶対許さないし、可能であればいちゃラブにするマン』。
この街のNo.1ヒーローである。