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昨日更新しようとしてましたが、ログインできず...。
遅くなってすみませんm(__)m
「あら、二人ともラブラブね~」
「な、な、な、何で!静留くん!どういうことかな!?」
「あら、どういうこともなにも、お付き合いを始めたんでしょ?」
「はい。いのりとお付き合い始めさせていただきました。明日のお祖父様の誕生日パーティーが報道されるのが決まっているので、そのときに婚約発表しようと思ってます」
「「え!?」」
お母さんは私と静留くんの様子を見てニコニコしていたけど、私は静留くんの言葉に驚いて声を上げた。同時にお父さんも驚いていて、私はお父さんの方を向くと目が合った。
「えって何でいのりが言ってるんだ?どういうことだ静留くん!?」
「明日の婚約発表のことを今知ったからだと思いますよ」
「そ、そうだよ!婚約発表ってどういうこと?」
「もし、いのりがOKなら明日婚約発表しようと思ってたんだ。婚約発表さえしてしまえば、もういのりが嫌な目に合わないだろ?豊橋家を敵に回そうなんて簡単には思わないだろうし」
「そ、それは...」
「なんだと‼いのり嫌な目って、今日の頬が赤くなっていただけじゃないのか⁉」
お母さんがお祖父様と仲直りしてから、毎年確かに私は色んなとこのご令嬢から嫌がらせを受けていた。
それはお母さんだけに話していたことで、お父さんは知らないし、静留くんにも話したことはない。
お母さんに話した上で、昔はご令嬢達に仕返していたから、特に問題だとは思っていなかった。
ここ最近は仕返すことは大人げないとなにもしなかったし、そんな物理的な攻撃といえば、ジュースをかけられたり、足を踏まれたり、肩がぶつかってきたりと子供じみた嫌がらせだけだったから、仕返す必要も感じなかった。
静留くんがそれを知っていたことに私は驚いたし、お父さんは私が嫌がらせを受けていたことを知らなかったことで驚いていた。
「ねぇ、静留くん?いのりと付き合ってくれることも、結婚まで考えてくれたことも私は嬉しいけど、急ぎすぎじゃないかしら」
「...確かに今日のことで明日発表は急ぎすぎかも知れませんが、私はいのりが嫌がらせを受けることも、いのりが誰かにちょっかいかけられることも嫌なんです。自分のものだと世界中に知らしめても安心はできませんが、少しでも安心したいんです。だから、いのりとの婚約を認めて下さい‼お願いします‼」
静留くんはお父さんとお母さんに向かって頭を下げた。
私は静留くんがそこまで考えていたことに嬉しくて、婚約発表が明日ということに驚いたけれど、やっぱり婚約発表をしたいと私も頭を下げていた。
「...私はいいわよ。優真さんは?」
「.....い、いのり、いのりはそれで、幸せなんだな?」
「うん‼」
「そ、それなら、認めるしか、ないじゃないか~」
お父さんはお母さんが賛成した辺りから泣き出してしまったけど、認めてくれた。
お父さんを慰めながら、お母さんは「おめでとう‼」と言ってくれた。
私は静留くんの方へ向く、静留くんは私のことを見て、微笑んでいた。




