05 むぅ 著 薔薇 『カノンさんの古時計』
カノンさんの古時計
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「で?」
飲みかけのミルクの入ったマグを トンと机に置いて
椅子をゆ~っくり回して メガネを下げて相手を見据える女ありけり。。
年齢を聴かれる事を 喜びの一つと感じているだけあって 娘のカノンから見ても 隙の無いお顔立ち といつも感じている。
でもこの眉間のシワが出来た時は 「この後 何方とも出会わなければ良いのに」と心配になる。
「ママ 今日はまぁチャンのママに送ってもらうね」
まぁちゃんは和菓子屋さんの一人娘で カノンより一学年先輩だが 近所で同じ学園へ通っているのは彼女だけなので、時々どうしても都合のつかない時は お互い送迎をお願いしあっている。
「あら! どうして ママは大丈夫よ」
「だって・・・」
と言う カノンの言葉は全く耳に入らないという様に ママは再び新米さんをじろりとにらんで「ねぇ アナタ 新しい方の様だからよく覚えておいて 私はユリが好きなの ユリ以外はこの部屋へ入れないで」
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カノンさんのママには ストレス無い!(と、思われる)
そして なぜかカノンさんのママに鍛えられた新米さんは
どなたもカノンを鍛える立場になってしまうのであった。。
アーメン(T-T)




