001. プロローグ
この国、アルカス帝国には、とても美しいレイラという令嬢がいました。
しかし、レイラはとても醜い心を持ち、物語に出てくるような、ザ・悪役令嬢であることでも有名でした。
そんなレイラにはマリアナという義妹がいました。
マリアナはレイラにひけをとらない美貌とレイラとは正反対の優しい心を持っていました。
そして、レイラの婚約者である、第一王子のグリトニーと恋に落ちてしまいます。
しかし、レイラはそれが面白くありません。
マリアナへの嫌がらせが始まり、ついには暗殺者を雇い、マリアナの命を狙うようになりました。
怒ったグリトニーはレイラとの婚約を破棄し、処刑することに決めました。
「なんで私が処刑されないといけないのよ!」
レイラは髪を振り乱してわめいた。
「悪いのはあの女でしょ!なんて図々しいの!あの平民女を今すぐ出しなさい!」
そこへマリアナが現れた。
「お義姉様…」
マリアナは言った。
「私はとても悲しいです。まさかこんなことになるなんて…。グリトニー様には何度もお頼みしましたが、聞き入れてくださいませんでした。これも私のためなのだと… 」
そして、マリアナは泣き出した。
(なんて白々しい演技なの…!ムカつくわね。こんな女に騙されるなんて、グリトニー様かわいそう ... )
と、半ばグリトニーを馬鹿にしているようにもとらえられるようなことを思いながら、レイラはマリアナを睨んでいた。
「これより、レイラ・シャルロットの処刑を始める!」
(嫌…!まだ死にたくない…!)
その時、突然暗雲が立ち込め、レイラは死ぬ間際に真っ白な雷が落ちたのを見た。
レイラが目を開けるとそこは真っ白な世界だった。
そして目の前に真っ白な髪と真っ赤な目をした人が立っていた。
「あわれな子よ ... 。嫉妬に駆られて身を滅ぼすとは ... 。起きよ。そなたには使命があるのだ。それを果たすまで死ぬことは許さぬぞ ... 」
「あなたは、誰なの ... ?使命って ... 」
しかし、レイラの問いに答えず、その人物は消え、レイラは再び目を閉じた。
「 ... はっ!」
レイラが目を覚ますと、そこは自室のベッドの上だった。
( ... 確か、私処刑されたはずじゃ ... )
しかし首は繋がっていて、血もついていなかった。
レイラ鏡を見るために歩き出したがある違和感を覚えた。
(あら ... 私の部屋ってこんなに広かったかしら ... )
そして鏡を見ると衝撃で固まった。
「私、子供の頃に戻ってる ... ?」




