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第三話 「突然ですがギルドに登録します」


 受付の奥からかなり巨体の銀髪の厳つい顔のおっさんが出てきた


「どういうことだ!?」

 厳つい顔のせいで怒っているようにしか見えない

「はぁぇ?」

 えっ、何、なんでいきなり怒られてんの俺

 すごい怖いんだけど。


「ブルさん助けて…」

『頑張れご主人』

 ブルさぁぁん!ブルさんも怖いんだろ

「ブルさん怖いんだ。」

 小声で言った

『べっ、別に怖くなんかねえよ。」

 

「おい、聞いてるのか!?」

 やはり怒ってるように見える

「はい! 聞いてます!」

 威圧感がやべぇよ

「でだ、この能力値はなんだ?」

「え?」


 そんなに悪かったのか?こんな能力値でよくギルドに入ろうと思ったなってやつなのか?


「これを見てみろ」

「はい…」

 見るしかないよな

 恐る恐る本を見る


 【クスノキ・ソウシ】


 テイム適正SS

 魔法適正S

 剣術適正S

 弓術適正S


 なにこれ?

「全部S以上ですね。」


「そうだ、全てS以上だ。それだけでも凄いのにお前のテイム適正はSSと化け物レベルなんだよ。」


「そうなんですか。」


 まぁ、テイム適正は高いのは神様の力ってことでわかるけど

 なんで他の適正もSなの、神様やりすぎだよ。

 もしかして俺っておかしい?


「でだ、お前をランクAに登録しても良いか? 大体のランクSのやつは実績を積み上げて昇格しているし、ランクSは俺一人じゃ決められないんだよ。お前みたいなのは実例がなくてな。」


 なるほど、まぁ俺はお金がもらえればそれでいいし

 そうしてもらおう

「はい、お願いします。」


 おっさんが本に判子を押した

 何かのカードを渡してきた


「ほらよ、ハンターカードだ。これがあれば冒険者用施設は好きに使える。」

「ありがとうございます」

 冒険者用施設か、どんな感じなんだろ


 カードには


 【クスノキ・ソウシ】 20サイ ランクA


 と書かれていた

 へー、こんな感じなのか

「お前、ソウシって言うんだな。」

 おっさんが言った。

「はい…」

 やっぱ怖いよこのおっさん

「俺はラルドだ。よろしくな。ソウシの活躍期待してるぜ。」


 今までずっと怖い人だと思っていたラルドの笑顔からは優しさが感じられた。

 俺は確信した。

 あっ、この人優しい人だ。

 怖いとか思ってたのが申し訳ないわ。


「はい! 頑張ります!」

「おう、というかさっきから気になってたんだが、そのスライムはソウシのスライムか?」

「はい、ブルさんって名前です。」

 どしたんだろ

「男前だな、そのスライム」

「え?」

 なに言ってんの?

『おっ、なかなか見る目あるぞ、このおっさん』


 まじかよ、ブルさんが言ってたのほんとなの?

 どこら辺が男前なの?教えてくれ


「どこら辺が男前なんですか?」

 流石に細かくは言えないだろ

「特に目元かな少しキリッとしてるのがわかるだろ?」

 いや、わかんねえよ。

「わからないですね。」

「じっくり見てみろ。」

 じっくり見てもなにもわかんねえよ。

 わかる人逆に凄いわ。


 それよりも早くお金稼いで飯を食いたい。

 お金が欲しい、そろそろ腹も限界だよ。

「ラルドさん、今すぐお金が稼げるクエストありますか?」

「これなんてどうだ?」

 俺の前に一枚の紙が置かれた。

「おっ、いいですね」









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