第一章 二十四話 ~終結~
~まえがき~
ナロッジと対決する事となった風見翔!光に包まれたナロッジ、その光の中に居るものとは!?
以上、作者でした。
「さあ!我が力を見よ!」
「こ、これはっ!」
光が消えた後ナロッジの後ろには
緑色のハゲマッスルが佇んでいた。
笑顔にパンツ一枚、さらにポージングしているテカテカ光っている肉体
その姿を見て俺は一言
「目の保養料を請求したい!」
「何だとうっ!?」
うん、何かキモい。俺の目が生理的に受け付けてない。
考えても見ろ、緑色のハゲマッチョが微笑みながらポージングしている姿を。
某ブートキャンプのお方だってここまでムサくなかった筈だ。
「き………貴様!コイツはこの指輪に宿っていた強力なジン(精霊)なのだぞ!何か他に言うことがあるだろう!」
「そうだな、強いて言うならキモいのでもう指輪に帰れ」
「貴様、コイツから溢れ出る魔力が分からないのか?」
「そいつから溢れ出してるのって魔力じゃなくて汗じゃねえのか?」
「…………」
あ、何かこめかみピクピクさせてる。
ヤバッ、ふざけた回答をしたのが悪かったか!今度からは気を付けることにしよう!
今回?あ、チャラの方向で。
「……いいだろう、私が手に入れた力とくとその体で味わうがいい!やってしまえ指輪の精よ!」
「フォォォォォォォォォォォォ!!!」
どうやらあちらさんは許してくれる気は無いらしい。ま、当然だろうけどな。
「モンハン式回避っ!」
「フオッ?」
正面から突っ込んでくる精霊とは似ても似つかぬマッチョのラリアットを俺はモンハンの緊急回避でかわした……のだが
「ハッハー!空中では無て[ゴスッ!]おばぁぁぁ~~~!!」
俺は万歳ポーズのまま地面に叩きつけられた。
鼻を押さえて転げ回る俺、緊急回避の難しさを知った瞬間である。
「バカかお前は」
「……言い返せませんハイ」
呆れたようなナロッジの声を聞きながら鼻の痛みを堪えて起きあがる。
ご親切にも指輪の精は攻撃しないで待ってくれていたようだ。
俺が起きるのを確認するとすぐさまファイティングポーズを取る指輪の精。俺もすかさずファイティングポーズをとる。
気分はパン○アウトだぜ!
「おっし!ここからが本番だぁぁぁぁぁ!!」
先手必勝!すかさずストレートパンチを顔に叩き込む……筈だった
しかし世間はそう甘くない、俺の周りに魔法陣が大量に出現して俺に一斉放火してきた。
「うぉあ熱寒痺れほべば痛い!ちょ、おま!待て!これは酷ばぼべべ!」
「ククク……私が居ることを忘れては困るな、」
「……ちくしょうがっ!」
「ほう……あれは全て中級魔法だった筈なのだが……中々頑丈な体をしてるじゃないか」
全ての魔法攻撃をモロに食らった上指輪の精にも殴られて立って居られるのは多分魔王の力のお陰だろう。
しかし俺は絶対にアイツには感謝をしないからな!
「フォォォッ![ブォン!]」
「うぉっ!あぶっ!!」
あぁっ!ナロッジに近づこうとすればパンチが飛んでくるし
かと言って指輪の精に気がいくとあっと言う間にさっきの二の舞になる。
どうすりゃいいんだよ!
「ククククク……さあそろそろ終わりにするとするか、今度は本気で行くぞ!」
そう言うとナロッジは何やら呪文の詠唱を始めた。
……ん、待てよ?アイツの魔力の供給源ってもしや……
俺はナロッジの指を見る。
ビンゴだ!やっぱり指輪が光っている。
と、いうことはだ、
ナロッジの魔力の供給源はあの指輪で
その指輪の力である精霊が今前に立っている
それならば…
コイツぶっ潰せば指輪の魔力消えるんじゃね?
そうと決まったら話は早い!取りあえず某ゲームをイメージして自身に強化魔法をかけまくる。
「うぉぉぉバイキルト!バイキルト!バイキルト!スカラ!スカラ!ピオリムキーック!!!」
必殺技、名付けて俺強化アタック!
某魔王さんも第二形態の時に使った技だ!
まあキックじゃなかったりこんなに魔法唱えて無かったけどね!
「!? オブゥッ!!」
キックを食らって指輪の精は宙を舞った。
それもすごいジャイロ回転しながらだ、
しかし俺は攻撃の手を緩めるようなことはしないのだよ!
「滅びのバーストストリィィィム!」
俺の手から白い光線が出て緑色でジャイロ回転をしてる物体を一瞬で消し飛ばした。
それを見たナロッジが驚きの声を上げる。
「まさかそんな!……しかし!もう勝敗は決しているのですよ!」
「何!?」
俺がナロッジの居る方向を向くとナロッジが
“オラに元気を分けてくれ!”で有名なポーズをしていた。
何だコイツ?そんなに俺に突っ込んで欲しいのか?
「ククク……これはですね、この城を吹き飛ばすほどの威力を持った爆破魔法です!」
「そんなもん使ったらお前も吹っ飛ぶんじゃねえのか」
「ククッ……心配ご無用、ちゃんと私の足下には転送魔法がかかっていますので」
俺はナロッジの足元を見る、確かに魔法陣が描かれている。
これで魔法を放った瞬間逃走か、全くめんどくさいことを……
「ククッ……心配なさらずともこの部屋には結界がはってありますから吹き飛ぶのはこの部屋だけですよ」
「つまり逃げ道も無いって事か」
「ご名答」
そう答えるとナロッジは不気味な笑みを浮かべながら球体を降下させる
「さて、もうお遊びは終わりにしますか」
そう言うとナロッジは腕を俺の前に突き出した。
「それではさようなら」
そして球体が俺に向かって放たれた。
「これを待っていたー!!」
この瞬間を待っていた!
俺はすかさずこの場では伝説の呪文に匹敵するんじゃないかと思われる呪文を唱えた。
「マホカンタァァァァァァ!!」
[パキン]
「へ?ななな何故こっちに来るのだ?止め[ヴォン]」
RPGサイコー!
あの魔法が跳ね返ったときの顔!テラザマァ!!!
ナロッジは俺の予想通り俺が魔法で跳ね返した球体と一緒に転送された。
今頃どこかでボカーンと盛大な花火を打ち上げているだろう。
「さて、これで一応戦争は終わり……だよね?」
俺はそう呟くと部屋の端っこで気絶しているディルさんを担ぐと、扉に手をかけて………ん?開かない??
「結界かよオイ……」
その後、俺とディルさんは半日後助け出されました。
あばばばばばばばばば、
すげーだらだらした感じで終わったような気が………
やっぱ下書きは大切ですね!計画性も無しにやったらこの有様だよ!
出来れば感想(ダメ出し)お願いします。