第1話
1000年以上前から四大災魔獣略して四災と呼ばれる魔獣が人間の住むカルラン大陸で脅威となっていた 。
そして時は1119年14歳の少年ルークが四災の一角ガルウェインを討伐し、人々からは称えられ、四災討伐時に出来た烙印に恐れ迫害するものもいた。
「困ったなぁ」
俺はガルウェインを倒した時戦いの地ヤンソン村の唯一の生き残りの少女がいた。
その少女は服は黒焦げで決して綺麗とはいえる状態ではなかったがその青い瞳と金色の美しい髪はまるで人形のようだった。彼女を孤児院に預けることも考えたが俺の経験からそんなことはしたくなかった
「お互いに行き場もないし助け合っていこうな
そうだ名前と歳は」
「シャーロット・リリア…… 10歳……」
4歳差しかないとは思えないほど痩せて元々の大きさよりもこじんまりしているように見えた。
「お兄さんは? 」
「俺の名前はルーク 14歳 一応年上だから頼りにしろよな」
1107年俺が二歳のとき国王の家臣の一人が魔族と契約しカルラン大陸各地で多くの大人が子供を残して消息を経ったらしい。
そして残った子供たちは一度王都に集められ孤児院でみんなで寄り添って過ごしていた。
あまり覚えていないがその場所は孤児院の中にいる最年長がみんなの世話をしていたらしい。そんなこんなで俺もどこか彼女に同情していたのだろう。
「とりあえず家に帰ろう」
俺は王都を出ようと彼女と共に北の門に歩き出した
王都は物流と人を繋ぐ大陸最大の都市で王国騎士団の中核でもある。
王都から出ようとすると左足から見える烙印をもつ少年とボロボロの服で歩くだけで精一杯な少女を見る目を意識するだけで悪寒がした。
「もう帰るのですか 。それなら俺が護衛をしよう名前を言うのが遅れた俺の名前はランド・シ」
「お断りします。行くぞリリア」
こいつはランド・シルバー王国騎士団副団長にして王都にきて俺と一番最初に戦った相手だ。団長は70を超える人だから戦いには参加していない。
そのためこの国の騎士団のトップは実質彼らしい。彼はナルシストのような雰囲気を漂わせていて左目が前髪で見えなくなっている。
彼とは戦い何とか俺が勝ったが彼の水魔法と剣術二代流派の水天流を達人らしくなかなか強かった。さすがは騎士団No.1だ。
「待ってくれよ。おまえは自ら突っ込むのなら良いかもしれない。でも、俺の水天流なら守ることに優れているんだ。そしてこの護衛は国王直々の任務だ『王国を救った英雄を家までは送り届けてやってくれ』と言うことだ」
国王の命令には流石に逆らえないのか申し訳なさそうに言ってくるので俺は聞くようにした
「わかりました……俺の家までですよ」
「ありがとうございます俺のことはシルバと呼んでください」
俺が見た限りだと彼は任務にも関わらず思わず笑みがこぼれていた何か裏があるのだろうか? そんなことはどうでもいい。とりあえず俺の住んでいる場所に帰らないとな。
「よし出発だ」
王都を出たあと俺はリリアに色んなことを教えることにした。リリアはなんでも目を輝かせて興味津々に聞いてくる。
「お兄さん! この世界はどんな風になっているんですか」
「この世界は人間の住むカルラン大陸、魔族が多く住んでいる魔大陸ランデン大陸そして、誰も踏み入れたことの無い消失大陸の3つがあるんだ」
「それじゃあそれじゃあお兄さんの出していた火はどんな風に出せるんですか」
なんて答えたらいいんだろ基本属性があって魔法にも色々と種類があって……
「ルークさんが困っているので俺が教えよう。この世界には四代魔術というのがあって火・水・風・土の四つがあるんだ。これは生まれた際に検査があってどれに適性があるかは分かるんだ。ルークさんで言えば火属性の適性俺で言えば水と風に適性がある。そんなふうにあんたもきっと何か適性がある。その道を極めるといい」
彼は笑って見せた。そんな表情の彼にリリアは引き攣った表情で
「あ……ありがとうございます……」
彼女なりの精一杯の返しをして見せた。でもシルバーは気にすることなくこれからも永遠と話し続けた。
「あと剣にも流派があって水天流と剣心流のふたつがある。まぁそんなん気にしなくてもいいけどな」
まぁそんなこんなを話しているうちに家にも到着した。
「よしここまで着いてきてくれてどありがとうシルバー いなかったら今頃盗賊とかにも襲われてたかもしれないからな」
「実はルークさんお話があるんだ」
俺はとんでもないことを言われてしますのかこのまま襲われてしまうのかとドキドキしながら彼の話の続きを待っていた。
「俺をルークさんの弟子にしてくれ」