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熊エッセイ

「ラノベはいずれ先細りして消える」について

作者: 熊ノ翁

 どうも、熊ノ翁です!

 本日の創作界隈ネタは、最早何度目になるかわからないラノベ滅亡説についてです。


 ううむ。

 やはり年に一度、いやさ春夏秋冬一度ずつは「ラノベはもう終わりだ! 遠からず滅びる!」というネタで騒がなければダメですよな。

 創作界隈にとってラノベ衰退論は季節の風物詩ですし。

 というわけで桜も散り終え、夏日が天気予報でちらほら顔を覗かせ始めた昨今、語ってまいりましょうかラノベ滅亡論!

 バルス!


 さてさて。

 ラノベなんて年がら年中「衰退した」だの「もう終わり」だのと創作界隈で言われ続けているのを見るに、明日にでも滅んでいておかしく無さそうな感じなわけですが。

 このラノベってコンテンツ、そう言われ続けながらもかれこれ30年近く生き残ってきているわけで、かなりしぶといです。

 んで、しぶとさの要因としてはこんな感じ。


・売り上げが良い

 そもそも小説の中でラノベはなんだかんだ売り上げが良い。

 書店の棚の占有率ももちろん、2023年度の書籍売り上げTOP10の内、3冊(人によっては4冊)がラノベ。

 アニメ化作品点数もクッソ多く一般への認知度、浸透度は相当高い。

 メディアミックス分まで含めて考えると、200億円ちょいと言われてるラノベの市場規模が倍化する可能性も普通にある。


・ジャンルの幅が広い上に定義が曖昧

「ラノベ」と一口に言ってもアクション、ラブコメ、SF、サスペンス、ホラー、ファンタジー、歴史もの、等々ジャンルがクソ広い。

 何となくふわっと「若者向けの小説」的に区分されてはいるものの、漫画で言う所の「少年漫画」レベルに幅が広い区分。


・読者層が広い

「若者向け」と言われているが、実際は10代から40代位の広い年齢層に読まれている。

 というか、アニメ化した作品を視聴する年齢層がそもそもその位幅広い。


・参入障壁が低い

 極論、日本語が書けさえすればクリエイターとして参入可能(読まれるかは別)で、実際大手投稿小説サイト「小説家になろう」に投稿されてる作品点数は100万作を余裕で超えてる。

 付随して作者の数も豊富で、いわゆる「プレイヤー人口」がクッソ多い。

 

 こんな所ですか。


 えっと……

 これ、滅ぼせんの?

 ちょっと熊、ラノベの滅びるイメージ湧き辛いんですが。


 売上良い。

 ジャンル広い。

 認知度高い。

 顧客の年齢層広い。

 プレイヤー人口多い。

 

 そんなコンテンツが滅びる可能性って、高いか低いかで言うとまあ低い方に天秤傾くっしょ。

 えー、滅びんのかコレで。

 むしろ逆に、どういったケースでなら滅びるのかを考えてみますか。

 

・呼称が変わる

 ラノベっぽい物語は普通に出回り続けるが、呼び方やカテゴライズが「児童文学」や「ジュヴナイル」といった具合で別の物に代わる。

 ある種、SFみたいな道を歩む感じ。

 SFって、よく「SFは死んだ!」なんて言われてたりするけども、実際は広まり過ぎて別の呼称で呼ばれるようになっただけで今も昔も普通に人気ジャンルっていう。

 そんな具合で、呼ばれ方だけ変わって物語群自体は現状とほぼ変わらないって状況になるってパターン。

 これを「滅んだ」と言えるかどうかはまた議論の余地はありそうですけども。


・日本語が使われなくなる

 まず「ライトノベル」は現在の所、ほぼ国内限定のコンテンツです。

 もちろん、ラノベ原作のアニメや漫画が海外でウケてたりもするんですが、しかし海外での認識はあくまで「アニメ」や「漫画」であって原作の小説を「ライトノベル」なんて分類で認識はしません。

 ラノベだろうが何だろうが「小説」もしくは「日本の小説」として区分するだけでしょう。

 てなわけで、現在絶賛少子化街道爆走中で移民受け入れまくって国の運営回していく方針を取ってる日本は、今後日本語が廃れる可能性が非常に高いです。

 だもんで、JRの駅名看板から日本語表記が消えた未来のわが国では、ライトノベルって言葉は残ってないんじゃねえかなーと思いますです。


・文明が滅ぶ

「万物の霊長」とかイキっていい気になってる我らが人類なわけですが、このヒトカス共が「文字」なんて小賢しい物を使いだしたのはここ6千年ちょいの事です。

 人類史200万年の歴史から見ると、文字なんて物は使い始めて新しい手に馴染んでない小道具に過ぎません。

 なので、例えば我ら人類が過去に滅びかけたインドネシアのトバ火山破局噴火とかが起こって文明崩壊すれば、こんな「文字」なんて小道具はあっさり滅ぶ可能性があります。

 そもそも「文字」は元々特権階級の占有物でした。

 その辺の庶民に知恵付けられたら困るからと、あえて文字を普及させなかったりなんて歴史もあるくらいです。

 文明が後退したら、まーたそっから大衆文化も作り直し、辿り直しをする破目になるでしょう。

 文字は特権階級の意識高い系文化で使われる物となり、そうなると大衆文化に属する「ラノベ」は文字の恩恵が受けられなくなる可能性が極めて高いです。

 

 んー、こんな所かなぁ。

 基本、国がどうにかなるレベルの事態に見舞われん限りはラノベ滅ぼすの難しいんじゃねえかと熊は思いますな。


「ラノベは滅びぬ! 何度でもよみがえるさ!」



「ラノベはいずれ先細りして消える」について……END

最後までお読み頂き有難うございます。


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よろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[一言] ラノベは昔はジュブナイルって言ってた気がする。その前は少年少女小説だった気が。 つまり似た様な小説のジャンルは昔からあるし、今後もしぶとく残りつづけると想います。その時はラノベって名前じゃ…
[良い点] 同意しかありません。 [一言] 「ラノベはもう終わりだ! 遠からず滅びる!」と言っている人から「ラノベの代わりになるもの」を聞いたことがないんですよね。 ラノベの読者層が急にいなくなるわけ…
[一言] かつて、大衆文学というジャンルがありました。江戸後期あたりから勃興して明治昭和で大輪さかせたこの一大ジャンルに当時の大人の評価は「あんなの読んだら頭が悪くなる」「一時的な流行でいずれ廃れる」…
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