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記憶回顧機械人形 −URA− [ウーラ]  作者: まなま


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1/1

URA-No.18 #1

忙しくなってしまい、ものすごく久しぶりの投稿になりました。

しかもだいぶ今までと違う世界観でスタートするっていう…。

リハビリがてら、ゆっくり投稿させていただきます。

感想聞かせてもらえると嬉しいです。


Unravel

Retrieval

Automata


記憶回顧機械人形―――通称URA[ウーラ]。

それは唯一、死んだ人間の記憶を読むことを許されたAI搭載の機械人形。



2118年、日本。

地球温暖化によって引き起こされた海面上昇に伴う居住地減少により人口密度が高まり、凶悪な事件も加速度的に増加した。

政府は事件の早期解決と犯罪抑止のため、全国民に、記憶を記録するマイクロチップを脳内に埋め込むことを義務化した。

人が殺害されたり不審な死を迎えた場合、そのマイクロチップを見れば亡くなる間際に何が起こったのかがすぐに分かる仕組みだ。

マイクロチップへ記録されるのは、視覚と聴覚、嗅覚という何にも影響されない普遍的事実と、亡くなった当人の感情の起伏という外的刺激により変化する主観的情報だ。


だが、この「他人に記憶を覗かれる」という行為は国民の反感を買った。

死んでしまえば他人に人生を覗かれてもいいのか。

故人のプライバシーだけではない。その記憶の中の登場人物は記憶の持ち主が死んでも生きており、事件とは無関係な人が殆どだ。その人たちのプライバシーが守られないのではないか。

それに、マイクロチップ自体を、亡骸そのものを隠されてしまえば事件は結局難航するのではないか。

など、懸念事項は多々あった。


そこでまず、マイクロチップに工夫がなされた。

特殊な耐熱・耐衝撃合金で保護されたそれは、極限環境下での物理的な破壊をほぼ不可能としており、更に生体微弱電流によって記憶の記録がなされるよう作成された。

故に、所持者が生存している限り、半永久的に記憶は記録される。

そして生体微弱電流が止まった瞬間、つまりは所持者が亡くなった瞬間、生体微弱電流から極小に開発された内蔵電池へと電源が切り替えられ、人工衛星へ現在位置を飛ばす。それにより所持者が死亡した事実と、亡骸の所在地を認識できるようにしたのだ。

内蔵電池の耐久時間は死後72時間。その間に亡骸を探せば良い。

それにより亡骸を完全に隠蔽することが困難となり、殺人の抑止へも繋がる。


次にプライバシー保護のために生み出されたのが記憶回顧機械人形、URA―――通称[ウーラ]だ。

このURAだけが記憶のマイクロチップを視ることができるよう設定し、搭載したAIにより、視た記憶の事件に関係する情報や映像だけを捜査官に伝える、というシステムを構築した。

URAは視た内容の事件に関係しない部分を口外しないようプログラミングされ、それによって死後、他人に自分の記憶を辱められる、という心配は無くなった。

そして他人に記憶を覗かれることに抵抗を覚える人々へ少しでもいい印象を与えるために、URAは一般的に美しいとされる見た目で作り上げられたのである。


多少の反発はあったが、なんとか目下の問題は解決し、ついに導入へと漕ぎ着けることができたのだった。



現在18体あるURAは、それぞれ割り当てられた部屋で毎日、定時に起動する。

URA-No.18もその中の一体だ。

No.18に割り当てられている5メートル四方の立方体のその部屋は全ての壁と天井、そして床が適度に光っており、影はほぼ無い。

この部屋自体が光るという技術が開発された当初、違和感を覚えて拒否反応を示す人も多かったが、今となっては一般的なものとなっており、街だけではなく、家庭でもよく見られる光景となっている。


URA-No.18もその日、いつもと同様に起動した。

とはいっても無線で充電されているため、見た目的には座ったままの姿勢で目を開けただけである。


周りにはURAに不調が無いか動作確認する男性と女性の研究員ふたりが常に行き交うが、URAへ向ける眼差しは事務的だ。

URA-No.18もただ事務的に、目の前の机上に置かれた被検体―――すなわち亡くなった人の記憶が入っているマイクロチップを指で摘むと、それをこめかみにある差込口へ人差し指でゆっくりと押し込んだ。


被検体の基本情報を読み取る。


氏名:田嶋タジマ 亮太リョウタ

性別:男性

享年:27歳

職業:ピアノ調律師

死因:転落死


URA-No.18は被検体の記憶の確認へと移る。

URAの記憶視聴速度は、現実の約2,000万倍。

故人が生まれてすぐマイクロチップを埋め込まれてから死を迎えるまでの全ての記憶を視たとしても、100歳なら約2分半。27歳なら、わずか42秒でその全記録を見終わることができる。


故にURAは故人の背景を知るためにも、念の為()()()から()()()まで全てを見ることとなっている。



URA-No.18は瞼を閉じる。

すると瞼の裏にウィンドウがひらく。


――――――視覚切替、完了。

――――――記憶Disk接続、、、完了。

これより被検体、田嶋亮太の記憶を解析します。


ヴゥン……………………………。



今までのものとかなり違う世界観なので、読んでくれる人がいなかった場合途中で打ち切るかもしれません…。

すみません。

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