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~Earth ONLINE~聖職者爆誕  作者: 自己定義
9/9

契約

先ずは謝罪を。

ここの所、色々と仕事の方が忙しく書く時間が取れずにいました。本当にすみません。

それと、コロナウイルスの影響で東京と北海道でしたか?ここ最近はそちらの世情も見る時間が無いため把握出来ていませんがお気をつけ下さいます様お願い申し上げます。

HPが0になってしまい、復活のモーションか何かがあるのかと思いきやただの真っ暗な空間が広がっていた。


「おっ、メニュー画面は見えるのか」


何も無い真っ暗な空間でもメニュー画面は操作できた。画面端に妙な数字がカウントされているがこれはリスポーンまでの秒数ということだろう。


「暇だし、レベルアップで手に入れたポイントを振ってドロップアイテムの確認と取得したスキルの確認でもしておくか」


━━━━━━━━━━━━━━━

Player name:レッド Lv.18

職業:聖職者(女神)

所持金:3451ポル(3,578,938ポル)


残りステータスポイント0


HP:190 MP:190

力 60(+5) 魔防19 防御1 敏捷25 知力80 魔力85


装備品

頭:なし

腕:なし

銅:古びた聖装(耐久値100/15)

腰:旧レザーポーチ(教本&十字架)

足:なし


アクセサリー

・なし


スキル

・狂戦士 Lv.5

・誘導 Lv.4

・殺人拳Lv.3


紋章

・不明


称号

・真偽の女神

・秩序を示す者

・拳闘士

━━━━━━━━━━━━━━━


ステータスを振り終え、新しく入手したスキルの確認と称号の確認をしていく。


━━━━━━━━━━━━━━━

・狂戦士

任意のタイミングでモードを切り替えることが出来る。狂戦士化中はほぼ無意識に動く状態なので敵を殲滅するまでは止まらない。また、熟練度に応じて一時的にステータスが上昇する。


・誘導

敵の視線を強制的に自身に向けるスキル。スキルレベルが上がる程範囲と強制力が増すので注意が必要。


・殺人拳

100人以上の人間を殺すと手に入るスキル。自分よりLvが低いものに対してクリティカル位置を自動で割り出して把握することが出来る。


・拳闘士

武器を使わず自らの拳で一定数敵を倒すことで、拳に魔力が宿り貫通力を得る。


━━━━━━━━━━━━━━━


狙っていた訳では無いが、こうもすんなり思い通りに事が運ぶとなればそれはそれで好都合な気がする。拳系統のスキルが手に入ればいいな程度の気持ちで戦っていた訳だが、実際には時間潰しのためとも言えた。教会の方では今頃装備が出来上がっている事だろう。


「現実世界の時間がそろそろヤバいし、リスポーンしたら寝ないとな」


秒数が減っていき0のカウントと同時に噴水広場へ戻された。この時間になると流石に人が少ないけれど、全く居ないという訳でもない。会社終わりでゲームに来たような顔をしたオッサンも入れば、いかにも若そうな大学生もいる。


「プレイヤーが増えるのはいい事だ、何にしても今日の所は…寝る」


メニュー画面からログアウトを選択しゲームを終了する。現実世界に戻ってきた俺は、装着していた器具を取り外してそのまま意識を手放した。






☆


次の日、早朝からメイドの楓さんに起こされて洗面台の方に向かわされ、寝癖を直されたり洗顔や歯磨きをするように指示を出された。修道服も昨日着ていたものでは駄目だと言われたので、新しい服に着替えさせられた。


身支度を整えて向かわされたのは昨日と同じただただ広い食事をした空間だった。既にマリアの両親は着席していたので申し訳なく思い、謝罪をしたのだが気にしないでいいと仰られた。


食事も終わりほどなくして、車に乗せられた俺はマリアの叔父の病院へとやってきたのだった。


「そう言えばマリアはどうしたんですか?」


「マリア様でしたら、今朝から何やら交渉事をなさっているようでした。電話でお話された後どこかへとお出かけになりました」


今朝からマリアの姿が見えないと思ってはいたが、昨日の件を引き受けていてくれていたのか…。今日はEarth ONLINEのメンテナンスもあるし時間はあるんだけど、帰ってきていたら聞いてみるとしよう。


待ち時間で話していた俺と楓さんだったが、どうやら出番らしくナースさんに連れていかれた。身体測定から始まった後、血を抜いたり大型の機械に入れられたり色々やった。ただまぁ検査時間が長すぎて暇だった。


「これで終わりですか?」


「はい、以上になりますので受付で書類を受け取っていただいた後お帰りください」


ナースさんの指示に従いロビーに戻ってきたのだが、楓さんから先に車に乗っておくように言われたので、駐車場脇に停めてある車に近づいた所、運転手の執事さんが開けてくれた。


10数分が経過した後、書類を手にした楓さんが車に戻ってきた。書類をショルダーケースの中へ入れた後、取り出したのは電子端末だった。


「お待たせ致しました、ではすいません。こちらの住所までお願いします」


そう言って電子端末を執事に渡した楓さんはこちらへと振り返りお茶を渡してきた。


「先程、購入しておきました。常温に戻っていると思いますのでよろしければお飲みください」


「丁度、喉が渇いていたから助かります」


お茶を受け取り、蓋を開けて口にする。


「そう言えば、今どこへ向かっているんですか?」


「先程、マリア様からお電話を頂きまして話し合いの折、紅蓮様を連れてくるように言われたのです。場所は確か、Earth ONLINEを運営している株式会社スティグマ。ここから約7km離れた所にある本社ですね」


わざわざ別端末を取り出してマップを表示してくれる楓さん。病院からそこまでは割と近いようで助かった、けれどマリアが呼んでいると言う事は交渉の末、俺不在では行えない何かがあるということだろう。


例えば代理でマリアが交渉を受けていたとしても、本人の意思がきちんと確認出来ないのでは、交渉相手としてはその取引事態が不可能なものになってしまう。


しかしながら相手は名家という事もあってか、今回早急に呼ぶように伝えたのだろう。こちらとしても不本意な結果になってしまったが不幸なのは運営している会社側の方だな。


「ん?」


何の気もなしに、窓の外を眺めていると街の風景に溶け込んだ妹が見えた。待ち合わせをしているのか、気合いの入った服装である。


お兄ちゃんである俺にも見せたことの無い、その姿に少し悲しくなるも年頃の女の子らしく青春を謳歌しているのなら俺は応援してあげないといけないなと思いつつ、見つめているとやがて来たのは男ではなく、女友達みたいだった。


「ふっ…妹よ、早う彼氏作れ」


ポツリと呟いたその言葉は車道を走る車のエンジン音にかき消された。


「まもなくご到着致します、ご準備の方はよろしいでしょうか?」


執事がそう言って見えてきたのは巨大な建築物だった。


「大きいな…」


「昔から、数多くの名作を世に送り出してきた会社ですから、雇用人数の増員や部署の増加からあれ程大きくなるのは頷けますね」


執事さんが会社前で車を停めると歩道に俺たちを下ろした。疑問に思っていたが直ぐに解消されることになる。


「すみません、会社の駐車場は使わない様に指示が回ってきてまして…私はこれから近くの駐車場に停めてきますのでお2人は向かってください」


そう言うと執事さんは、車を走らせた。時刻は昼間、当然人通りも多い。そんな中で目立つ格好をした2人が立っていればどうなるか、当然注目される。ザワつく周りの人々を前にして楓さんに手を引かれる。


「紅蓮様、ここは危険です。早急に社内へと向かいますので触れる事をお許しくださいませ」


手を引くのでは怪我をさせてしまうと思われたのか急にお姫様抱っこをされた。こちらの方が恥ずかしいのだがと思ったのも束の間、物凄い身体能力であっという間に社内に入っていた。呆気に取られていると、どこからかマリアが現れる。


「紅蓮様、お待ちしておりました」


「マリア…それでオレは何をすればいい?」


お姫様抱っこをされた状態から開放されるため下ろしてもらう。横にいた美人な女性の雰囲気から察するに未だ交渉の途中なのだろう。


「一先ずこちらへ」


手招きされてマリアと女性の後をついていくとエレベーターに乗せられた。8Fに到達した後、エレベーターから出てすぐ隣に設置されていた特別面会室と書かれた部屋に入るように言われたので入っていくと中には、既に強面な男性と若手の男性社員がいた。


「どうも初めまして、私が先日メールを頂いたレッドこと東條 紅蓮です」


「初めまして、東條さん。私が株式会社スティグマの社長の平塚 歩です、こちらの若手の男性が副社長の大野、そちらの案内させて頂いた女性は秘書の青松です。今回は急な申し出で驚きましたが、こちらとしても都合が着きましたのでちょうど良い機会ですし、まずはお座り下さい」


左側にマリアが座りその横に俺が座る。そして斜め後ろに立っているのは楓さんだ。


「こちらは資料でしょうか?」


「そちらの資料には、今回の交渉内容が纏められています。真理亜さんとは既に内容を詰めていますので、ご確認ください。それとこちらは契約書になります、内容に不備がなければお願い致します」


ファイリングされた資料の他に、契約書を手渡された。ずらっと記載された規約や契約内容に目を通していく。


「ざっと目は通しましたけど、この内容だとほとんどこちらが融通される取引になってしまいますが、本当にこれでいいんですか?」


「ええ、正直な所今回の商談には莫大な利益を踏むと考えておりますので、これだけの譲歩をしたとしてもこちらとしてはプラスにしかなり得ませんからね。こちらが希望する公式生放送等に来ていただければそれこそ双方にとってメリットしかございません。どうやら東條様は以前よりご興味を示していた様ですし、望むならやりましょう」


横に座るマリアは頷き返し、俺の意思に委ねてくれている。俺としてはお金の為と言うのもあるけれど実の所は生放送というものに憧れがあった。折角女にもなったんだ、この状況を利用して大いに儲けようじゃないか。


「是非お願いします」


逸る気持ちを抑え、契約書に名前を記入した。


「では、契約の件はこれにて終了致しましたので次に移らせて頂きたいと思います。ここからが本題と言っても過言ではございませんが…」


追加で机の上に置かれたのは、アップデート後に行われる予定のイベントの内容が記載された書類だった。


「今回のイベント内容ですが、既にご存知の通り魔物との掃討戦になります。アップデート後には2層の追加予定の他にレベル上限の解放から2nd ジョブの追加など盛りだくさんの内容になっていますが、ここに加えて東條様の公式プレイヤーとしての舞台を整えさせていただきます。つきましてはそちらをお読みください」


読み進んでいくと今回の掃討戦では、前回倒したようなアンデッドドラゴンも出てくるのだが、邪神によって心を付け込まれ闇に堕ちた龍という設定のボスがいるのだ。


設定を覗いただけでも強そうな印象を持つことだろう。レベルで言えば俺たちプレイヤーのレベル上限よりも5多いLv30なのだという。それに加えて特殊なスキルやら称号も持っているらしい。


「これでは無理ゲーではないですか…魔物の強さに応じて獲得することが出来るイベントポイントは魅力的だとは思いますが、ラスボスのこの邪龍に関して言えばLvは確実にプレイヤー以上ですし、取り巻きの魔物に関しても強すぎて一般プレイヤーは手に負えないですよ?」


「ご指摘の通り、普通であれば邪龍を倒すことは出来ません。ですがそれはこちらの意図する所でありまして、真の狙いは今回のイベント上位者に公式プレイヤーとして、いえ広告塔として契約できないか交渉しようと考えているのです」


ゲームのイベント事でランキング制度がある場合、少なからずトッププレイヤーは目につかれやすい。動画や画像に関しても、タイトルに【○○のゲームで○○位を取った】などの具体的なキャッチフレーズを入れることで見る人の気を引きそのまま数字に反映される。


それに今話題の人気ゲームともなれば、伸び代は計り知れないだろう。対して公式プレイヤーとして活動できるならば、当然知名度や収入も増えるだろうし選ばれた人間からしても悪くない条件だとは思う。


「ですので、出来れば東條様には頑張って頂いて公式プレイヤーとして邪龍との戦いを繰り広げていただきたいのです」


ご丁寧にお願いをされてしまったものの、こちらとしては元よりそのつもりだったのにも関わらず、それまで黙って聞いていたマリアが横から割って入ってきて受ける事にした場合の依頼料やらなんやらを話し合い始めてしまい。結局この日は、ほとんど発言もできず隣に座るだけの人間になってしまった。



休みになると何をすればいいのか分からなくなる時が、出始めました。家事をしても時間は余るし、仕事のある日はずっと忙しいしで結局ゲームに走りもしますが動作が多い作品をプレイすると無茶苦茶疲れて途中でやめてしまうことが増えました。友達がいるいないにしても、趣味友がいれば多分退屈しないんでしょうね…私趣味ないんですが…。

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