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2-6. 人間の村(2)

かがり火をたくさん焚いて、周りを絢爛な武具で飾り付ける。

夜闇にほのかな光で照らされると、急ごしらえの祭壇もそれなりに由緒あるものに見えた。

中央にはおめかししたここちゃん。


今回の衣装はここちゃんとふみちゃん、そして私が合作しました。

白い衣装は清楚な聖女をイメージしてしっかり肌を覆っているのだが、全体的に薄い素材でできているため、明かりに照らされるとボディーラインがしっかり確認できて、いつも以上にエロくなってしまったのは少し反省している。

祭壇の周りには村人たちが集まっているわけだけど、ここちゃんみたいなとびきりの美人がエロい衣装身にまとってたら犯罪が起こってしまうかもしれない!ここちゃんは私が守るからね。


ということで、これから雨乞の儀式を開始します。

と言っても、職業として聖女クラスを取得しているここちゃんにスキルを使って踊ってもらうだけなんだけどね。

せっかくなので祭壇を準備してもらって、ここちゃんの踊りをがっつり鑑賞しようという魂胆です。

私のためであって、どこぞの馬の骨に見せるためじゃないんだよ!


神秘の降雨というスキルは、『メガラニカ』は回復魔法の回復量をあげる作用のある雨を降らせる聖女クラスが取得できるスキルだ。

結構広い範囲に雨を降らせるはずだけど、どんな感じになるのかな。


声援の代わりにここちゃんに手を振ると、ここちゃんは少し顔を紅潮させほほ笑む。

う~ん、かわいいなぁ。とか思っていると、ここちゃんの澄んだ歌声があたりに満ちた。


ここちゃんは吟遊詩人のクラスも取得しているから歌えるとは知っていたとはいえ、すっごい上手!心が洗われるよう!!


ここちゃんはさらに歌いながら舞う。

伸びる四肢が艶めかしく揺れ、赤い光の中を優雅に泳ぐ。


ここちゃんの肢体と声に惚れていると、気づけば雨が降っている。

しかもそれなりに土砂降りだ。


私はと言うと、いつのまにかまわりに簡易の雨よけが作られており、泥跳ね対策もしっかりされていた。

しかし周りにいる村人は老若男女ずぶ濡れになっている。

しかし、濡れることを微塵も気にする様子なく、みな静かに祭壇の聖女に見入っている。

ここちゃん、本当にきれいだよ!


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