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第三章 十九話 ~ジョニーとカオスな仲間達~

今ふと思ったんだが前書き部分に何も無いって悲しいよね……

「いやあジョニー君!会えて嬉しいよ!」


アヴィと仲間になった数分後、俺はシロウトと再会した。

こちらに向かって爽やかな笑顔をしながら手を振って走って来るイケメン……


「ヴオァァァァァァ!」

「ガルルァァ!」

「フゴォォォォォ!!!」


……と後ろに続いて凄まじい顔をして追いかけてくる先程俺が消し灰にした奴と同じ様なバケモノが十数体。


「ちょ!?おまっ!こっち来るなぁぁぁぁぁぁ!?」

「アッハハハハハ!私達を助けてくれジョニーくーーーん!」


爽やかな顔で助けを求めてくるシロウト。


「じゃあなシロウト!武運を祈る!さあ行くぞみんな!」

「ちょっと!?」


俺は先頭を切って逃げ出した。

ああ、回れ右をしたのさ。だって考えても見ろ?

向こうからイケメンが爽やかな顔で走りながら俺に助けを求めてきてるんだぞ!?

衝動的にあのバカにスカイアッパーを食らわせに走って行かなかっただけ褒めて貰いたい。


「ちょ!?待ってくれジョニー君!」

「うるさい付いて来るな!お前は一生爽やかな笑顔でバケモノと追いかけっこしてろ!そして野垂れ死ね!」

「いや待って下さいジョニー君!こんな状況でふざけた事は謝ります!連れが居るんです!」

「ハァ!?」


俺は後ろを振り返ってみる。


「……」


うん、確かに居たよ。敵とは違う格好をしたのが二名。

……うん、一発で後ろのモンスター連中とは違うと分かったよ。

………だってさ


「何故に坊さんとヤンキー!?」


二名とも思わず突っ込みを入れる程の姿をしていたんだ。

一人は日本の僧を思わせる服を着たオッサン。

もう一人は所々破けたジャケットのような物を着た金髪ツンツン頭でここからでは何の形か分からないが顔の左半分にタトゥーを入れている。いやそれ以前に背中に黒い羽が生えてやがる…


何だこの坊さんとヤンキーと軍人が一緒に走ってる視覚の不協和音の様な光景は……

もう訳分かんない。どうなってんだよここの施設は!


「取りあえず逃げるんだろうジョニー」

「あ…ああそうだな」


落ち着け……落ち着くんだ俺…これぐらいの光景何とも無い…これ以上の光景なんて俺は山程見てきたじゃないか……

取りあえずどこかの建物に逃げ込まな……


「……広場に出たぞ」

「ホワッツ!?」


う~ん……前を見てなかったせいかな?

障害物も何も無い上どこか逃げ出す所も無い広場に出たね!

……俺、今泣きそうなんだ!


「見事に来た所以外壁に囲まれた広場に出たな…そんなにあの暴走したバケモノと戦いたかったのか…」

「アヴィ……ごめん」


皮肉たっぷりの声で俺を睨んでくるアヴィ。

……道を知らないのに先頭切って走るもんじゃないな……


「ジョニー君達何こんな所で止まってホァーーーッ!」


少し遅れてこの出口の無い悪夢の空間に入ってきたシロウトが奇声を上げて仰向けにぶっ倒れた。


「しっかりしろシロウト…ダメだ、目が死んでやがる」


死んだ魚のような目で「もうだめだ…」と連呼しているシロウト。

何か壊れた人形みたいで怖い。俺はこの生きた等身大シロウト人形を放置する事に決めた


「おいあんた!どうすんだよこんな所で!?あのバケモノ共に勝てんのか!?」


俺が生きた屍状態になったシロウトを放置するとシロウトの後に付いて走っていたヤンキーがこちらに近づいて来た。


「俺の電撃受けてもビクともしなかったんだぞ!?何か策はあるんだよな!?」


そういって詰め寄って来るヤンキー。

うわ、こいつマジでワル顔だ、典型的なワル顔だ!そしてタトゥーは何かの鳥だった!


「策ならあるぞ!」

「「え?」」


声のした方向に向く俺とヤンキー。その視線の先にはアヴィが余裕の笑みを浮かべていた。


「大丈夫だ!全て私に任せろ!絶対に成功する!」






「で?どこが全て私に任せろなんだぁぁぁぁ!!!」

「グダグダ言うな!火力を上げろ!奴らが炎の壁を越えたら厄介だ!」

「くそぉぉぉぉぉ!」


アヴィが言った作戦はこうだった。


「あの入り口の通路一面をさっきジョニーが出してた黒い炎で塞ぎ追いかけて来た奴らを焼き尽くせ」


だった。………何がいい考えだよバカ野郎。

……まあ追いかけて来た奴らは順調にコゲ肉の塊になってるからいいんだけどさ……


「おい?何で俺の電撃は全くと言っていい程効かなかったのに炎は効いてるんだ!?」

「簡単な話だ。このタイプβはありとあらゆる内部、外部の影響に対し強力な耐性を持っている…しかし生物として唯一越えられなかったのが火だったのだよ…それだけだ」

「え?でも雷でも焼くことは出来るじゃ…」

「一瞬で体の内部まで炭にする程強力な雷を君は出せるのか?」

「いや…無理だ」

「だろう?せいぜい肉が焼けるぐらいの雷では彼奴には刃向かえん…と言っても中級レベルの炎で焼けるほど奴も柔には作られていない筈だ…」

「じゃあ彼奴が出している炎は…」

「ああ、かなりの高ランクの炎だな。見たところ可燃物に加え魔力でも燃えるようだから特殊な毛皮や表皮、魔法を持っていないとあの炎を消すのはほぼ無理だろうな」

「す…凄ぇな……」


……後ろで暢気に話なんかしてないで少しは手伝って欲しい。

くそぅ…炎の燃え盛る音で全く会話は聞こえないしな……何話してるんだろう?




「ぜぇ…ぜぇ…じょ、上手に焼けましたぁぁ~……」


約十分後……俺はあのバケモノが全て炭になったのを確認すると炎を止めた。


「お疲れ様、いやそれにしてもよく焼けてるな、真っ黒だ」

「……何時の間に復活したシロウト」


本当にいつの間にか俺の隣に立っていたシロウト。……こいつ何かの妖怪か?……有り得るな。


「いや、先程ピエロの姿をした少年に起こされてな」

「……あいつ女だぞ」

「ヱ!?」


目が点になって硬直するシロウト。少し経つと額から汗が溢れだしてきた。

コイツ何か俺がバケモノ燃やしてる間に言ったのだろうか。


「おいあんた!」

「ん?」


硬直したシロウトと話し相手が入れ替わるようにシロウトと一緒にいた二人が歩いて来た。


「俺はラフラ、種族はサンダーバードだ」

「……私の名は雷岳らいがく……種族は土蜘蛛だ…」

「ああ俺はジョニーだ、宜しく」


簡単な自己紹介をして握手する。

…それにしても坊さんの名前は雷岳か…また日本的な名前だな…


「ところでアニキ」

「…は?」


ん?今ラフラは誰の事をアニキって?呼んだ?


「あ…やっぱいきなりすぎッスか?」

「いやいや俺か?俺のことか?」

「いや……そうッス…ダメですかね?」

「いや…別に良いけど」


躊躇った口調で言いながらも小さくガッツボーズをしたのは秘密だ。


「アニキ!俺アニキの強さに惚れました!弟子にして下さい!」


……俺はガッツポーズをしたのを何故か非常に後悔した。


「俺!アニキに何処までも付いていきます!」

「……数が居た方が安全」


……こうして更に二人俺の一団に加わる事となった。


……今思ったんだがメンツがカオス過ぎるだろ


新キャラをバンバン出すと絶対誰かが影薄くなると分かっているのにまだまだ増やしますよ人物!

……ああ、初期キャラティール君しか覚えてないや……

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