第二章 三話 ~召喚場所を考えろ~
「え?これはどぉうえぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
突然景色が変わったと思ったら俺は空中にいた。
何これ!?訳分かんないんですけど!これ何?もしかしておれ召喚されたの?
……ってそんな事考えている暇じゃ無い!先ずは地面に叩きつけられる前に何とかしない
[ドゴン!]
…………オレオワタ☆
あぁ、意識が朦朧として……景色がぼやけて見える……
「ちょ!?頭からすごい血が出てる!エリアスどうしよう!?」
「と、兎に角医務室へ運びましょう!」
誰か俺のことを見て話してる?…………まぁどうでも………いいか………
俺はそこで意識を手放した。
う~ん、真っ白。また此処に来てしまった…………
と、いう事は………
「やあ翔君!チートライフは楽しんでいるかな?」
「………やっぱりか」
うん、この真っ白な世界にはとても似合わない真っ黒な姿。ハデスだ。
ハデスは俺に近寄ってくるとあきれた目でこちらを見てきた。
「あのね翔君、私は一応冥界の王なの、だから少しばかりは尊敬するとかさぁ」
「絶対にない」
「そうですか、即答ですか」
というかこの神様ノリが軽すぎないか?
コイツの部下苦労してるだろうな、実例も居るし。
※実例
「ハデス様は何でこう自分勝手なんですかぁ~っ!」
「翔君今失礼な事考えてたでしょ」
「いやお前の今までの行動を見てて失礼な事以外何の感想が出てくるんだ?」
「ひどいっ!せっかく蘇らせてあげたのにっ!」
「誰も頼んでねーよ!って言うかニーシャを元の世界に戻してやれよ!」
「断固拒否する」
「はぁ?何でだよ?」
「いや、だって………アハハ」
そう言ってハデスは俺から視線を外すと白い空間に穴を開けた。
そしてハデスはその中に入って……って
「おいコラ地獄に帰ろうとするなバカ野郎!話は終わってないぞ!」
そう言って穴に半分ほど入ったハデスの服を掴んで引っ張る。
「おいこら離さないか!離せ!HA•NA•SE!」
「いつのネタだぁっ!」
「ぐぁぁぁぁぁぁ!」
俺は変身すると力任せにハデスを引っ張りだした。
「止めて!私のライフポイントはもうゼロよ!(裏声)」
その時、俺の何かがプツンと切れた。
「真面目にしろやぁぁぁぁ!」
「[バキッ!]ぐべぇぇぇぇっ!」
~冥王説明中……~
「…………で、やっかい払い兼何かラブコメ的な展開にならないかなぁと思ってやったと言う事か」
「カッとしてやった。後悔はしていない。」
「はぁ……じゃあどうやったら戻せるのか教えてくれ」
よく分からないがニーシャはソロモンの……何だっけ?七十二柱?の一人……の娘らしい。
………何て奴俺に呼び出させてんだアンタ。
そして何故神話が違うのにお前の下で仕事してるんだ。
「何でって……今は神界もグローバルなんだよ翔君!」
「………俺の心読むなそしてニーシャをサッサと返す方法教え……あれ?」
俺の体が透けて……透けていくっ!
「ニヤニヤ」
ウゼぇ!にやにやって普通言うか!?明かに挑発してんだろあれ!
「どうやら翔君の肉体が目覚め始めた様だねぇ……ニヤニヤ」
「ニヤニヤ言うなウザったい!」
このヤロ一発殴って……って足が動かない!?
………足が消滅しとるー!!
「ナイスタイミングだ翔のボディ!そのまま非現実的な現実に戻ってしまえ!」
「くっそ……所でお前は何で今回出て来たんだ?」
「いや、こういう展開あったら出なきゃなぁ………と」
……………聞いた俺がバカだった。
「あ、そうだ!ニーシャはこっちにも呼べるからね~!」
「呼ぶ方法じゃなく帰す方法教えろバカヤロー!」
あぁ畜生あいつにこやかに笑いながら手を振ってやがる!
今度会ったら顔面に一発食らわして……や……る………
そこでまた意識が途切れた。