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光の対なる者  作者: 麻生夕人
1/1

第一話、関下京夜

 「はぁ、はぁ、はぁ」

 暗い街中に足音と人の息が聞こえる。

 周りには彼等()以外の音が聞こえてこないほど静かだった。

 「おい、やべぇぞ奴等くる」

 「わかってる!もうすぐバイクが置いてあるとこにつく!」

 彼等は追われている身だ。

 彼等が悪に追われているのではなく、彼等が正義に追われている。

 彼等はこの都市(まち)でのルールを破ったのだ。

 「よっ、よしバイクに乗って逃げるぞ‼」

 「わかってる!」

 彼等自分のバイクにのりその場から逃げようとする。

 彼等がいる世代の前の世代ならバイクで逃げれば逃げ切る事はできなくても捕まる時期は変わっただろう。

 だが彼等のいる世代は違う。

 彼等のいる世代は機械より別物もが発達した世代…以前の世代なら戦争の最終兵器といば核兵器と言っても納得できただろう。だが彼等のいる世代は戦争の最終兵器は核兵器ではなく…人間、超能力を使える者達、つまり超能力者たちである。

 突如十数年前から超能力という科学を超えた力現れた。

 彼等のいる世代は当たり前に超能力が使われている。

 そして彼等を追っているのもを超能力者達である。

 「念のためにあそこに電話してとけもしかしたら来てくれるかもしれない」

 「…ああ」

 彼等が会話をしている矢先。

 ドゴォォォン‼と彼等の目の前に何にが降ってきた。

 そして煙の中から。

 「あなた達?ちょっと協力してくれないかしら?」

 「「⁉」」

 と煙の中からまるで警察が職務質問するように声を彼等にかけてた。

 だがもちろん追われている事を自覚している彼等バイクのスピードを上げ。

 「「お断りしますっ‼」」

 ブォーンとエンジン音をたて煙の中の自分から逃げる彼等。

 「早いすぎるだろ‼」

 「電話したか!?」

 「まだ今からする!」

 彼等を煙の中の正体を知っているそれは彼等を追っていたものだから逃げる。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 彼等がバイクで離れた煙の中なか女の人が出てきた。

 「逃げられたわね」

 そういいながら彼女はケータイを取り出し連絡をとる。

 ブツとワンコール目で連絡した相手は電話に出た。

 「もしもし?逃げれられたわ」

 『先輩、わざとですよね?』

 連絡をした相手は会話の最初に疑いをかけた。

 「違うわ失敗よ、失敗」

 『先輩ほどの実力がありながらですか?』

 「失敗は成功のもとっていうじゃない」

 彼女は失敗と言いながらも何もなかったような気楽な感じてで話している。

 彼等が、乗っていたバイク音が消え彼女と連絡をした相手の声だけが街中に響く。

 『先輩、前向きな言葉を言い訳に使わないでくだーー』

 「後はたのんだわよ有望な後輩」

 彼女は連絡をした相手が物事を言い終わる前に電話を切った。

 街中で彼女と連絡をした相手だけだったのがまた静かになった後、彼女はつぶやいた。

 「期待してるわよ」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 「来てるか!?」

 「いいや来てない、ここのまま逃げ切るぞ!」

 彼等は逃げ切れただろう追っているのが彼女一人だったのならば。

 「まちなさい」

 その声が響いた時には声の出した音以外が全て消えていた。

 声の発信源は彼等通ろうとしていた路地裏の影から女の人が出て来た。

 そして彼等はでてきた彼女を見惚れてしまった。

 彼等は彼女が化粧をしているように見えず美しく黒く長い綺麗な髪、整った顔、言い換えれば和風美人の女の人だった。

 彼女はそして言うその美しい容姿を持って。

 「規則違反で拘束します」

 その言葉を聞いてやれに彼等は我にかえるがもう遅かった。

 彼等がバイクを走らせようとするとタイヤがパンクしていた。

 バイクが使えない以上逃げるには足を使うしがないが彼女は超能力者逃げれない、戦おうにも超能力者には勝てない。

 彼等が諦めそして彼女が拘束しようとした。

 物語からズレるがここで一つ言おうこの物語は彼女が主人公ではない、彼等を助ける方がこの物語の主人公となる。

 彼女が彼等を拘束しようとすると上空からその主人公は降ってくる。

 「電話を受けてから…えーと五分以内!」

 といいながらドゴォォォン‼とアスファルトの道路の上に誰かが着地する。

 着地時に舞った土煙りの中から黒いスーツのようなオーラを纏った仮面を青年が出てきた。

 仮面を付けた青年は土煙りの中から出てくると彼等のところに行き。

 「金、先払いの金」

 「は?」

 「えーと、はい五万円」

 彼等の片方はなんの話かわかっていなかったようだがもう片方は電話をしていたからなのか躊躇(ためら)いもなくお金をわたす。

 一瞬だけ呆気に取られていた彼女だが彼等の取り引きを見て我に返り。

 「不正取り引きの現行犯!」

 と本来の仕事に戻る。

 彼等に走って近づき拘束しようとするが。

 「で依頼は?」

 「目的地まで連れてって欲しい」

 「りょーかい、お前ら腕に掴まれ」

 仮面を付けた青年と言うと彼等を抱えて()んだ。

 仮面を付けた青年は一瞬にしてアスファルトの道路のから20メートルの位置まで跳んだ。

 仮面を付けた青年は彼等を抱えビルの上を跳びながら逃げようと考えていたが。

 「まちなさい‼」

 と彼等の後ろから先ほどの彼女の声が聞こえた。

 振り返ると、彼女は風を纏って()んでいた。

 「へぇー、風を纏って気流操作してんのか?」

 といいながら仮面を付けた青年は感心しながら彼女のことを見ていた。

 ()ぶのと()ぶのでは速度が違う。跳ぶのは初速度が爆発的に速いが必ず最後には減速するそれに対し飛ぶのは常時速度は一定、故に最後には追いつかれる。

 だが彼女は仮面を付けた青年が追いつかれることに対し焦っているようには見えなかった。

 それはまるで絶対追いつけないと言っているように速度を上げようともしていなかった。

 「おっ、追いつかれぞ!」

 と彼等の片方が焦って仮面を付けた青年に言うが仮面を付けた青年はまるで焦っているようには見えない。

 「大丈夫だって」

 仮面を付けた青年はよっとといいながら足を軽く後ろに動かした。

 すると仮面を付けた青年を追っていた彼女を衝撃波が襲った。

 仮面を付けた青年によって生み出された衝撃波だった。

 仮面を付けた青年が生み出した衝撃波によって彼女ごと彼女が纏っていた風を吹き飛ばした。

 吹き飛ばされた彼女は重力にしたがいアスファルトの道路に向かって落ちていた。

 彼女は落下速度をまたら風を纏って減速させる。

 着地すると上から仮面を付けた青年の声が聴こえた。

 「あばよー」

 彼女はその言葉が聴こえたを方を向き鋭い目つきで見ていた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 彼女が家に帰ろうとしていると彼女の前に先ほど彼等が一番最初に会った女の人がでてきた。

 「お疲れ様」

 「すみません先輩逃がしました」

 先輩と呼ばれた女の人は優しい笑った。

 「仕方がないわ」

 彼女を元気ずけるように先輩と呼ばれた女の人は言う。

 「あなたの超能力ではあの仮面には勝てない同質の超能力だからこそ勝てない力そのものでは仮面には勝てない私でも勝てるかわからないもの」

 だから気にする必要はないわと付け加えて先輩と呼ばれた女の人は彼女に声を掛ける。

 その言葉をうけなお彼女は。

 「次こそは……」

 とつぶやく。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 午前2時8分……

 仮面を付けた青年は彼等のを目的地に送ったあととあるホテルの最上階のベランダにいた。

 仮面を付けた青年はベランダから仮面を取りながら部屋の一室と入った。

 「先輩いくらでしたか?」

 「五万」

 「安いっすね」

 仮面を外したら顔立ちの整った顔がでてきた、だが目つきが悪い男だった。

 彼は目つきの悪い目で声がした方を向く。向いた方面にはパソコンに身体向け人物がいた。

 「終わったか?」

 「もうすぐです」

 「シャワー浴びてくる」

 彼はそ言うと頭をガシガシとかきながらシャワールームに向かう。

 数分後彼がシャワールームから出て来た。

 彼のことを先輩と読んだ人物は彼姿すこし顔を赤くしながらいった。

 「先輩その格好はやめてくださいアタシ女なんですよ?」

 「ボーイッシュな女だろ別に気にしん」

 その言葉をセリフを聞き彼の姿を見てはぁ〜とため息をつく彼女である。

 彼の格好は腰にバスタオルを巻いているだけの状態だ。ホテルの一室にバスタオルを巻いただけの男と女が一人いるのは世間体的には如何かと思うがさほど気にしない二人である。

 「終わったか?」

 「監視カメラでしょ?終わりましたよ」

 彼が行動する時に彼の映像が監視カメラなどに取られては都合が悪い彼は彼女に彼が行動する地区一帯の監視カメラの映像を全部すり替えさせたのだ。

 そして彼等は仕事の2人組だった。

 彼が行動し作戦を実行する前衛に対し彼女はパソコンを使った情報操作の後衛というペアだ。

 彼女はデジタルでの情報操作が得意であるハッキングや監視カメラの映像を全部すり替えることの情報操作たなどだ。

 「違う俺がいま聞いたのは明日寮に移るための用意が終わったか聞いたんだ」

 「ああそっちですか終わりました」

 彼女がいい終わるとニヤニヤしながらまた彼に聞いた。

 「先輩もしかしてアタシのカバンの中身に入ってるものが気になるんですか?」

 「言いたいことはだいだいわかるが残念ながらお前の下着ならお前が寝てる時によく見えてる」

 と冷静に返す彼。

 しかし彼女の方は寝ている時の無防備な姿を見られていたことが恥ずかしかったのか顔をすこし赤くしていた。

 「アッ、アタシ寝ます!」

 「明日6時にチェックアウトな」

 彼もTシャツなどを着て眠りについた。

 就寝時間午前2時57分……



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 起床時間午前5時15分……

 ジリジリととあるホテルの一室で目覚まし時計が鳴った。

 彼が目を覚ますと。

 「あ、先輩起きましたかおはようございます」

 彼が起きると彼女はもう寮に移るための用意が終わっていた。

 「先輩、この制服似合います?」

 彼はそう声を掛けれられそちらを向くと黒色がメインのブレザーの制服だった。

 彼女は可愛いと言うより美人と言った顔つきで黒色のセミロングの髪が似合っていた顔から少し顔を下げると平均より少し強調された胸があった。

 彼が顔を元の位置に戻して彼女の顔を見て。

 「似合ってるんじゃないか」

 「やっぱりですか!」

 「自身あったのかよ」

 「アタシを誰だと思ってるんですか!」

 「ボーイッシュな女だろ」

 といいながら準備を始める。

 彼は準備するのが早いまず顔を洗いその後シャワーで寝癖を直し歯を磨き朝食のパンを軽く食べまた歯を磨いて制服を着替える。ここまで10分。本来なら荷物の準備もするのでもう少し彼の準備は時間が掛かるが準備をもうしてあったのでさほど時間が掛からなかった。

 現時刻午前5時42分……

 「ふぅ……さて行くか(りん)

 「はい、行きますか先輩」

 彼に呼ばれた(りん)と呼ばれた彼女の名前は…黒上麟(くろじょうりん)この名前を付けたのは彼だ。

 彼が仕事の時に路地裏にいた彼女を拾ったのだちなみに彼とは苗字(みょうじ)は一緒ではないまだ保護者として名前が書けなかったのだ。

 彼と麟はチェックアウトを終わらせホテルを出る。

 「学園の寮楽しみです」

 「確かにな」

 と微笑しながら彼は答える。

 彼と麟がこれから行く学園の名前は京上学園彼等の世代での中で世界有数の超能力研究機関だ学園他にも超能力の機関はあるが学校と超能力研究機関を合わせた学校は数える程にしかない。

 麟はこの京上学園に中等部から高等部へと彼は高等部二年の編入生として京上学園に入ることになっている。

 歩くこと10分彼等のは京上学園の寮に着いた。

 午前6時5分

 「思ったより早く着きましたね先輩」

 「そうだな」

 と彼はもはや寮とは言い難い絵に書いた西洋の建物みたいな寮を見ながら言う。

 「さてとここで別れるか女子寮あっちだろ?」

 「はいそうですねあっちです。先輩はこの後どうするんですか?」

 「俺は寮に荷物を置いてから職員室に行く。お前はこの後入学式を兼ねた始業式だろ?」

 「はぁ……嫌だなぁ」

 と大きくため息をつく麟に対し彼は。

 「じゃ」

 彼は麟の話を聞こうとせずに背を向ける。

 「あっ、ちょ、先輩!」

 もちろん麟を呼び止めるが無視する彼である。

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 彼が麟と別てから寮の受付で自分の名前を言い自分の部屋の鍵を貰った。

 「307号室か」

 階段を登り自分の部屋へ向かう。

 彼が自分の部屋に行くまで誰も会わなかった。

 彼が自分の部屋に入ると。

「おいおいあのホテル豪華だぞこの部屋」

 彼が見たのは一流ホテルの一室ではない限り見ることができなさそうな一室だった。

 「あのホテルにも結構な金使ったんだぞホテル泊まらずここに早くこれば良かった」

 と頭を抱える彼であった。

 少し時間がたったが立ち直った彼は荷物を置き職員室に行くため部屋を出た。

 「さてと職員室はどこかなっと」

 職員室の場所を聞くため受付に向かう彼。

 コツコツと階段を降りる彼の足音が響くまるで誰も居ないかのような静けさだった。

 (なぜここまで誰とも会わない?)

 と彼が頭の中で考えている間に受付に着いた。

 「すみませーん職員室の場所に行きたいんですけど場所を教えてもらいたいんですけどー」

 「…………」

 彼が声を出しても返事は返ってこなかった。

 (学園の二階のにありますよ。すみません今手が離せないもので出れなくて)

 頭の中に女の声が響いた。

 彼はこれが何か冷静に判断する。

 (テレパシー系か、ありがとうございます)

 と頭の中で返事をしておいた。

 職員室に向かうと一人の女性とすれ違った。

 彼は職員室に向かうことを優先していたためそのまま通り過ぎようとしたのだがすれ違った女性に話しかけれられた。

 「ちょっとそこのあなた」

 彼は最初自分に話し掛けたのか疑問に思ったが他に誰もいなかったことから自分に話し掛けたと判断し返事をした。

 「はいなんでしょうか?」

 「どうしてあなたここにいるの?」

 彼はこの質問の意味がわからなかった。何せ編入生である。京上学園の事の情報は殆ど持っていない。

 「は?」

 と聞き返す。

 「だからなぜ体育館で式をやっているのにこんなのとこきいるの」

 その事を聞いて一瞬悩むが彼は思い出す麟に言った言葉をーー

 『この後入学式を兼ねた始業式だろ?』

 だがもう遅い。

 「ちょっと来なさい」

 「いや、その、俺編入生なんすよすみませんよくまだこの学園の事わかってなくて」

 と一応言い訳はする彼である。

 するとふっと笑顔になって。

 「ああそうだったのすみませんもうじき式が終わってると思うから教室に行きましょうか」

 「あの俺のクラスって……」

 編入生にとってある意味大事な質問をぶつけて見る。

 「編入生何でしょう?私のクラスですよ失礼名前まだでしたね中山麗香(なかやまれいか)ですよろしく」

 その言葉を聞いてホッとする彼である。

 「クラスで私が話をしますので読んだら来てください」

 「はい」

 「では手を握って下さい」

 「へ?」

 彼女は見た目は良いので手を握るのを戸惑ってしまう彼だが。

 「早く」

 と言われ彼は彼女の手を握る。

 すると。

 シュインと一瞬で景色が変わった。

 「ここが私のクラスです。呼ぶまで待っていて」

 と言ってクラスの中に入って行く女性……中山。

 中山が入ってクラスが騒がしくなる。

 中山が話し始めるとクラスが静かになった。彼はメリハリのあるクラスというのが彼のクラスの第一印象になった。

 数分すると中山がこっちを見て手を降って呼んでいた。

 彼がクラスに入ると中山が。

 「彼が編入生です自己紹介して」

 と言われ彼は前を向いて自己紹介をした。

 「名前は関下京夜(せきしたきょうや)ですよろしく」

 

ご感想をよろしくお願い申し上げます。

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