第49話 副団長クラウス
感想ありがとうございました。
本当は一本であげる予定でしたが長くなってしまったので題を変えて複数にわけます。
すみません、感想をもらい調子に乗りました。
カイリが冒険者を取り押さえた晩、少年の噂は王国の騎士団、魔法師団、冒険者ギルドに広まった。
~騎士団執務室~
一つの机の前に熊のように巨体の禿頭の男がドカッと座り何やら上機嫌に報告書めくっていた。
「今日上がってきたコレ見たか?」
「ええ、団長こそ報告書に目を通すなんて珍しいですね」
その言葉に団長は豪快に笑う。
「なんたってあの婆の孫弟子だろ?
そりゃあ注目するだろ。
副団長様は興味ないのか?」
「人並みには、ですね」
副団長と言われた男は団長程ではないが高い身長に引き締まった体、そして赤い頭髪、そして物腰からは柔らかくも強者特有の空気を放っている。
団長はそっけない態度の副団長の様子をつまらなそうに見る。
しかし副団長も慣れたもので顔色一つ変えない。
さらにその様子を団長の副官の壮年の男が飽きれてため息をつき、かたや副団長の副官の若い女は冷や汗を隠しきれない。
端から見ればただの会話だが執務室には団長から息が詰まるほどのプレッシャーが放たれている。
実際、副団長は少年の噂に多少の興味は引かれていたが、団長のこのからみに対しては特に思うところはない。
団長のからみ方から険悪なように見えるが副団長は団長のことを尊敬しているし、団長も軽いじゃれ合いのつもりだ。
この場で本気にしているのは副官歴の浅い新米一人だけだった。
そして王国騎士団の中で肩書きでなく実力共にトップ二人のやり取りに新米副官は胃が痛くなっていた。
だが団長はそれを知りながらその様子を含めて楽しんでいたのだが。
「それよりも私は彼女が弟子を取ったことに驚きましたがね」
団長副官は新米副官を気使って話題を変える。
「ああ、ばばあのとこのグータラか。
ってかアイツ学院卒業して何年経ってんだ?
おれぁてっきり一生弟子はとらないんだと思ってたわ」
「今回も弟子とったと嘘ついて導師から逃げまわっているのかと私も思ってましたよ」
「で、その弟子がなんで王都に来たんだ?
たしかコイツ11歳だろ?
学院に入学するには1年以上早い」
「さあ?調べたところソフィア氏は昨夜王都に到着してから導師と連絡とって無いようですから、こちらにも大した情報は入ってませんね」
「今日一日グータラは何してたんだ?」
「宿から出てませんね」
「……クラウスよ」
団長は副官の話を聞くと真面目な顔になって副団長に話しかける。
「何ですか団長」
「俺はお前が副団長でよかったよ。
俺の下があれだったら俺が楽出来なくなる」
「それはよかったです」
団長はこう言って自身は仕事をしてないかのように振る舞うが実際のところそんなことはない。
国境防衛指示、軍備、後身育成、文官との交渉。
豪快な見た目と振る舞いとは裏腹に深い知識と経験、判断力があり、ヨーゼフという団長を理解していないものはまず足元をすくわれる。
「それで団長、どうしますか?」
「なにがだよ?」
団長副官が訊ねるとここで聞き返すのだから性格というより人が悪い。
思わず副官はため息をはく。
新米副官にも意味はわかる。
少年を騎士団に引き入れるか、ということだ。
少年は元三本槍、つまり元改革派の息子だ。
これを引き入れるということは両派閥、特に保守派を刺激することになる。
さらに導師の秘蔵っ子の弟子ということは将来は魔法師団に入る可能性が高い。
そんな少年に横槍をいれて騎士団に引き込めば魔法師団との溝がさらに深まりかねない。
ましてや少年の師匠である彼女は魔法師団で三番目の地位にいる。
役職こそトップではないが実力にあっては既に王国魔法師最強と言われる。
少年の力がどれ程のものかはさだかではないが積極的な行動はデメリットの方が大きい。
静観するのが正解だろう。
「クラウス、欲しいか?」
団長はまるで子供におもちゃを買い与えるかのようなノリで副団長に気軽に尋ねる。
新米副官はこのやり取りこそ冗談だと思って様子を見ていると団長の眼が真剣なことに気付いた。
思わず自分の直属の上司である副団長を見ると一瞬の間のあと表情を和らげ返答した。
「いいえ、こちらから引き入れるには火種が大きすぎます。
本人の意思ならともかくこちらから動くことはないでしょう」
「そうか」
団長は一言発するといつもの調子に戻り、報告書に再び視線を落とした。
「けどなかなか面白そうではあるよな。
この捕まった冒険者、C級とはいえそれを軽く捻ったんだろ?
しかも直接的な攻撃は蹴り一発か。
身体強化はしているだろうが魔法師の、しかも子供がC級冒険者の戦士職を近接戦で制すか。
魔法は、うちの者が直接見た訳じゃないが調書では土属性魔法の初級【成土】中級の【沼】と【土壁】か」
「なかなか効果的な使い方ですね」
「ああ、普通は殺傷性の高い火か風魔法を選択するんだが、土属性ならせめて中級の弾岩を使うよな」
「初めから拘束目的ですね」
「使い方が子供らしくねぇし、なにより何でも派手にかますあのグータラに似てないな」
「他にも指導者がいるんですかね?」
「どうだろな。
調査書にはあがってきてないが。
まあ近接戦闘の方は父親だろうな」
「ゲイン氏ですか」
「もったいねーよな。
あいつ個人の戦闘能力はまあまあだったし伸びる余地はまだあった。
それよりも指揮する側の能力に俺は期待してたんだ。
それをあいつらのくだらねぇ派閥争いに巻き込まれて出身地とはいえあんなへんぴな村にとばされて」
「団長、そのへんぴな村は私の故郷にもなるのですが」
「おう、だからフーゴもゲインもあんな堅物なのか!」
自分の副官フーゴの苦言に大笑いするヨーゼフ。
新米副官はそんな団長と先輩副官のやり取りを見ていたが副団長のクラウスがさっきから黙っていることに気付いた。
クラウスは現在軍で、いや冒険者ギルドを含めた王国の中で最強と言われている。
その強さは全盛期の団長や導師さえ凌ぐという。
実際、彼があげた戦果は凄まじく近年では東のギカントオーガや北のグレンデルを討伐。
しかし彼の名を最も轟かせたのは15年前の戦争。
戦争というには規模が小さかったかもしれないが対戦国には深い傷を与えた。
当時、まだ幼かった新米副官がそれを聞いたときは作り話かと思った。
それは南に位置する共和国の侵略だった。
南の国境に配置された警備部隊が災害により大打撃を受け、その状況を知った共和国が急遽軍を編成して宣戦布告もなく越境してきたのだ。
当時、災害によって壊滅状態になった部隊に代わり訪れていたのがまだ若冠21歳のクラウスだった。
彼は代々王家に使える貴族の生まれで、21歳の身で既に指揮官として隊を率いていた。
南に着任してすぐに共和国軍侵略の知らせを受けると無事だった兵をまとめ上げ、さらに地形を利用した砦と防衛ラインを築き上げた。
この時点でその手腕は周囲のベテラン軍人達に感嘆の声をあげさせ、共和国軍はその鮮やかさに歯軋りした。
しかし、本当に驚くのはこのあとだった。
防衛ラインを築き上げた直後、指揮権を老将の副官に渡すと一人敵陣へと歩いて行った。
最初共和国は一人でやってくる敵兵を交渉人かと思った。
共和国には現時点では交渉をするつもりなどない。
今回の侵略は共和国にとっても予定外のものだった。
王国の豊かな南部地域は魅力的であり、災害は共和国にとって予期せぬ追い風だった。
国力の差は王国が上。
ならばまともにやりあうわけにはいかない。
何とか南部のみを占拠しその土地の恵みを受けるか、もしくはそれを交渉材料として多額の利益を得るかの二択。
その為には王国に援軍の時間を稼がせるわけにはいかない。
お互いに人的損害を大きくなると引き際がなくなり交渉が難しくなるところを、もともとの国境警備軍が勝手に下がったのだからこれ程の好条件はない。
それにもともと共和国は過去王国が黒龍被害により滅亡しかけたときに侵略し返り討ちにあった。
それにより王国は共和国を踏み台として国力を回復させた。
この敗戦は共和国にとって最大の屈辱であり、王国に勝利することは祈願であった。
実際は逆恨みに近いのだが国民の不満を共和国政府でなく他方へ向けるには絶好の噛みつき相手だったのだ。
残念がら王国は防衛線を再構築してしまったが万全でないのは事実。
刻を急ぐなら被害を出してでも強引に行くしかない。
共和国指揮官は交渉人に向け三人の騎兵隊を差し向け、交渉人を刺し殺すのを合図に突撃する予定だった。
騎兵隊の3つの槍が突き出され交差する。
しかし交渉人は変わらぬ足取りで歩み続け、そのままこちらへ進んでくる。
その様子に指揮官は騎兵隊が槍を外したのかと思った。
だが差し向けた三人は今回の先陣を切るにふさわしい猛者達だ。
おかしいと思い交渉人から騎兵隊へと視線を戻すと三人の首の上には頭がなかった。
血がこれでもかと吹き出し、馬は赤く染まりながら驚き駆けていく。
その光景に一瞬静まり返る戦場。
我に帰った指揮官は怒声と共に1個小隊に命令する。
「生かして帰すな!!」
次々と斬りかかり、突き刺す。
敵兵は先程と違いついに歩みを止めた。
その様子に指揮官は笑みを浮かべる。
次の瞬間、血が噴き出す。
だがまたしてもそれは仲間の血だった。
男の回りには絶命した 骸が転がっていた。
再び戦場に訪れる静寂。
男は一本の剣を右手に持ち、その場に立ち尽くしていた。
その様子に共和国軍は違和感を覚えた。
なぜ逃げない?
交渉が不可能なのは理解したはず。
なら自陣に報告に戻るはずだ。
いや、それ以前にこいつは本当に交渉しに来たのか。
最初騎兵隊を差し向けたとき歩みを止める様子はなかった。
普通は共和国側からの使者かと思い立ち止まるか、戦闘の意思がないことを何らかしらの形で示すはず。
しかし、立ち止まる様子はなかったし、今は帰らず武器を抜き身にしたまま立ち止まっている。
この事実に気付いた者は血管が切れるかと思うほど激昂した。
こいつは交渉しに来たのではない。
我々を一人で殺しに来たのだと。
そんな馬鹿な奴がいるのか!
指揮官もそれ気付き突撃を告げるよりも早く次々と部隊が男へ殺到した。
殺す殺す殺す殺す殺す。
我々を舐め腐った王国軍のバカを殺す
一方、王国軍はその光景を砦から見るも、理解を越えており言葉が出なかった。
地響きと共に大群が一人の男に殺到する。
すぐに男は人の波に呑まれ見えなくなる。
そして波が飛沫を上げるかのように血が舞う。
そして波が退くと変わらず男の存在が在る。
さらに波が男を襲う。
その度に腕や頭、臓物が宙を舞う。
波はいつの間にか屍の山に変わり辺りは真っ赤に染まる。
王国軍は、その光景に現実味を感じられなかった。
はじめ、指揮官が単独で敵陣に向かったと聞いたときは副官の老将が呆けたのかと誰もが思った。
しかし、一人で荒野を歩く指揮官を砦から見たとき本当なのだと悟った。
指揮官、クラウスは皆から慕われていた。
他を圧倒する剣技、若くして適格な指示とカリスマ性、そして王国でも有数の貴族でありながら人に優しく接し、仲間の為に尽力の出来る男だった。
彼の敵陣へ歩く姿を見た若い兵士は後を追おうとするも状況を理解する者達に止められた。
防衛線を築いたものの、数は圧倒的に共和国軍が有利。
この地形の利を進軍して手放すわけにはいかない。
なんとしても死守して援軍まで持ちこたえなければいけないのだから。
歯を食いしばる者、嘆く者様々でそれだけ彼が慕われていることが窺えた。
そして副官の老将になぜ止めなかったのか!なぜ一人で向かったのか!あれではまるで自殺ではないかと!問い詰めた。
しかし老将は静かに首をふるばかりで何も答えなかった。
そして砦から指揮官が敵陣前まで近づいたとき敵陣から騎兵隊3人が飛び出して来た。
槍を構え減速する様子の無いことから殺すつもりであることがわかる。
それでも指揮官は歩む速度を変えない。
交差するも指揮官は平然と歩みを進め、騎兵隊の馬がすれ違い数歩進むと乗馬していた兵士の頭がずり落ちた。
その光景に思わず王国軍は歓声をあげる。
やはり自分達の指揮官はすごい。
だがそれと共に戸惑いを覚える。
やはり指揮官の行動が理解できない。
なぜ一人で向かったのか。
するとすぐに敵の1個小隊が指揮官に襲いかかる。
しかしそれも一瞬で切り伏せ大地に赤い染みを作り、一人指揮官のみが立っているのがわかる。
だがここからでは王国魔法師による遠見の魔法で遠望していもよく見えない。
指揮官に怪我はないのか。
それから指揮官はその場で一人で立ち尽くし共和国側も戸惑って動かない。
その時、斥候の一人が息を切らして戻ってきた。
指揮官は無傷。
敵を全て白鞘の剣で切り捨てた。
指揮官クラウスの白鞘はある意味有名だった。
クラウスの家に代々伝わり、何かしらの封印が施されているのか鞘から剣が抜けないのだ。
クラウスの屋敷にずっと飾られていたがクラウスが生まれ剣の稽古が出来る歳になると今まで飾られるだけの白鞘の剣をクラウスは腰にはくようになった。
しかし、その剣が鞘から抜かれるところは誰も見たことがなかった。
学院でも騎士団でも腰にはいていたが、使うのはいつも槍かもう一本の腰に差した紫鞘の名剣だった。
あるものが何でそんなモノぶらさげてるんだ?と訊ねたところ「置いていくと怒られるんだ。まあ御守りみたいなものだよ」と答えた。
ここに来てその鞘が抜けたのだからさぞすごい魔道具なのかと思われた。
しかし砦から見ても斥候から見ても特別何かが起こったわけではなかった。
何か火や風の魔法が飛び出した訳ではない。
斬りふせただけ。
すると共和国軍は怒号と共にクラウスへと襲いかかる。
終わった。
誰もがそう思った。
次こそ指揮官は押し潰され、砦に敵襲が来るとみな身構えた。
しかしいつまで経っても敵はやってこない。
ただ紅く染まる屍の山がクラウスの足元に築かれ、赤い染みはやがて池、池から河のように広がって流れていく。
景色が、変わる。
あかく、赤く、紅く、ただ朱く
王国軍はただ見ていただけだ。
砦からでは距離が遠く、弓も魔法も範囲外。
しばらくすると別の斥候が覚束ない足取りで報告に訪れる。
今だ指揮官殿は無事
剣1本にて……ただ、ただ斬り伏せ……て
肉眼で確認した斥候も自分の報告に何を言ってるのか信じられなかった。
次第に大地、空、全てが朱く染まる。
気付けば太陽は沈みはじめ、既に戦闘から6時間が経過していた。
王国軍増援の先遣隊が砦に合流した。
「まず足の速い我々が先に合流しました。
現状況の報告を!」
しかしそれに誰も答えられない。
老将すら言葉を失い、ただただ朱く染まった景色を眺めるのみ。
戦闘は終わった。
すでに共和国軍は撤退。
いや、戦闘だったのかすらわからない。
荒野には山が、河が流れ、そこには独りの青年が空を見て立っていた。
全てが朱い。
そこに、空から一粒の水滴が流れ、続くように雨へ変わる。
しかし景色の彩りは流されることなく朱く染まったままだった。
やがて陽は沈み、男はまるで星を待ち焦がれるかのように空を見上げるも雨雲に覆われ、星が瞬くことはなかった。
その日、確かに戦争は起こった。
王国軍死亡者0。
共和国軍死亡者およそ5000
3万を越す共和国軍は国境をわずか5㎞しか進むことが出来ず撤退した。
戦争としては両国の人的被害は異例の少なさであったが、共和国軍の受けた傷は深かった。
この報はやがて王国、共和国だけでなく世界に広まり全てを朱く染めた“暁の騎士”として青年は知れ渡った。
物語は現在に戻る。
話を終えた新米副官はクラウスと共に執務室をあとにする。
その背中を見てヨーゼフはつまらなそうに嘯く。
「クラウスめ。
ポーカーフェイスばかり上手くなりやがって」
「上に立つものには必要でしょう」
「ふん、知ってるだろお前も。
あいつが入隊したばかりの頃は純粋で、ちょっと俺が突っかかるとおどおどして可愛かったんだぞ」
「やめなさいって。
団長のその愛情表現間違ってますからね。
それにさっきもクラウス殿に突っかかるふりして副官の彼女にプレッシャーかけてましたよね」
「数ヶ月後には討伐遠征であいつも指揮を執るんだ。
こんぐらいのプレッシャーでばたついてたら話にならん」
「本当は娘が心配で心配で仕方ないくせに」
入団当初から馴染みの副官の軽口にヨーゼフは一つ舌打ちをする。
「別にヴァネッサの心配などしとらん。
なにせクラウスの副官にしたんだからな」
「まあ彼なら部下の育成も上手くやるでしょう。
それにクラウス殿の下なら変な虫も近づいてきませんしね」
新米副官ヴァネッサは優秀な上、父親である団長ではなく母親に似て美人だった。
そして、自分の容姿が異性から注目されていることに無頓着で隙があることから騎士団だけでなく魔法師団の男性から大人気だった。
「クラウス殿自身も誠実な上に愛妻家てすから余計な心配もないでしょうし」
「いや、奴になら娘をくれてやってもいいんだが」
「やめてくださいよ。
そういう発言は。
あそこの奥方の本家と団長の家柄の貴族階級には差が無いんですから下手したら御家騒動ですよ」
「ふん。
その時はヴァネッサにはじめから子供の相続権を放棄させるわ。
女の子ならワシが相手探してやるし、男の子なら自分で身を立てればよい」
「とても貴族の発言とは思えませんね」
「話は戻んだけどよ。
ゲインところのガキ、あいつ欲しいとは言わなかったが要らないとも言ってないよな?」
「団長、変なこと考えてないでしょうね?」
「何がだ?」
「クラウス殿は欲しいとも言いませんでしたよね」
「わかってるよ」
「ほんとは団長が気になってるんじゃないですか?
何せ彼女のことは気にかけてたでしょう」
「まあ、面白いやつではあったな。
俺の考え方とは合わねぇがあいつの考え方もあれはあれでありとは思わせるような奴だったしよ。
クラウスと二人で騎士団引っ張ってくれりゃあ……いや、そんな話しても意味ねぇな。
それよりも遠征の件のあれはどうなってんだ?」
「それでしたらご息女主導のもと進んでますよ。
今回の遠征の道中は彼女に指揮をとってもらう機会が多いですから把握するのにもちょうどいいでしょう」




