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第4話:世界樹の葉の価値

 奥から、アルベルトがものすごい勢いで走ってきた。


「ああああああ、ありがとうございます!奇跡です、奇跡が起きました。今まで寝たきりだった母が…母が…」


「うむ。おっかさん、元気になってよかったな。んで、お前はその奇跡にいくら払えるんだ?」


「は、はい。そうですね…、お金には変えられないような奇跡なんですが…。トルメキア金貨5枚でいかがでしょうか?」


「トルメキア金貨?それはどのくらいの価値なんだ?ちなみにそこにある干し肉はいくらだ?」


「はい、この干し肉は銅貨2枚でございます」


 アルベルトはこの国に通貨の価値を教えてくれた。

 銅貨10枚で銀貨1枚。銀貨10枚で金貨1枚。

 ここにある干し肉はおよそ1キロほどで銅貨2枚だ。

 仮に、この1キロの干し肉を日本円で2000円とすると、銅貨1枚の価値は1000円だ。

 金貨1枚は、ザックリ10万円の価値という計算になる。


「ほう、金貨5枚でざっくり50万円の価値ってことか… 安いなぁ。せめて1本は欲しいとこだな。おい、金貨10枚でどうだ?命の値にしては安いもんだろ?」


「じゅ、10枚ですね。分かりました。トルメキア金貨10枚で承知いたしました」


 そういうと、アルベルトはキラキラに輝く金貨を10枚勇者に差し出した。


「これが、トルメキア金貨か…キレイだな。おいおやじ、この葉っぱ10枚くらい買ってくれないか?」


「はい!これは本物です。あればいくらでも売れると思います。しかし、なにぶん持ち合わせがないので…」


「うむ、では世界樹の葉を、お前に10枚渡すから、金持ちに売りさばいてくれ。金は売れてからでいい」


「いいんですか!?あ、ありがとうございます。」


「うむ、おやじ頼んだぞ。俺は勇者タケルだ。この袋は貰っていくぞ?」


「はい!もちろんです。タケル様、世界樹の葉は、このアルベルトにお任せください」


 勇者は道具屋を後にした。


「よし、これで金の心配はなくなったな。ふー、助かったぜ。次は宿だな。家を買ってもいいが…、いやまだそんな段階じゃないな。

 おいティンコ、宿を探すぞ。あのベッドの絵が描いてるとこが宿屋だな?」


「…はい、あれが宿屋ですね」


 あい分かったと、勇者は宿屋の扉を開いた。


「いらっしゃいませ、癒しの宿マァムへようこそ」

 

 中には、20代前半程の美しい女が立っていた。開いた扉からそよぐ風に、金色の髪が揺れていた。


「ひゅ~、キレイな人だな。やぁお姉さん。部屋は空いてますかな?なるべくセキュリティ万全の部屋が希望なんだが」


「はい、ちょうど当店自慢の勇者の間が空いております。2重の施錠で安心でございます」


「ほう、勇者の間か、気に入った。いくらだ?」


「はい、1泊銅貨5枚となっております。10日だと銀貨5枚のところが4枚となります」


「そうだな、とりあえず10日でお願いするか」


 アァムに案内された勇者の間は、広々として快適そうな部屋だ。

 ベッドにソファー、ダイニングテーブルまで揃ってる。

 勇者は早速、と言わんばかりに世界樹の葉を数え始めた。


「…102、103、104 …105枚と。全部で105枚か。1枚1本として… 約1億円か。まぁ、贅沢しなければ一生安泰だな」


「ゆ、勇者様?全部売るおつもりですか?」


「いやいや、冗談だよ、ティンク君。さぁ、つぎはなにをしますかな。そうだなぁ、魔王に備えてお強い仲間が欲しいとこだな」


「はい!パーティを組まれるんですね。冒険者ギルドにいけば仲間を集えると思います」


「冒険者ギルドか…。よし、明日だな」


 そういうと、勇者は伝説防具を全部脱ぎ、ベットに横になった。

 

 がんばれティンク!まけるなティンク!

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