表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

流れる時

作者: Noelia

町外れの小さな家

二階の小さな窓から見える景色と

自分の家だけが

彼のすべて


陽射しの降り注いでいる

明るい朝、彼はふと気づいた

まだ開けたことのない

扉があることに


ドアノブに手をかけると

想像よりずっと軽く開け放たれた

まぶしいばかりの光が

視界をうめつくす


そう、そこは彼にとって

未だ見知らぬ世界

かつて知ることのなかった

『外』の世界


土には草が根を張り

吸い込まれるほどに青い空があり

花が一面に

咲き乱れている


そこは(まさ)しく

生命(いのち)の上に創られた世界

緩やかに流れつづける

『時』の中に、ここは在る


止められていた、時計の針は



ここで


動き始めた



お読みいただき、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ