覚醒したら物理法則を無視して良いらしい
神の泉
城の地下にあり、勇者達が力を得る為の場所。
その周りは美しい草花に覆われ見るものを魅力する。
そんな場所を前にオレは。
「(ここの周りで薬草とかの人工栽培したらめっちゃ儲けるかも。)」
商売の事を考えていた。
「ここが神の泉です。」
「ここが…。」
「綺麗。」
「(ポー)」
周りの反応が正しくオレがおかしいかもしれない、でもオレはオレの道を行く!
と、ふざけないとやってられない気分で神の泉を見る。
神秘的な力は感じるが、それ以上はわからない。これ以上は中に入らないとわからないだろう。
オレが調べていると、姫様がイケメンに道を譲るようにし。
「健様、どうぞ中にお入りくださいませ。」
「ここに!溺れたりしないの?」
「何の問題もありません。」
「…分かったよ、行ってくる。」
イケメンが神の泉の中に勢いよく入り。
「ただいま!」
5秒程で帰ってきた。
「…健様、早くないですか?」
「へ?それなりに潜ってたけど?」
「健、あんた5秒ぐらいしか潜ってなかったわよ!」
「5秒!30分ぐらいいたよ!」
どうやらここでも時間の流れが違うようだ。
「まあ良いわ、次は私ね!」
言うが早いか、ツインテールは飛び込み。
「やったわ!」
やはり5秒程で帰ってきた。
「私は10分ぐらいいたけど、何秒たった?」
「5秒。」
「そういう仕様なのかしら。」
別名ご都合空間ですね。
「行ってくる。」
眼鏡が「エイッ!」と言いながら飛び込む。ちょっと可愛かったぞ。
「戻ったよ。」
眼鏡も5秒程で帰ってきた。
「では最後に。」
全員の視線が集まる。見られたって感じないぞ!ビクンッビクンッ!
「行きますか。」
おふざけも程々に神の泉へ向かった。