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第18話

三章スタートします。投稿遅くなるかも。


「行きますよ師匠」


そう言って元気良く声を上げたのはリリアだった。まだ太陽すら出てないから声を出さないように行ったのに。明らかにテンションが高い。そんなに良い観光地なんだろうか? 王都からかなり遠く、馬車で進むことになった。

馬車に揺られながら今回の任務について知ることになった。まず観光地の名前はダクトと呼ばれていて、温泉や洋服の街として有名らしい、今回はそこで魔族の動きが見られるらしい。その状況調査とのことだ。難易度的には団長が行くほどではないんだろうが、都市ダクトの位置が大きい。ダクトは海を挟んでランデン大陸があるからだ。


馬車は中間地点の町ストリート・ロードとのことだ。ここは物流や移動の中間地点で王都までの道をつなげる大事な場所だ。名前には目をつぶろう。ここまで来るのに日が暮れてしまった。とりあえず宿をとって寝るとしよう。団長の顔パスとでも言うのかこの町で一番いい宿が取れたのだ。宿の外では馬車でものを運ぶ人たちが呟いていた。


「ダクトは今関税がかかるらしくて、儲からないから運ぶ量もすくなくなったもんだなぁ」


「ダクトは今入ることすら許されていないらしぞ」


「この大陸随一の観光地なのにな」


こんな事実が騎士団が知らないはずがないよな、なんでリリアは黙っているんだ? 単純に知らないだけか。俺の耳を疑う話もあった。


「スミリ・ランドロフとか言う奴が今ダクトを支配しているらしい。」


あいつがいるなら急いで行動を起こさなきゃ。俺はリリアに伝えようと、宿に戻った。

宿に戻るやいなや、リリアに伝えた。


「そうですか、なら急いでいかなきゃですね。」


彼女の反応は思ったよりもあっさりとしていた。俺はいまいちリリアの反応に納得できなかった。あんなにもあいつに対して怒りを持っているのにどうしてこんなにあっさりとできるのか。

とりあえず俺とリリアは寝ることになった。俺が夜に目を覚ますとリリアの姿がなかった。

俺は外に出てみると。誰かと話している彼女の姿があった。


「ルークさんをここに連れてきたのですね。」


そいつは不敵な笑みでニヤリと笑った。俺をさぞ待っていたかのようだ。

リリアの表情はよく読み取れない。


「ダクト は黄泉の温泉もあるんですよね。」


そこでリリアの目を見ることができた。幻術にかけられていた、それもかなり強いものをだ。


「会えるでしょうねあの世でね。」


謎の人物はランドロフだった、俺はやつの攻撃を弾いたが、後ろからの攻撃に気付けなかった。リリアだった。俺は戸惑いつつも意識がフェードアウトしていった。


目が覚めると監獄にいた薄暗く、冷たい、先も見えない場所だった。手足は縛られていた。こんなレベルの魔法なら直ぐに解けるのだが、そこからが問題だ、今どこにいるかわからない。

そして、周りに敵がいるかすらわからない。俺はとりあえずじっとしていると。


「あははは、、、今はどんな気分だい弟子に裏切られた気分は? 」


ランドロフだった。どうしようないくらいの卑劣さだ。幻術をかけ一瞬解き、もう一度強くかけなおした。

とりあえず俺はこのまま数日を耐え過ごすことになった。


*   *   *


明らかに帰りがおそい、ライトはそう思っていた。3日で終わらせるくらいの任務だ。これは任務ではないが何かがある、ライトもダクトに向かって進むこととなった。 

途中のストリート・ロードは閑散としていた。周りの人に聞くと、どうやら魔族がここを襲ったらしく、この町も警戒ムードだった。ライトは飛行魔術で空を飛んでいった。


*   *   *


この4日間の話を盗み聞きしてわかったことがある。まずダクトでの魔族の出現はこいつが原因ではない。リリアはそれの討伐を受けた、そこに行く前にランドロフからの幻術を受けたとのことだ。


「飯を貴方に上げてるのも上からの頼みだからです。貴方への思いやりではありません。」


初日以降拘束されてもないから比較的楽だ。そろそろリリアを探しに、

何者かがここに入ってきた。俺よりも大柄で堂々としていた。


「久々の再開だな、喜べルーク」


「お前はレイ、どうしてここにいるんだよ。」


そこにいたのは幼少期共に絢爛流を学んだ、血の繋がらない兄弟だった。




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