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第三章 二十二話 ~魔眼の使い道なんてこれくらいしか無い~

「なあアヴィ!こいつぶっ壊してもそっちに影響無いよな!」


早速結界を破壊する作業に移ろうとした俺だが一応アヴィの作業に影響が出ないか確認する。


「ん?それを破壊するのか?……問題無いぞ」

「そっか!それじゃあ……」


別に破壊しても問題無いようなので俺は早速魔眼を使った。


「しかしだな、それはあらゆる非常事態を想定して作られた特別製だ。まず破壊するなんて[バリンッ]何だとっ…うぉっと!……ぬおぉぁっ![ガシャン!]足がぁぁぁぁぁっ!!」


まるでガラスが割れるような音と共に結界が消滅した。

結界が消滅した事により地面に落ちる中にいた二名。

因みにアヴィには予想外の事だったらしく驚きの声と共にバランスを崩し椅子から転げ落ちて先程負傷した足を抱えて転げ回っていた。


「おぉぉぉ!流石はジョニー君、最高だ!」

「アニキ、ナイスでぇぇぇす!」

「お前等……ハァ……」


結界が破れた途端緑髪の女性の方へ駆け寄り騒いでいるバカ二名を放っておき俺はもう片方の倒れている奴の方へと向かった。




「コイツは……忍者…だと?」


うん…忍者、そうとしか言えない姿だった。時代劇とかでよく見る忍者服(?)を着ている。

髪は綺麗な黒で顔は下半分は赤黒いマフラーのようなバンダナを巻いていて見えないが上半分から見てイケメンだ。うん、イケメン。死ね、イケメン。(はぁと)


……って嫉妬してる場合じゃ無い。いくら俺が忌み嫌うイケメン属性を持ってる奴でも助けると決めたら助けなきゃな…

うん、メリハリは大事だと思うんだ俺。


「…おーい…大丈夫か~?」

「うっ……ここは?」


トントンと肩を叩くとピクリと反応して起き上がった。


「うっ……頭がクラクラする……ここは何処だ…」


フラフラと立ち上がり周りを見渡す忍者服。目の色は赤か……なんか見た目だけだと敵キャラっぽい。


「そういえば……私は捕まって…そして何かに閉じこめられて意識を……」


うん、今忍者服が此処に居ることに至るまでのの経緯自動説明乙です。

しかしコイツ俺の事見えて無いのか?……いや、視界に入って無いだけか。


「しかし何故私は今になって…それにこの光景は………ん?」


ブツブツ言いながら辺りを見回していた忍者服と目が合う。


……ヤバい。なんて言っていいのか分かんない。

忍者服がブツブツ喋ってた内容から察するにコイツ此処の事全く分かってない。


うん、駄目だね。なんて言っていいのか分かんないやパトラッシュ……


「…貴様が私を助けたのか?………」

「え?あ、うん…」

「そうか」


え?あ、あれぇ?あちらさんが理解したよ!?俺が助けたって理解したよ!?


「何故不思議そうな顔をする?」

「え?いや、何で此処の状況もよく分かってないのに俺が助けたのを分かったのかと…」

「何を言う。先程私を起こした声と同じ者だろう貴様は?」

「え、まあ……」

「それに私の意識が途切れる前にこの部屋に居た奴らは一人もいないしこの惨状だ。それに今此処に居る奴らは服は戦闘向きでは無いし統率された様子も無い……とすれば貴様等は反乱軍か何かと言った所だろう?」

「そ、その通りです……」


何か俺が最初にこの世界に来た時のジェミィとの会話思い出すなぁ……

そういえばディアトリアに居たみんなは今何やってるんだろう?

また会いたいな………


「まあそんな話は置いておこう。これからする事を教えてくれ。出来る限り力になろう。私の事は……自由に呼んで貰って構わない」

「ん?名前は?」

「無い…隠密行動に名は必要は無いからな」

「はぁ……」


何て呼べばいいんだろう……


「あのぉ~」

「?」


聞いたことのない声を聞いて後ろを向くとそこにはおっとりとした感じの緑髪の女性……


「あれ?シロウトとラフラは?」

「あ、あの方達でしたら私の後ろでぇ~」


俺は彼女の後ろを見てみる。


「花の栄養になって貰いましたぁ~」

彼女の髪に咲いている花が大量に生えてピクピクしている哀れな二人がいました。


「いやらしぃ目をしていたのでぇ~ちょっとおしおきですぅ~」

「ええ、思いっきりやっちゃって下さい」

「はいぃ~丁度おなかが減っていたので思いっきり頂いちゃいますぅ~」


間延びしたした声でどこと無く締まりが無いが枯れ果てたような顔で倒れる二名を見る限り怒らせては駄目な人だろう。


「あぁ~~そう言えば自己紹介がまだでしたぁ~私はセラピス。種族はトレント、吸血妖怪樹ですぅ~」


妖怪樹って……何か居たよな、確かゲゲゲな妖怪マンガに。


「所でぇ~あなたの名前は何ですかぁ~?」

「そう言えば私も名前を聞いていなかったな、何という名なんだ?」

「ああ、俺の名前はジョニー。宜しく」

「宜しくですぅ~」

「宜しく頼むジョニー殿」


俺は差し出された二人の手を握りながらどこまで数が増えるんだろう、と考えていた。











「足が!足がぁぁ!ぐぉぉぉぉ!……………何故これだけ叫んで誰も助けないんだ」

今日脚立から落ちて皿を割りました。そりゃあパリンと真っ二つにね。




……足の

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