豊穣の町
場所にもよりますがこの世界の文明レベルはだいたいが現代レベルです
豊穣の町 オオゲツ
【ブルルァアアアア!!】【キィイイイン!】【ホー!ホー!】「くたばれ害鳥がァ!!」ドンドンドンッ【キィッ…】ドサッ「雷鳥一匹に弾三発も使うな!もうボウガンもガスも残ってねえんだぞ!」オオゲツの最南端、農業地区で作物を荒らす雷獣と町民が戦っていた。さっきまで40匹近くいた雷獣はもう10頭もいなくなり、7人はいた町民も大半が負傷して担架で運ばれ二人だけになっていた。「今回は雷狼や雷兎がいないからよかった…もしアイツらがいたら負傷者だけじゃなく死人も出てたぞ…」ドンッドンッ「そうだなってかクソ!もう銃弾無くなったぞ!」「はぁ!?まだ5匹もいんだぞ!?しかも雷牛がまだ生きてる!」「わぁってんだよんなこと!早くまさかり持ってこい!」【ブルル…ブルルァ!!】相手の対抗手段が無くなったことを察知した雷牛が勢いをつけ二人に突進する。避けなくても死ぬし避けても他の雷獣がいる。死を覚悟する二人「畜生…!」「弾が残ってりゃ…」【ブルルァ…ッ…!?…】ズシンッ!「「!?」」どこからか飛んできた矢が雷牛の脳天に突き刺さる。雷牛が脚を崩し走りながら地面に沈む。そしてその後ろには大きな壺とボウガンを携えた少年が。「 ギリギリ間に合った…突然すいません!残りの雷獣は僕が駆除します!」『お二人、下がってな!』