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勇者召喚、拉致の間違いだろ?

「なぜ喚ばれたか説明してもらって良いか?」


ひとまず落ち着きを取り戻したオレはこの世界で、どのような目的が有り喚んだのかを聞くことに。


「それは構いませんが、他のお三方がまだ落ち着いていらっしゃらないのですが。」


イケメンと女子二人はまだキョロキョロしてくる。


「ハァ…オラオラ、そこの情緒不安定な三人、早く落ち着け。」


女子の一人、ツインテールの気の強そうな絶壁少女が目を吊り上げ。


「誰が情緒不安定よ!いたって正常よ!」


「挙動不審にキョロキョロして、人が大勢居るなか叫ぶようなヤツが正常とは思えん!」


ツインテールが「ウッ!」と言葉に詰まる。


あなたも叫んでいませんでしたか?何て声は聞こえんな~。


「いきなりで平常心を保てと言うのは難しいと思いますが。」


ショートのおとなしそうな眼鏡っ娘少女がおずおずと言う。


「全くもってその通りだ、だが叫ぶのはいけない。」


また、ですからあなたも。と聞こえたが気にしない。


「と、取り敢えず、話を聞こう。」


とイケメン。


「「うん。」」


チッ!イケメンが!女子二人は落ち着きを取り戻し、姫様も顔が赤い。


イケメンブレイカーを開発したら世界の九割が平和になると思う。


「では皆様、ついて来ていただいてもよろしいでしょうか。」


取り敢えず全員姫様の案内の元部屋を出る事に。





移動中、イケメンは女子二人に挟まれ、オレは体に不調が無いか調べていた。


(今のところ目立った不調は無し、魔力も問題無し、その他諸々もOK、戦闘も問題無いな。)


自己診断をしている間に一際大きな扉の前に立つ。


「ここが王の間です、くれぐれも無礼の無いようにお願いします。」


言い終わると側にいた兵士っぽい人達が扉を開く。


そこには光輝く部屋、奥には大きな椅子に座る偉そうなオッサン。


涼二達はオッサンの前に進むと、周りに習い膝をついた。


「面を上げよ。」


顔を上げ良く見るとそれなりに威厳が有りそうなオッサンだった。


「良くぞ来てくれた異界の勇者達よ、私の名はゲルイム・ラーデル、この国の王だ、我々はソナタ達を歓迎する。」


両手を広げ、嬉しそうなオッサン。


そんなオッサンにイケメンが気まずそうに口を開く。


「あの…その事なのですが、まだ良く分からないのですが。」


オッサンは不思議そうな顔をした後姫様に顔を向け。


「ソラナよ、まだ説明していなかったのか?」


「申し訳ありません御父様、ただ勇者様達も混乱しておられたので一度落ち着いてからと思い移動しながら時間を取る事にしました。」


いやいや、時間を取ったのは良いと思うけど移動先が玉座だったら更に混乱するだろ。


内心ツッコミを入れながらも静かにする。


「うむ、では私から説明しよう。」


オッサンの言うことをまとめると。


この世界には人間、魔人、亜人がいる、エルフやドワーフ等は亜人に含まれる。

亜人とは種族毎に差はあるが交遊的な関係を保っていた、しかし魔人は亜人、人間共に仲が悪かった、だからと言って小競り合いは有るが大きな戦争は無かった。

しかし魔人の王が一年前に変わり世界は動いた。

魔人が人間、亜人に戦争を戦争を仕掛けてきた。

最初はすぐに終わると思っていた、確かに魔人の戦闘能力は高く、個の勝負では負けると思うが、数は人間、亜人が十倍以上多いので滅ぼすのは難しいが停戦に時間はかからないと思っていた、だが魔人達は世界共通の敵と言える魔物を謎の方法で操り、戦った。

このままでは危険だと判断した人間、亜人は同盟を組み、そして我々は古くから伝わる勇者召喚の儀式を行いオレ達を喚んだ。


うん、本当にオレ達に全く関係ない話である。

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