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29話

____クロエサイド_____

クロエ(昨日は初心者同士だったから今日はいい手合わせができるといいな)

冒険者ギルドから反対側なので雨が降る前に走り出す。

クロエ(結構距離あるけどいい運動になるかな?)と思い全速力で走る。

“ダッシュ獲得”

クロエ(おー!早いなぁ。前の世界でもこんなに早く走れたら世界一になれそうだよ)

そんなことを考えながら走り続けた結果20分でついてしまった。

クロエ(歩きだと結構かかるのになぁ。さすがスキルだよねー)

そこで肩を叩かれた。

不意を突かれたと思い、振り向きながらバックステップをする。

そうすると見知った顔だった。

ラクス「ごめんごめん!驚かせるつもりはなかったんだ!仕事を片付けたからこっちの仕事に戻ってきたんだ」

クロエ「こちらこそごめんなさい!あんなことがあったのでビックリしちゃって!」

ラクス「最初に声をかけるべきだったよね、反省する」

クロエ「いえいえ!大丈夫です!それで今日は対人戦訓練をしにきたんですけど」

ラクス「あー、ごめん!今日はあの事件があったから訓練無しにしてみんな今帰ってきたんだよ」

クロエ「じゃあ今日は誰とも戦えないの?」ウルウルした目でラクスを見る。

ラクス「…」

“ジーッと”ずっと見られたラクスが折れた。

ラクス「驚かせちゃったお詫びに僕が相手になろうか。外は雨が降ってきたから中でやることになるけど、魔法禁止でいい?」

クロエ「やった!ラクスさんありがとう!」

ラクス「うーん、ちょっと先行っててもらっていいかな?他の仕事押し付けてくるから!場所わからなかったら他の人に聞いてね!“ラクスさん“って言えば大丈夫だから!」

クロエ「はーい!」

外の運動場を抜け、奥の運動館に足を伸ばす。

誰もいないからだろう、運動館は暗く、静かだった。

早くラクスさん来ないかなぁと思っていたらすぐ来た。

ラクス「お待たせ、迷わなかった?運動館を使用するにあたっての申請とかあってバタバタしちゃって!使用時間は3時間だけね!あと時間余ったら騎士団の中案内するよ」

そういって魔石を嵌めると明るくなっていく。

クロエ「確かに電気ってなかったけど、こういう仕掛けだったんだ」

ラクス「こんなに大きいのは珍しいからかな、宿とかでも小さい魔石を使ってるよ」

クロエ「なるほど〜、道理でスイッチ見たいのはなかったのか」


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