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第二章 十四話 ~思い出したくも無い記憶~

今回でようやく翔君の全能力の詳細が分かります。

今回は前に省いちゃった翔とレナの試合のお話。いやぁ長かった、そしてその手のシーンが全く表現できない私。

これから戦闘シーン増えていくのにどうしよう(涙)


この物語の台本が今更になってようやく出来ました。

何も考え無しにはもう作りません。一応話の筋は出来たんで!

聖堂でノートを貰った次の日の昼下がり、

俺は最早行くのが日課となっている書庫に来ていた。


いつもは適当に本を取りだして………

そう、[エンディアスキノコ大全]とか

[美味しく食べられるキノコ、食べられないキノコ]などだ。


言っておく、俺はキノコが好きな訳じゃない。たまたま取るとキノコの本なんだ。


まあそれは置いておき、今日は少し違う本を読んでいる。

あのノートに書かれている時代の事を調べようと思って司書さんに歴史本を大量に用意して貰って読んでいるのだ。


あともう一ついつもとは違うところがある、それは……


「うぁぁ~~~めんどいぃ~~わかんないぃぃ~~~魔法って何?美味しいの?」


いつもは一人なのだが今日は隣でだれている真っ最中のレナが一緒だ。何故かって?監視ですよ?レナがサボらないように。


ほら、一日前エリアスさんにレナを外に連れ出す交換条件として出されたやつ。あの約束を今果たしている訳なんだよワトソン君。


「………しょ~、わかんなぁ~い!教えてぇぇぇ……」


そう言ってずいーっと寄ってくるレナ。

完璧にやる気が無くなってるな。目に生気が宿って無い。


「いや俺分かんないし。エアリスさんが戻って来るまで待ってろよ」


そういや俺ってどうやってレーザーや黒炎出してんだろ?

さっきエアリスさんとレナの授業聞いてる限りだと魔法使うのには魔法陣必要みたいらしいし………


取りあえずエアリスさんが戻って来たらに聞いてみよう。何かわかるかもしんない。


「えぇ~~つまんなぁ~い!ならさぁ、エリアスが帰ってくるまで書庫の外で私と試あ「却下、ガルテリアさんに俺と試合はダメって言われただろ」うぁぁぁぁ………」


暇つぶしに試合ってどれだけ脳筋なんだコイツは。もうしないでくれって言われたろうに。


………いや脳筋の代名詞的武器ハンマーを使っているから仕方無いか。


…………あぁ畜生、考えたら思い出したくも無いいやな記憶がフラッシュバックして来たよ…………




それは遡ること十日程前、俺がレナの外出のお供になると決まった日の事だ。




「………理由を聞かせて貰おうレナ、何故俺は武器(この城の衛兵が使うロングソード)を持って中庭にいるんだ?さらに何故お前が俺の目の前でハンマーを持って立っている?」



その日、突然レナに適当な武器を持って中庭に来いと言われた俺は

行く途中に偶然通りかかった衛兵Aさんに持っていたロングソードを貸して貰い中庭へ行ってみると、

金レイア装備みたいな格好をしたレナが中庭のど真ん中に立っていた訳だ。


「何でって試合したいから呼んだんだけど?」


オーケー分かった。シンプルかつ分かりやすい説明をありがとう、

しかしもう一つ聞かなきゃならないことがありそうだ。


「………もう一つ聞こう。レナの後ろにある何だか人っぽい物が積まれた山は何だ?」


そう、レナの後ろにはどう考えてもこの城の衛兵やら執事やらが積まれて出来たと思われる山がそびえ立っていた。


「あ、これはね!翔が来る前に準備運動をしようと思ってここを通りかかった衛兵さんや執事さんと試合してたの!」


そう満面の笑みで言うレナ。

………毎回こんな弁慶みたいな事やってるんだろうかレナは。


そう思っていると突然足をガシリと掴まれた。


「!?」


驚いて足元を見るとそこにはボロボロになったエリアスさんが息も絶え絶えになりながら俺の靴を掴んでいた。


「翔……さん…逃げ………て…下さ……[ガクッ]」

「エリアスさん!?ちょ!しっかり!」


俺が来る前に相手をしていたのであろう。

エリアスさんは俺にこの試合は危険だと言うと力尽きた。


ちょ、これヤバクネ?


只でさえこれだけの数消化してるのにレナがピンピンしてるって事は考えられる事は只一つ。




彼女の攻撃は即死レベルだということ。そう、全ての」攻撃が一撃必殺だと言うことだ。


いやそれ以外に百人以上で出来た人の山を俺を呼んで中庭に行くまでの僅か二十分程で建築出来る筈がない。


ハッハー!まさか此処で死亡フラグが来るなんて思っても見なかったぜ!


「それじゃあ行っくよー!」


そう言ってレナは自分の身長よりもデカいハンマーを持って地面を蹴ると、



俺の目の前に現れたんだ(笑)


「あっとちょぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

胴体に向かって勢い良く放たれたハンマーをマトリックスポーズで何とか避ける。


ちょ!攻撃早いなんてレベルじゃねぇぞ!変身して身体能力が上がって無かったら確実に胴体が砕けてモザイクかかったナニが周りに飛び散ってたぞ今の!


「流石は召還されるレベルだね翔!あたしの本気の一撃避けたのはパパと爺だけだったのにっ!」

「ほめてるんならっ!ハンマッ!振るのっ!止めろおっ!」


怖い怖い怖い怖い!上下左右から音速のスピードで繰り出される一撃を避け続ける。

もうレナの戦い方はテクニックとか小手先とかそんなもの必要無いぐらいのパワーとスピードがあるに違いない。

それに多分爺って呼んでたこれを避けた人物の一人と言うのはこの城にいる年齢からするとガルテリアさんの事だろう。流石執事長!尊敬します!


「ほらほらほら!どうしたの!?反撃しないの!?」

「出来るかバカぁっ!」


俺の手持ちにあるのはひょろっこいロングソード。こんなもんではハンマーのリーチには届かないのは確じ……


[バキィン!]


…………。


折れたぁぁぁぁ!手元を疎かにしてたらハンマーがかすって折れたぁぁぁ!

ナンテコッタイ!たった一つの武器だったのに!



…………待てよ。俺の能力って何だっけ?

思い出せ、思い出すんだ!ディアトリアで地獄の特訓をした時に確認した自分の限界と能力を!




一つ、炎を出せる。

(炎弾にしたり放射したり体に纏わせることも可能。一番オーソドックスな技)


二つ、レーザー発射。

(目の前で発射しなければ殺傷能力はあまり無し、だけど遠くまで撃てる。)


三つ、魔弾生成。

(限界は一回に八つまで。生成する数が少なければ少ないほど威力が上がる)


四つ、フレア

(必殺技。狭い所、仲間がいる所でやったらダメ、絶対)


五つ、更なる身体強化

(別段ド○クエ名出さなくとも発動できることが発覚)


六つ、無限魔力

(実際には無限で無いことが発覚。実際は体力を魔力に変える力。しかしかなりハイブリットなので実質一日中戦闘していたとしても枯渇する事はまず無い。しかしそんな事をすれば尋常じゃ無いほどバテる)


七つ、夢想現実化(主に物質生成)

(チート技。それしか言いようが無い。自分の記憶の中にある物なら例えゲームの主人公だろうが必殺技だろうが自分が覚えている限り再現できる。一度軽い気持ちでゲート•オブ•バビロンをやったら天から剣が降り注ぐ事件が起きた。正直あまり使いたくは無い。)


八つ、魔眼

(能力は身体能力及び能力を追加させる呪文とマジックアイテムの能力無効化と消滅。それ以外の魔法は消せない)




………よし、オーケーだ、何とかフレアは使わないで乗り切ろう。


「これでも食らえ!スカーレットスパークゼロ距離発射ぁ!」

「え!?きゃぁぁぁぁぁぁ!」


レナがハンマーを振り回す間の僅かな隙を突きレーザー発射。無論直撃したレナは豪快に吹っ飛んだ。良し、これで距離は取れた。


………え?何でゼロ距離発射したのかって?そんなの決まってるでしょ、根拠はないがレナがこんなことで死ぬはず無い。


「う……痛ったーい!それじゃあ今度はこっちから……」


やはり直ぐに起きあがったレナ。しかし甘い、甘いぞレナ!貴様に反撃の隙など与えるものか!


「はぁぁぁぁ!!!」


即座に両手に力を込め魔弾を二発作る。時間短縮の為威力は落としてあるが十分効く筈だ。


「そいっ!」


そして生成した魔弾をレナに向けて発射する。


「そんなもの!せいっ!」


俺の予想通りレナは魔弾の内一発を跳ね返しもう一発に当てて派手な爆炎をあげた。


ふはは!掛かった!


「限界強化ぁぁぁぁ!」


俺はそう叫んで体中の魔力を腕と足に集中させる。


これはお遊びで作ったスゴイ系統のでは無く純粋に敵を撃破する為だけに作った技だ。威力も尋常じゃない。


「神速の極み!韋駄天の一撃を受けて見ろぉぉぉ!」


そう言って俺は爆炎の中に突っ込む。この速度、そして何時突っ込んだのか分からなければこちらの攻撃の成功率はグンと上がる。


「うぉらぁぁぁぁぁ!」

「[ドゴン!]!?がはっ…………」


俺の韋駄天の一撃はレナの腹に直撃しパンチされた勢いでレナは吹き飛んで行き地面に激突してクレーターを作った。

当然その勢いで発生した風というか最早爆風は山積みになっていた衛兵さん達も吹き飛ばし………ってうわぁぁぁぁぁやっちまったぁぁぁぁ!!!


「フォォォォォォォ!」

「え!?」


そしてクレーターの中心から雄叫びをあげて復活するレナ。あの娘はどこまで頑丈なんだ畜生!


「ふう~……今のはかなり効いたよ翔!でも私はまだ……」


そう言って再びレナは戦闘態勢を取った時


「爆音が聞こえたと思ったら何をやっているのですかお二人ともぉぉぉぉ!!!?」


顔を真っ青にしたガルテリアさんが(見た目の)年齢を感じさせない凄まじい勢いで走ってきて俺とレナの訓練は終わりとなった。




その後クレーターが出来た中庭は丸二日かけてガルテリアさん率いるメイドさん+執事部隊(負傷者多数)で元に戻った。


その後俺とレナの戦いぶりを見ていた衛兵によって俺の実力が知れ渡り。



「彼ならレナ様が街に出ても善行(と言う名の災厄)を押さえられるかもしれない」


という思惑の元、俺はレナのお出かけの時のお供に抜擢された訳である。




これが俺の最も思い出したくない記憶である。

この頃文が長くなってきたような気がする。


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