落雷級の恐怖2
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「雷狼!?ゲホッ、なんで雷って名前についてるんですか!?」壺を抱えて地平線の向こうからやって来る獣から逃げる真守。『トール平原は雷属性の獣が数多く生息しててそいつらは雷獣って呼ばれてる!その雷獣達の中で一番気性が荒くてエグい武器持ってるのがあの雷狼だ!アイツの爪とか見てみろ!あの殺意固形物にしたみたいな爪!』壺に言われて走りながら雷狼の爪を見た。確かに死を感じさせる形をしている。『あの爪に服でも引っかかったが最後、不導体も導体も関係ない魔力でできた電流流されて終わりだ!』
「ぜえっはぁ、不導体導体関係ないならどうして走ってる途中に地面に電流流してこないんですか!?」『この平原の地面は特別な土でできていて魔電流を通すことができねえんだ!俺の魔法でこれを使って防具を生成できるぞ!』どうしてそんな重要なことを言わなかったのかと言おうとしたが、これ以上喋ったらもっと疲れてしまって追いつかれそうなので思考するだけに留めた。『すまねえ!獣に感知される程の魔力出しちまうなんて思ってなかったんだ!それにさっき言ったとしても作る時間が無かったんだよ!アイツら獲物が動かないって判断したら今よりもっと速いスピードで迫ってくるんだ!』
とんでもない悪夢だと真守は思った。この平原には隠れられるような洞窟も岩もないし真守の体力も底をついてきた。(家に帰りたい…生きたい…!せめて防具を作ることができたら…でも壺によるとアイツ相手には止まっちゃいけない…どうしたら…)