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第二章 八話 ~苦労人ニーシャ~

更新が

遅れに遅れ

この出来よ


ニャンコ太郎、心の一句。


スイマセン、ハイ、マジでスミマセン。


今回はニーシャさんのお話です。

母上、元気にしておられますか?私は元気です。


父上は元気ですか?いつもの様にのど飴を携帯して召還主と共に各地で戦争の手伝いでもしているのでしょうか?

今私はハデス様の元を離れ日の当たる新しい地で爵位を貰い仕事をしています。

周りの人も皆優しく接してくれていますのでとてもいい環境です。


そう言えば父上の「クルックー」と鳴く癖は治りましたか?ついでに歩く時頭を動かす癖も。



今度暇が出来たら魔界に帰ってその事を聞かせて貰おうと思います。


追伸、しばらくは新しい転勤先からは帰って来れ………







「…………あれ?」


何書いてるんだろう私……こんな物書いたって母上に届くはず無いのに………


「今日で丁度十日目ですか……」


自分の部屋の窓から差し込む朝日を見てそんな事をぼや~っと思う。

そう言えばよく子供の頃から父上に「ボケっとした顔をしてどうした」と言われたっけ、あの頃が懐かしい…………

………さっき口から出た十日って何の十日だっけ?



羽の手入れ……は毎日やってるし、瓦礫の山と化していた敵国の城を父上譲りの力で見事要塞にリフォームしたのは八日前……子爵の爵位を貰ったのは三日前、………翔さんの代わりに。


…………翔さん?


そうだ!もう翔さんが(私のせいで)消えて十日目なんだ!


それで必死に魔法陣を調べてそれをノートに書いてて……あれ?何で私両親に手紙を書いてたんだっけ?


「えーっと……………」


あ!思い出した思い出した!確か昨日調べた結果を紙に書いてる途中に(そう言えば親に手紙書いてないなぁ………)って思ってちょっと書いて……そしたら上手く書けなくて書き直して……また書き直して……書き直して……


徹夜したんだった。



「何やってるんですか私はぁぁぁぁっ!」


私の落ち度で翔さんを見知らぬ土地へ飛ばしてしまったのに……今頃翔さんは………



~ニーシャの妄想~


「グルァァァァァァァ!」


「うわぁぁぁ!!!襲われる!食われるぅぅ!![ガブッ]うぎゃぁぁぁぁ!」


「グォォォォォォォォォ!!!」


「く………そっ……二……シャ………恨………むぞ………[ガクッ]」




ひぁぁぁぁぁぁ!!!この事態だけは避けないと!




~現実~


「ほらもっと速度を上げて走れ翔!エリアスに捕まる!」

「今度は何やったんだレナ!落とし穴でも掘ったか?それとも俺が教えた金ダライか?」

「それもあるが追加でこの前教えて貰った…………をちょっと……」

「ちょっ!レナ!それは絶対やっちゃいけないって言ったでしょうが!何考えてんの?」

「後悔はない!最高だった!」

「その結果があれだよ!」

「[ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ]ウフフフフ……ニガシマセンヨレナサマ?」

「人格が崩壊してるんだよ?あの状態で捕まったら俺も断罪される!もう降りてく[ギチチチ……]うがぁぁぁぁ!足で首を絞めるな!息が……息がぁぁぁぁぁ……」

「フフン、甘いぞ翔!私を肩車した時点でお前は今の鬼神状態のエリアスから逃げなければならない運命なのだ!」

「イヤだそんな運命ぃぃぃぃ!」


…………。




あれ?何でしょう?何だか心配じゃ無くなってきました。


「おーいニーシャ!朝食が出来たから早く食堂に行くぞ!」


ドアの外から聞こえてくる私のこの世界での最初の友人の声、

もうそんな時間でしたか………時間が経つのは早いものです。


「はい!直ぐに向かいますので待ってて下さいジェミィさん!」


そう言って私は手紙を引き出しの中にしまうと、その部屋を後にしました


豆コラム


ディアトリア含むゴムール大陸は全大陸中最も小さいが農業が発達しており比較的豊かな大陸である、


この大陸に住んでいる者の九割超が農民であり兵士の殆ども農民出身である。


その為シャグリアは圧倒的に数が多い農民を利用しようとした訳である。


しかし謎なのは薬学が発達していないシャグリアがどうやってあのような薬を作り出すことが出来たのかである。

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