表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

第1話 俗に言うイケメンと出会う

拙い文章ですが読んでいただければ幸いです。


「あっ片岡先生だぁ〜」


数学の教師の【かたやん】こと、

本名 片岡かたおか 正治しょうじ

42歳。



今わたしの好きな人。



「エミってほんっと好きだよね、かたやんの事」


親友のみなみ 海里かいりが呆れたようにつぶやいた。



「あっいくら片岡先生がステキだからって海里は好きになっちゃダメだからねッ!!」


念押ししておかないと片岡先生に惚れちゃったら困っちゃう

って思ってたら

かなり強烈なデコピンをお見舞いされた。


「心配しなくてもこの学校であんただけよ」


あんたのオヤジ好きも病気ね、



そう。

わたし本城ほんじょう 笑実えみは30歳以上の男の人にしか魅力を感じない、


かなりの年上好きなのだ。



なので!!


年下、この学校の男共も眼中になし。



クラスの男子の名前さえ覚える気がない。





だから、本当。


これからあんな事に巻き込まれるなんて本当に災難としか言いようがない。





放課後、


わたしは愛しの片岡先生に数学を教えてもらいに職員室へと行った。


もう最近では日課になりつつある。


勉強なんて口実でただ会いたいだけなんだけどッッ!


はやる胸の鼓動を抑えて片岡先生の名を呼ぶ。



「片岡先〜生ッ!!」


あぁ、

今日もなんて素敵なんだろう。


目尻のシワも

笑った時に出るえくぼも

すこしよれてるスーツも


全部

全部ストライク!!



「おっ本城、今日もきたな」


そう言って笑ってくれた。


やばい。

今キュンってきた、

キューンって



「もちろんですよ!!!!!!(先生に会いたくてね)」


力強く言い切った。



「そうかそうか、あっ……………………嬉しいんだが…実は俺、ちょっと実家に帰ることになってな」


だいたい1ヶ月くらいはこっち戻らないんだよ、


先生の口から飛び出してきたものは愛の告白でもなく、数学のことでもない最悪の言葉だった。


「…ッッ!!!!????」

先生実家帰る

  ↓

会えない

悲しい寂しい


わたしはものすごくショックで

声がでなかった。


だって1ヶ月も会えないなんて拷問に近いよ?!

てか拷問だよ?!



それを見た先生は

何を勘違いしたのか


「あぁ!!来月テストだもんな!!本城も困るよな〜、誰か…」

勉強なんてどうでもいいんですよ…


先生に会えなくなる事がショックなんです!!




「あの…先生、僕もう失礼しますね」


愛しの片岡先生に夢中で気付かなかったけど

隣に男子生徒がいたらしい

背が高くて、

きれいな顔立ち。


俗に言うイケメンというやつだ。



こんな人うちにいたんだ…




ま、どうでもいいけど



「山井すまんな。……おっ!!山井お前がいるじゃないか!!」


お前こいつの数学見てやってくれよ、

わたしの方を指差す先生。



『え…?』


わたしとイケメンくんは見事にハモった。



「いや〜よかった、よかった」


…片岡先生?

全っ然よくないよ。

よくない、よくない。

なんでこんな若僧なんかに?


どうせなら教頭(53歳)のほうがいい。




「山井いいよな?」


先生は勝手に話を進めていっている。


イケメンの山井とやらは少し考える素振りをみせたあと


「いいですよ」


そう言って微笑んだ。


「よろしく、本城さん…?」



こうしてはじまる地獄のような1ヶ月をわたしはまだ、知らない。




ありがとうございました!!


よろしければ感想などおきかせください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ