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第三章 十一話 ~対巨大イシトク~

「だらっしゃぁぁぁぁぁ!」


俺は両手に自分が考えられる限りでの強そうな剣を両手に持ち巨大饅頭に突っ込んだ。


「ふははは!スク○アが誇る名作の剣にかなうものなど無ーいつ!」


以外にも俺の頭の中のイメージがしっかりしていたようで模造品とは言え本物とみてくれは全く変わり無い。


しかし相手はただの巨大饅頭な筈は無い。

巨大饅頭は俺の想像の遙か上を行く行動を取ってくれた。


「オゴボァァァァァ!」

「ん?」


俺が近づいてきた途端雄叫びをあげる巨大饅頭。すると饅頭の体中から何か細い物が大量に生えてきた。

そしてそれが一斉にこちらに向かってってオイオイオイオイオイオイオイ!


「何だあれって手?手ですか!手なんですか?手なんですね!?」


そう、俺に向かって延びてきた細い物は全て真っ黒いイシトクの手だった。

伸びてきたのが普通の手だったらまだ良かったのだが手のサイズは普通に人を鷲掴みに出来るほど太かった。


「ちょ!キモい!キモすぎる!」


一斉にこちらへ向かって伸びてくる数えきれない程の手。

……一瞬戦国バ○ラのお市を思い出してしまった。

誠にお市にとって失礼な話ではあるけどマジで伸びてくる手だけを見てるとそう思っちゃうんですよ!


「ゴブキャァァァ!」

「危ねぇっ!「ザシュッ!」」


その手の一本が俺を掴もうと手を広げてきた所を避け手首を○トの剣で切り裂く。

ボトリと地面に手が落ちる。しかしそれでもまだビクンビクンと掌が動いていた。


「グァォォォォォォ!」


しかし手が一本無くなった所で当のイシトクは全く気にした様子も無く次々と俺を捕まえるべく手を伸ばしてくる。


「このっ…ほっ!…よっ!」


俺は何とか手をかわしながら進んで行く。

しかし悲劇は起こってしまった。


「邪魔だぁぁ!」


俺は伸びてくる手を一掃しようとエクス○リバーを振った。しかし


[カイーン!]


見事に弾かれた。


「ひょ!?」


一瞬状況が理解できなくなる。あれ?これって最強の剣だよね?何で切れないんだ?あれか?俺の想像力が足りなかったのか?

いやそれじゃあロ○の剣が切れるのはおかしいじゃない……


「[ガシッ]ノォォォォォォォーーッ!」


あっさりと手に捕まり持ち上げられる俺。

そして巨大イシトクは大きな口を開けるとそこに俺を近づけ……って待てぇぇぇ!


「うおっ!ちょっ!食われるっ!」


お口にINするのは絶対に嫌なので必死にもがくが全くビクともしない。


「大丈夫ですよ!辛いのは最初だけです。すぐに何も感じなくなりますよ!」

「てめっ!」


上を向くがシロウトの姿は見えない。見えないが多分、いや絶対に笑ってやがる。


「離れろこのやろぉぉぉ!」


俺は黒炎を自分に纏った。


「!!」


イシトクが熱に驚き手を開く。

俺は地面に着地すると一目散にイシトクから離れた。


……こうなったら久しぶりにあの技を使うか。

そう、フレアだ。あのデカブツを一瞬で吹き飛ばしてやる!


「……ちょっと待て」


俺は少し考えてみる。


イシトクはいまドーナッツ状の施設の内側。つまり看守塔のある中庭で俺と戦っている。

看守塔と独房のある建物。イシトクはそのスペースをほぼ埋める幅がある。


……どれぐらいの威力ならこの施設破壊せずに奴倒せるだろ?


……下手したらこの施設倒壊するじゃん。

それに威力は変えられるがそんな計算いまはしてる暇はないしやり方も知らない。


「……何でこの技はこんなに使いずらいんだぁぁぁぁ!」


全く役に立たない必殺技だ。

小型化したのを降らせればいいじゃない?馬鹿を仰るな。これは単発技だ!

一回一回発動するのにタイムラグがありすぎるし本体に当たる前に無数の手で防がれるのがオチだ。


「何かないか何かないか……」


某猫型ロボットのようにぶつぶつ言いながら周りを見てみる。


あると言ったって監視塔ぐらい……そうだ!


監視塔に入る

最上階に上る

そこから巨大イシトクにダイブ。寄って来る手は剣と魔法で粉砕

本体に乗ったらシロウトをフルボッコ

操ってる奴がダウン=イシトク無力化


よぉし完璧だ!このプランで行こう!

……まあダイブの時点で色々と問題点はあるがそこは愛と勇気と気合いで何とかなるだろう、ってかするしかない。


そうときまったら即行動。俺は監視塔に走り閉まっている扉を開けて中に入って行った。

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