第二章 六話 ~城下町での出来事~
作者は元日に買ったオブリ○オンにハマってしまったせいで更新が出来ていませんでした。お年玉とゲームの魔力って凄いですね☆
「お~い翔どうした?疲れたのか?」
「はぁ………はぁ………当たり前だこのトラブルメーカーが!」
そう言って俺は街の中心にある広場のベンチに座った。
レナに城下町に連れ出されて半日、俺はどうしてレナが外に出されないのか思い知っていた。
「とらぶるめーかー?」
「問題を次々と起こす奴って意味だよ!」
不思議そうに俺の言ったことを復唱するレナに意味を教えてやる。
そう言えば何でか知らないけど俺が日常で使っている程度の英語やその他色々な英語ジェミィ達理解してたよな………
何でだろう?
「ふ~ん………って、問題なんか起こしてないぞ?私はただ良心に従って……」
「良心に従うのはいいよそりゃあ!でも何でもかんでも首突っ込んじゃダメ!」
そう、レナは正義感が強いのか何だか知らないがこの城下町で起きた事にすぐ首を突っ込む。それも一つや二つじゃ無い、次々とまるでレナに舞い込んでくるかのように発生する。
更にそれを力技で解決しようとするから後始末が大変だ。
さっきも喧嘩を止めるとか言って通りに大穴開けたりしていた。
「兎に角っ!久し振りの城下町なんだからまだまだ楽しむよ!ほらほら立って立って!」
「休ましてくれよチクショー!」
何でか半日色々な事があったというのに元気いっぱいなレナに手を引っ張られてベンチから離れる。
「で?次は何処行くんだ?」
「じゃ、今度はあっちに行ってみよ!」
そう言ってトテトテと走って行くレナ。やっぱ肌の色からして城の中でゆっくりしているより外で走り回る方が好きなんだな。
そんな事を思いながらレナが走って行った方に行こうか………
「いたぜアニキ!あいつでさぁ!」
ん?何だか聞いたような声……
「おいそこのテメェ!さっきはよくもやってくれたな!」
後ろを振り向いていみるとそこには厳つい格好をしたアニマル人間共が立っていた。流石獣の大陸エンディアス、アニマル率が凄いな。
「おいテメェ!さっきの借りは返させて貰うぜ!」
そう言って一歩前に歩み出る。アニマル人間A
この声と姿やっぱどっかで会ったような………
「あ」
思い出した!思い出したぞ!
~三時間前~
俺がそろそろ疲れ始めた頃、家と家との薄暗い隙間で人影が三つ動いていた。
「オラァ!兄ちゃん金だしな!」
「ヘッヘッヘ………」
「ヒィィィィ!」
どうやらあのガラの悪いアニマル人間二人組が気の弱そうなメガネの男性(種族不明)から金を奪おうとしているようだ。
こんな状況を見たら俺の連れが黙っている筈もなく
「何やってるんだぁぁぁぁぁぁ!」
「!?」
猛烈な勢いでその現場にダッシュしていきたかっていた二人組が突然の出来事に唖然としている中華麗に飛び上がると
「フライングビヒモスキーック!」
「[ドガァッ!]えぶぁぁぁぁぁ!」
………………メガネのお兄さんを蹴り飛ばした。
ヒューーーーー…………[キランッ☆]
そのまま空へと打ち上げられお兄さんは真昼のお星様となった。
「良し!これであの男性の安全は確保されたぞ!」
…………いやお兄さんはこの状況からは助かったけどさ、取られる筈だった財布以上の怪我をしたと思うぞ。
「「…………」」
あ、ほら当のたかってた二人は状況が飲み込めずにフリーズしてるし。
「あっははは!私の鮮やかな救出方法に恐れ入って身動きも出来ないの?翔!行こ、ここにいても時間の無駄!」
そう言ってサッサとその場から離れて行くレナ。うん、もう何かここまで来ると何だか清々しい。
「はぁ………待ってくれレ「待ちやがれ!」……?」
何だと思い後ろを振り返って見るとさっきのフリーズ状態から早くも復帰した二人組が片手にナイフを持って立っていた。
「よくもカモを逃がしてくれたな……」
いや俺のせいにしないでくれ、やったのレナだから、俺何も関係してないから。
「このお礼はたっぷりとしてもらうぜぇ……」
そう言ってにじり寄ってくる二人、しかし俺にはあの力があるのだよ!
あ、因みに俺はこの大陸に来てから変身しっぱなしだ、そろそろ人間の姿で生活しないとな、ハイスペックに慣れると後が怖い、なんたって元は人間なんだからな。
ま、とりあえずこいつ等に技を使うのは勿体無いので、
「スゴイパーンチ!」
「[ドスッ]げふぅっ!?」
「続いて……スゴイキーック!」
「[ガスッ]ごはっ!」
俺の適当技その一とその二、スゴイ系の技だ。
説明しよう!スゴイ系とはこの俺風見翔が編み出した魔力を物質化して相手にぶつける技である!ぶっちゃけ気弾だ!気の色が暗い色しか出ないのが今の所の問題点だ!
まぁそんな技がみぞおちにクリーンヒットした二人は家の壁に叩きつけられて気絶した。
叩きつけられた壁越しに「ガッシャーン」なる音が聞こえたがその罪はこの二人になすりつけとこう。
「さてと、レナを追うか。」