断章~異変の始まり~
重度なボーイズラブ要素を含みます。
登場人物はみんな男です。
人は人を好きになることで強くなれる、いつの時代も、どんなときも、みんなそう言う。
強さってなんだ?好きになるってなんだ?意味のない問答を俺は幾千回繰り返してきた、そう、俺が生きる世界、「PSO2」であいつに
ラセツに出会うあの日まではーーーー。
「あー緊急いくのだりぃなぁ…」
ぼくはttr、PSO2と言う世界に生きるしがない男の子だ。
生きると言っても今日もつまらないことの繰り返し、味気のない緊急、やる気が起きない常設、最早インフレが加速しすぎて更新が追い付かない武器や防具。
不満をあげたらごまんとある、でもぼくはそれでもいい、だってーー
「こん」
ぼくが所属しているチームのリーダーラセツが今日もこの世界へやって来た、毎日毎日あの人が来ると胸がドキドキする、この気持ちはなんだろうって同じチームのメンバーのくろくんに聞いてみても「恋してるんやぞ」ってからかわれるばかり。
ぼくがリーダーに恋してる?そんなわけない!でも胸のドキドキは日に日に高まっていく、もしかしたら好きってこんな感覚なのかな?だとしたらとても素敵だ、胸の真ん中辺りがとてもぽかぽかするんだもん。
でもぼくは、知っていたリーダーとくろくんはすごくなかがいいこと。
ぼくなんかが割っては入れるわけないよ。
1チームのリーダーがメンバー個人と恋仲になるなんてあんまりよくないだろうし…って!ぼくはなにを考えてるだろ!
ピンク色になっていく頭のなかをぼくは無理やり現実に引き戻す。
この気持ちはきっと、ずっと、内緒でいいんだ。
「oko」
続いてチームメンバーのくろくんがやって来た、クールを装ってるけどいつもぼくの相談に乗ってくれる優しい人、でもリーダーとすごくなかいいんだよなぁ…なんだかもやもやしちゃうな…。
「今日の予告緊急ってなんだ。」
ぼくの思いなんかつゆと知らずリーダーが、そんなことを言う。
「今日はバスター緊急やな」
ぼくが言うより早く、くろくんが答える、ぐぬぬ…。
それはぼくの役目なのに!
「みんなでいくか」
ぼくは心の中の嫉妬を抑えながらそれだけ言うのが精一杯だった。
でもいいんだ、リーダーと遊べるんだもんぼく幸せだよ。
でもこのときぼくは知らなかった。
PSO2はあそびじゃなかったってことを、人生にやり直しはきかないんだってことを。
断章~完~