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1-9. 異世界での日常(1)

9.異世界での日常


それから1週間が経過して、大分この生活にも慣れてきた私です。


この1週間のうちに、迷子になった私を見つけてくれた5人には、こっそり手作り(織糸スキル込み)のみょんみょん人形を感謝の気持ちを込めて渡しました。

みんなめちゃくちゃ喜んでくれて、特にいよちゃんは自スペースに人形を置く場所を新しく作ってくれたらしい。


ホーム周辺の探索も順調に進み始めて、昨日は南にある大きな湖の散策ができた。

この大森林には、ホームの南側と西側に亜人や妖精族の集落が点在していることとか、大森林を抜けた北側に人間の国、南西側にケンタウロスの国があることとか、徐々にいろいろな情報が出てきている。

ホームのある谷の底は、広大なダンジョンであることは判明しているんだけど、どうやら大森林よりも大きいらしいというその規模と迷路のように入り組んだ構造に加え、下層は溶岩の流れる高温環境のため探索はなかなか進まない。火属性攻撃に弱い仲間NPCに無理はさせたくないからね。


朝は7時前に起きて7時半にななんちゃん達から朝の報告を受け、そこから8時に朝食。

朝食後に朝の散歩に繰り出し、帰って昼ご飯。

昼ご飯後はのんびりホームにいる仲間NPCと戯れたりして、15時過ぎからまたお散歩。

17時にななんちゃん達から夕の報告を受けて、18時に夕飯。

そこからお風呂入ったりのんびりして21時くらいに就寝。


びっくりするぐらい健康的な生活しています。

スマホもないから暇つぶしに困るかなと思ってたけど、今のところそんな兆しは全くありません!

仲間NPCと戯れなきゃいけないし、ホーム改築計画なるものをこっそり考えなきゃだし、あとは人間の国に行きたいからその準備とかね。


「今日のお散歩は、東側に行かない?」


お散歩には濃ちゃん、薄ちゃん、カラス君のいつものメンバーで行きます。


「ななんちゃんの報告だと、あっちはデスウィーバーが何度か目撃されてるんでしょう?見てみたいわ。」


蜘蛛好きとして、蜘蛛型モンスターはチェックしておきたいからね。


「東側はまだ安全を十分に確認していません。アルラウネが他にも確認されておりますし、ご自重ください」


カラス君はちょっと青筋立てている。


私が迷い込んでしまった東側の結界だけど、Lv.25のアルラウネの仕業だとわかった。

アルラウネって草モンスターだと思ってたけど、草齢500年ともなるとあんなに大きな木になるんですってよ、奥さん!

そんな500年かけて立派な大樹になったあのアルラウネさんですが、私の右脚を(結果として)引きちぎったことで仲間NPC達の殺意を一身に浴びてしまい、あえなく先日焼き払われてしまいました。南無。


とまぁ、Lv.25相手でも攻撃方法によっては脅威になりうることが分かったので、安全が確認されていないところに行くなっていうカラス君の言葉は完全に正論なんだけれども、ちょっとくらい冒険したいじゃん?


「ちょっと、ちょっとだけ!」


たまには道なき道も行きたい。

そんな私です。


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