落雷級の恐怖
またしても駄文
『とりあえず…ここなんもないしひとまず南の村に行くぞ』長い会話を終えると、壺が南の村に行こうと提案してきた。だが真守はこの世界に来たばかりで土地勘がないし地図も持ってない。
「どこが南か地図もないのにどうやって調べるんですか…」 『そういや地図とかなんも持ってねえな…よし、そこら辺に雑草生えてるだろ?』「生えてますけど…これをどうするんですか?」『それ抜いて俺の中に突っ込め、そしたら地図ができる』とんでもないことを言い出した。この壺に草を入れてどうして地図ができるのだろうかと思い質問する。 「どうやって??どうして草で地図が作れるんですか?」『ごちゃごちゃ言うな、はやく入れろ!』 「はい…」壺が言った通りに雑草を入れる『よーし、じゃあ次地図が欲しいって頭の中で言え』(ほんとに作れるのかな……地図が欲しい地図が欲しい地図が欲しい)『三回も言えとは言ってないが…よし!』
《giveme(創造)》ゴウッ!!!「うわっ!?」壺が呟くようにgivemeと唱えると爆音と共に壺の中から大きな火柱があがった。真守が驚き壺から全速力で離れ振り返ると、火柱は消えており紙切れを入れた壺だけがそこにいた。『魔力出しすぎたか…この姿で創造使うのは初めてだしな』『オイ!できたぞ!早く戻ってこい!』走って戻り壺に入っている紙切れを見る。「凄い…ホントに地図ができてる…」『驚いたか?魔力をうまく使うと他の奴らには使えない自分だけの魔法を使えるんだ、俺の魔法は素材次第でなんでも召喚、製造することができるんだ』「その、その魔法って僕にも使うことできますか…?」『できねえな。魔法を使えるのは魔力をフルに使えるヤツだけだしそもそも魔力はこの世界の生き物にしかねえ』「えぇ…僕を呼んだ意味ってあったんですか…?」ばっさりと真守の希望をへし折る壺と悲しい事実を突きつけられへこむ真守。そして地平線の向こうから迫ってくる大きな影…『あるから呼び出したんだ…ろ…!!しまった!魔力に反応して来たのか!オイ!後ろ見ろ!』 「え?あ!?あぁあ!!犬!?」『犬じゃねえ!アイツはこの平原の荒くれもん…雷狼だ!』【グラァァァァッ!!!】