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3話


 

 正門の警備に当たっていた者から、通信指令室に無線が入る。

 「こちらHQ、どうした、何が――」

 「たずっ、助けてくれぇ!早く!早く誰か来てくれ!」

 錯乱状態の兵士は、まともに会話が出来る状態では無かった。

 「おいどうした!何があった!状況を報告しろ!」

 「嫌だぁぁぁ!!死にたくない!!死にたくな――ッ!!!」

 その言葉を最後に、それ以降声が聞こえてくる事はなかった。

 その代わり、肉の塊を滅多刺しにするような、そんな生々しい刺突音だけが無線機の向こうから繰り返し、繰り返し聞こえてくる。

 ――その音が、今通信をかけてきた兵士が攻撃を受けている音だと理解するまで数瞬の時間を要した。

 緊急事態である事を察した通信兵は、すぐさま警報を鳴らし、城の全域に放送をかける。

 

 「異常事態発生!異常事態発生!城内の兵士は装備を整え、分隊毎に至急正門へ向かえ!敵襲の可能性あり!これは訓練ではない!繰り返す――!」

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