プロローグ
初投稿です!
ご感想等はご気軽にどうぞ。
それは、いつもの日常で起きた出来事であった。
とある高校の朝にて
「キョウヤー!昨日発売されたラノベはもう読んだかー?」
「おはようジロー、もちろん読んだよ。」
HRが始まる15分前に登校してきた高校生の治郎は、鞄を机に投げ置きすでに教室にいた京也に話しかけた。
「相変わらず読むの早えーなキョウヤは」
「そうでもないさジロー、今回の内容が一段と面白くて、夜遅くまで読んでしまっただけさ。あと月が綺麗だったからね。」
京也は肩をすくめてそう返事をした。
「月が綺麗って、相変わらず『月』が好きだな」
「まあね」
京也は月がとても好きである。原因は簡単、多感な中学時代にふと「月を眺める自分なんかカッコいい」と思ってしまったためであった。
それからというもの「月」に関することを色々調べ、ついには自分の名前の漢字でさえ、「鏡夜」と当て字をつける始末である。ちなみになぜ鏡かというと、澄んだ月はしばしば空に浮かぶ鏡と表現されるからである。
そんな中学時代の名残が残っている京也は月が大好きな厨二病であった。
「おかげで少し寝不足だよ。ジローはどこまで読んだの」
「オレはー半分くらいかな~。キョウヤがいうほど面白かったか?オレは途中で眠たくなったんだが」
治郎が頭を少しかしげて返答をする。
京也はちょっぴり苦笑いし
「ちょうど半分過ぎたころから面白くなるんだ。ジロー残念」
「まじかよ!ああ、続きを読みたくなってきた。早く学校終わんないかなっ!」
「ジロー、まだ朝のHRも始まってないのに…」
それから2人は先生が来るまで話続けた。
「ホームルーム始めるぞー席につけ―、委員長あいさつー!」
担任の田中吾郎先生が教室に入ってきた。
「やべっゴロー先生もう来た!また後でなキョウヤ」
「おう」
そう言って治郎は自分の席へと戻っていった。
「起立!」
委員長が号令をかけ、クラスの皆が立ち上がる。
「気をつけ―、おはようございます!」
「「「おはよーございまーず!」」」
挨拶をしながら京也は考えていた。
(HRは聞き流しつつ、昨夜に月光に照らされながら読んだラノベのことでも考えていよう)
そんな不埒なことを考えていた京也であったが、それは叶わなかった。
なぜなら
「うわっ!?」
「なんだこの光は」
「まぶしい!」
「うおおお!」
突如クラス中を照らすように強烈な光が彼らを包んだからであった。
意外と文章書くの大変なんですね…