表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
105/129

第三章 閑話 ~アヴィの手記~

ここに記すのは私アヴィ•スィミケルがとある場所から脱出するまでに出会った人物の詳細を書き込んだ手記である。




アヴィ•スィミケル

性別:男

種族:エルフ

年齢:228歳

一人称 私


私である。趣味は研究。魔石と生物学が専門だが機械工学も得意である。

第二被検体収監施設ではその知識を活用し生物兵器α、β、γを作り出し警備用兵器キヤノンウォーカーの制作にも携わった。

ペルクェインの強化装甲を制作したのも私である。


ナルシストであり自分の言葉に酔う事は余り無いが言葉の節々で他人を若干見下している……と思う。

因みに私は根っからの研究者であり魔法、体術は一般人よりも劣るが一ヶ月寝ないで研究を続けるだけの根性はあると自負している。




γ(アガ)

性別:男

種族:フレッシュゴーレム(フランケンシュタイン)

年齢:半年

一人称 ウゴッ!


α、βに続き私が作り出した生物兵器であり最高傑作。

α、βは知能が殆ど無いのに対しこちらは一般人と同様の知能を持っている。

欠点は魔法耐性が低い事、そして魔法が使えない事と喋れない事であろう。

しかしそれをカバーする程の怪力、俊敏性、タフさを兼ね備えており魔法耐性が低いと言ってもある程度の威力(中級魔法まで)なら耐えられる。


α、βが暴走した際偶然ジョニーと出会い行動を共にするようになった。

アガというのは彼が付けた名前である。




シロウト

性別:男

種族:サテュロス

年齢:57歳

一人称 私


各地から集めた被検体を収監しておく監獄の看守長をやっていた男。

顔立ちが良いのだが空気を読まない発言や突拍子の無い事を言ったりするのでしばしば孤立する。

基本的な戦闘はイシトクと呼ばれるどう見ても精霊には見えない生き物を大量に召喚して戦わせるという召喚師のような戦い方をするが近接戦闘が苦手という訳では無く普通に強い。


元はどこかの軍人だったらしく“大佐”と言う位階だったらしい。

自身の過去について彼は多くを語ろうとはしなかった。




チャズ

性別:女性

年齢:23歳

種族:獣人[猫?]

一人称 ボク


ここに来る前はサーカス団で道化師をやっていた男の子に見える女の子。

その理由は男女どちらともつかぬ顔と絶壁と表現するにふさわしいむ(消されている)……男のような外見、口調からだろう。

彼女の能力は物質の状態を自由に変えられると言う反則的な能力の持ち主であるため拉致されたのであるが私がいくら努力をしてもその能力を実験体に移す事が出来なかった。

子供の頃自身が住んでいた街をまるまる沈めるという事件を引き起こし自身に関する情報は名前しか知らない。

種族の欄が不明瞭なのも彼女の能力のせいなのかどんな種族か特定できない為である。

非常に怖がりであり他者も死に直面する事を極端に嫌う。




ラフラ

性別:男

種族:サンダーバード

年齢:42歳

一人称 俺、オレ


雷を生み出し時には天候さえ変えるという能力を持った一族のはぐれ者。

サンダーバードの一族は基本的に多種族とは絶縁状態にありどこに住んでいるのかさえ不明なある意味人間と同じく貴重な種族であった。

彼はそんな閉鎖的なサンダーバードの中で旅を好む特異な存在であった為にここに連れてこられてしまったと言う訳だ。

顔の右半分に種族特有のタトゥーを入れているのが特徴である。

ノリが軽くシロウトとつるむ事が多い。




雷岳

性別:男

種族:土蜘蛛

年齢:85歳

一人称 私、我、自分


アガとまではいかないがかなりの怪力の持ち主。

僧という職業柄からか死んだ者を弔う事は忘れないと同時に殺生も行わない。

しかし能力は恐ろしく彼の体内で生成される糸は自然界で出来る物の強度ではトップクラスでありアガでも自力で千切るのは難しい。

それに加え糸と同じく体内で独自の毒を生成する事が出来その気になればたった一体で街一つなら滅ぼすことも可能な毒を生成する事も出来る。


強面の顔に加えゆっくりと喋り声色も重々しい事から堅物と思われがち。




セラピス

性別:女

種族:トレント

年齢:不明

一人称 私、わたし、あたし


トレントとは書いてあるが厳密に言うと数百種類の植物の集合体でありそれが女性の姿をしている。本人が女性と言っているのでここでは性別を女性にしておく。

体を構成している植物は自由に吸収、排出が可能でありかつ水と苗床さえあれば彼女の意のままに操る事が可能。

生命力も尋常では無く体の一部でも残っていれば元の姿へ戻ることが可能。痛覚も疑似的にならあるが実際は存在しない。

新しい植物を見つけると取りあえずは取り込むらしい。


口調は非常にゆったりとしており人をからかったりするのが好き。

苦手な物は虫と除草剤。私の見解だと千年は生きていると思われる。




忍者服

性別:?

種族:?

年齢:?

一人称 私


性別、年齢、種族等全く不明な謎の忍者。ここに来る前は傭兵をやっていたらしい。分かっているのはこれぐらいだ。

あと水属性魔法が得意らしく氷を高圧縮した武器を用いて戦闘をする。

その場で武器を作り出す事によって武器の所持を軽減、かう様々な状況に対応出来る事を考えての事だと思われる。

基本的に他人とは会話をしない為非常に無口。戦闘以外の才能は壊滅的である。




エリーナ

性別:女

種族:ニンフ

年齢:117歳

一人称 私


監獄で毎日木彫りの女神像を崇めていた女性。齢百を超えているというのに外見が少女に見えるのは彼女たちがニンフだからであろう。

厳密な種族名を言うと彼女は川や湖を拠点として生活するニンフであるナイアードが正式名称である。

言葉遣いが良くいい娘である。しかし腑に落ちないのが何故彼女は雷岳がす(荒々しく消されていて読めない)


一応はあの監獄で被検体達のリーダー的存在であったようだ。




美雪

性別:女

種族:ホムンクルス

年齢:2~3ヶ月

一人称 美雪


人工的に作られた人間であるホムンクルスに魔神の肉体を継ぎ足したある意味人間と魔神のハーフ。

その課程で心が壊れたがジョニーの活躍により正常な心を取り戻した。

彼女の特長としてはモンスターになれる事が挙げられる。心が壊れている時の副作用か何かと思っていたがどうやら違うようで心を取り戻した状態でも普通に変態する事が出来る。

しかしジョニーの前では絶対にしないと決めているようだ。乙女心というのは良く分からない。


ジョニーが付けたと思われる名前を大切に思っているらしく一人称に自分の名前を使っている。

ジョニーに非常……いや異常に懐いており端から見ると美雪がとんでもないブラコンに見えてしまう。

彼女の中では彼が自分の唯一の家族であり最も大切な人らしい。




ジョニー

性別:男

種族:人間

年齢:17歳

一人称 俺


この脱出計画の主犯者、我々の中では圧倒的に若いが実力は一番だろう。

彼は人間だというのに頭から角が生えていてそれを出し入れする事が可能。身体能力も変わるらしい。


彼の戦闘スタイルは超攻撃型の魔法剣士だ。


遠隔魔法の威力が普通の魔導師を軽く凌駕する威力でありかつ魔力の回復が異常に早い。

更には自身の身体能力を上げる魔法も覚えているため近接戦闘も得意。因みに防御魔法は攻撃魔法と比較するとお世辞にも強力とは言えず少々残念である。

しかしそれを差し引いても多分この世界ではトップクラスの実力者と言っても過言では無いだろう。


更に彼には想像した物を具現化するという反則的な能力を持っているのだが彼のネーミングセンスからも分かるように貧相で最あ(慌てて消した後がある)美雪は素晴らしいと思うがそれ以外のネーミングセンスからも分かるように想像力が乏しいため余り役に立ってはいないようだ。

…………全く宝の持ち腐れとはこの事だ。


俗に言う器用貧乏でやらせれば基本的に何でもそつなくこなすが過度の期待はいけない。これが彼の戦闘スタイルの基盤となっているのだろうか?

頼み事を言われるとブツブツ言うが結局は承諾してしまうタイプ。


彼は否定しているのだが多分キノコ好きである。

何故か高い所が若干嫌いらしい。何でも落ちるのが嫌なのだとか。







……これが私のまとめた全ての情報である。


それにしても崩壊した施設をくまなく探したと言うのにジョニーの死体は見つからなかった。

……彼がどこかで生きていると信じたい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ