11 何で...
遅くなりました。m(__)m
スランプです...。(ToT)
ドレスを確認して店を出てから、静留くんお勧めの定食屋さんに行った。
前に食事に行った時はとても高い所だったので、今回は1食500円から高くても800円とお手頃な所で安心した。
ただ、静留くんの醸し出すお金持ちオーラは隠せて無いので、なんというか静留くんがこんな所を知っているのが意外だなと思っていたら「新人の頃、上司だった人が教えてくれたんだ」と私の考えを読んだように言ってきた。
「そうなんだ。静留くんのイメージに合わないなって思ったけど、こういう定食屋さんってとても美味しいもんね!楽しみだな!」
「そうかな?俺のイメージってどんな感じか気になるけど、ここが美味しいのは確かだよ。お昼休憩の時にたまに優真おじさん会うこともあるよ」
「そうなんだ!?お母さんがお弁当作らない時かな?」
「うん。そうだと思うよ。いつも朱里おばさんのお弁当が食べたい~って良いながら店に入ってきて、ご飯が出されるまでうなだれてるから、ここの女将さんが呆れちゃってて。見てて笑っちゃったよ」
そう言って静留くんは楽しそうに笑っていた。そんな中、会話を聞いていたのか女将さんがやって来て、私に「あなた、佐々中さんの娘さん?」と聞いてきた。
「はい!そうです‼父がお世話になってます‼ご迷惑もおかけして...」
「あら~いいのよ~佐々中さん、ご飯が用意されるまでは、朱里のご飯が食べたい~と愚痴りながらも、ご飯出したら美味しそうに食べてくれるんだもの。それで十分よ」
そう女将さんが笑ってくれたので、何だか救われた気持ちだ。今日、家に帰ってから叱ってやる‼と心に刻み「ありがとうございます」と告げ、ついでにと私はサバ定食、静留くんは竜田揚げ定食を注文した。
ご飯が出てくるまで静留くんからお父さんの話を聞いて(ちょいちょい女将さんも混じっていた)楽しんで待っていた。
「はい、サバ定食と竜田揚げ定食だよ!」
「わぁ~ありがとうございます‼美味しそう!」
「ありがとうございます。いただきます」
「いただきます‼」
運ばれてきた定食は多分どこの定食屋さんでもでるようなものだったけど、とても美味しそうだった。
食べてとっても美味しくて「ん~美味しい‼」と言うと女将さんが「ありがとう」と笑ってくれた。
あったかい優しい味がして、最後まで美味しく食べれた。
食べ終わって、静留くんの方を見るとニコニコ笑っていて、「また来ようね?」と言ってくれたので「うん‼」と大きくうなずいた。
そうな私に静留くんは笑っていたけど、子供っぽいとか思われてるのかな~と少しむくれてしまう。
それでも「また来てね」と女将さんに言われると、そんなことも気にならなくなって「また来ます‼」と伝えて店を後にした。
「美味しかったでしょ?」
「うん!今度、みのりも一緒に行きたいな」
「そうだね。今度は連れていこうか」
「うん!」
そうしてご飯を食べてお店を出た後、近くの雑貨店等をぶらぶらして、夕方頃に家まで送ってもらった。
「静留くん、夕飯食べてく?」
「いや、今日はこのまま帰るよ。おばさん達によろしく言っておいて」
「分かった。今日はありがとう‼楽しかった」
「そう?良かったよ。じゃあ、またね」
「うん!また」
静留くんの車が見えなくなるまで見送ってから家に入ると、お父さんが玄関にいた。
「ただいま~お父さん何してるの?」
「お帰り‼良かった!早く帰って来てくれて良かった‼」
「?どうかしたの?」
「何でもないよ!あ~良かった」
私を見たお父さんは何故か嬉しそうにニコニコしながらリビングに入って行った。
「ただいま~お母さん」
「お帰りなさい。静留くんは?」
「帰ったよ~お母さん達によろしくだって~」
「あら~夕飯食べてけば良かったのに」
「誘ったけど今日は帰るって言ってたから、仕事があるのかも?」
「残念ね~。でもまた、誘えば良いかな」
「そうだよ」
そうして、夕飯の時に静留くんとのお出掛けの話を二人に話して1日を終えた。
それからは時々静留くんからの食事のお誘いがあって、静留くんと二人で出かける機会が増えた。
仕事も適度に忙しく、静留くんとのお出掛けもあり、あの振られた日のことを思い出さないでいられた。
そうして、振られた日から約2ヶ月ほどたった今日。静留くんから食事に誘われていたけど、仕事が押してしまって待ち合わせ時間に間に合わないと、慌てて連絡した。
「もしもし?いのり、どうかした?」
「ごめんね静留くん‼仕事が押しちゃって、10分位遅れる」
「大丈夫だよ、ゆっくりおいで」
「う、うん。ありが「いのり!」」
静留くんにお礼を告げようとしたら、後ろから誰かに呼ばれ、肩を捕まれた。
「え!」
「どうした?いのり!?」
「な、何で...」
後ろを振り返るとそこにいたのは私を振った優翔だった。
定食屋さんのこと
「お母さん、聞いてよ!お父さん、お母さんがお弁当用意してないとき定食屋さんに行ってるらしいんだけど、料理が出されるまでお母さんの弁当が~ってうなだれてるらしいよ」
「あら、優真さん、可愛いわね~」
「そ、そうじゃないでしょ!?もう!今日女将さんからその話を聞いて恥ずかしかったんだから。お母さんのお弁当が好きなのは私もわかるけど...」
「ふふふ、ありがとう。いのり」
「う、うん」
「優真さんには私から言っとくから」
「うん」
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お母さんからお父さんに
「優真さん、定食屋さんに行った時、私のお弁当が食べたい~ってうなだれてるって聞いたわよ」
「な、何でそれを...」
「ふふふ、嬉しいけどお店の人に悪いから、ほどほどにね?」
「あ、ああ、分かったよ」
「ふふふ、明日は優真さんが好きなものお弁当に入れるわね」
「!ありがとう朱里」
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という感じです。
朱里さんも優真さんも二人ともラブラブな夫婦です。
そんな夫婦になりたいと、ラブラブには困りながらも思っているいのりです。なので、実際には定食屋さんのことをそこまで怒ってなく、憧れています。




