第一章 閑話 ~異世界ノート 三ページ目 ~
翔君のまとめノート最終ページです。
~上位種について~
驚いた事にこの世界では
某ハンティングアクションゲームのように
群れ(集団生活)の上で頂点に立つ者の姿が変わる
という現象が起こる種族がいる。
その例を出すならばアンダルの種族のゴブリン。
彼は自分の名を最初に名乗った時
“ボス”ゴブリンと言った。
彼の体躯は普通のゴブリンと比べ
かなり大きくがっしりとした体型をしている。
このように集団の頂点に立つ種族では、
自分の集団の中での地位を明らかにする為に
姿が変わる種があるようだ。
因みに上位種の呼び方は様々で、
ゴブリンのように種族名の頭に“ボス”等の
名前がつく場合もあれば(後ろにつく場合もある)
種族名自体が変わる種もある。
~人化モンスターについて~
高い知能を持つ者が人型だとはこの世界では限らないらしい。
しかし、何故かこの世界では人型である事が高尚とされ、
人型でない種族は自身の一~二割程の魔力を使って人型になるか
装飾品を使って人の姿になっている。
無論その呪文を解いたり装飾品を外すと元の姿に戻る。
例を挙げるならティール。
彼は元はユニコーンであり馬の魔物。
彼は魔力はあるらしいのだが
魔力がもったいないとの事で
アミュレットでその姿を保っている。
因みに装飾品や魔法を解除した状態だと
他の種族との会話が出来無くなる。
これが彼らが人型になる理由の一つかもしれない。
最後に、例外として人型にならない種もいる
(例:ミノタウロス、ナーガ、河童など)
~ハーフ種について~
簡潔に言うと人型の動物及び昆虫、魚、甲殻類等の総称。
動物と人のハーフの様な姿なのでこの名が付いた。
ベースとなった種族の特長を色濃く受け継ぐか
人間としての特長を受け継ぐかは半々。
どちらにしても身体能力は人間とはケタ外れ。
この世界ではハーフ種が最も多く
その種類も多岐に渡っている。
ほぼ全てのハーフ種が人語を操る事が出来る、
余談だがディアトリアの王様もハーフ種だったらしい。
埋葬されるときに確認したらちゃんとあのデカい尻尾がついていた。
因みにディルさんもハーフ種らしいのだが聞いていない。
今度聞いてみようと思う。