1話 高校生活と部活と試験、そして裏仕事①
浅木永利の日常編
「ファー、、、眠い、、、2度寝しようかn」
「永利!起きなさい!朝だよ!」
気持ちよく2度寝しようとしたらうるさい声が聞こえた。
「やだぁ、、、眠ぃ、、、寝るぅ、、、」
僕の反抗も虚しくすぐに布団を剥がされ、叩き起される。
「なんでこんな朝が来るのは早いんだよ、、、」
そんな文句を言いながら僕はいつものようにスマホを開き、ホ○ライブの配信を見る。
「いやぁ〜今日もすい○い様の声尊い、、、まじこの声だけで5日は生きてける。」
浅木永利は3年前からホ○ライブにハマり、今では大体のホ○メンの名前を暗記しているくらいの大ファンなのである。
かなり日が昇ってきた朝7時半頃。おじい様の葬式が終わって初めての高校への登校だった。
「おまたせ〜神谷。」
「おはよう永利。今日遅かったね?同化したの?」
彼は僕の友人の氷丘神谷。同じ高校で登校経路が途中から同じなので一緒に登校している。
ちなみに、神谷は中学校からの友達でかなり仲良かったので同じ高校に通えたのは幸運だった。
「いやぁそれがさ?昨日友達とずっとゲームしてて寝てなくてさ〜。それに久しぶりの高校だったから楽しみだったんだよねー!それに今日から部活見学だし?テニス部楽しみなんだよね!」
そう、この日は部活動見学の日だったのでテニス部の見学に行こうとしていたのだ。
小学生の頃からテニスをやっていたため、かなり自信はあるのだが、1人くらい強い子はいるだろうなと楽観視しながら部活動見学に行った。
先生のホームルームの話中、僕は魔法の練習をしていた。
「水の精霊よ、我に力の1部をーー水球」
僕は小さな声でそう呟く。すると手の上にとても透き通ったなんとも美しい水の玉が出来た。
「うぇ?!嘘でしょ?!」
本当に起きると知らなくてびっくりして声を出してしまった。
「どうしましたか?浅木さん。」
「え、あ、えー、、、す、すいません!机に蚊がいたのに気づかなくて自分にびっくりしていました!」
周りから変な目で見られたが、特になんもなかったかのように進んだので問題ないだろう。ただし、僕の心にはグッサリと刺さったが。
場所は変わってテニスコート。大体8人の人がやっていた。正直そこまで期待はしていなかったが、1人だけ、強い人がいた。この高校にも強い子はいるんだなと思いながらも勝ち宣言してやってみたけど惨敗、、、あんな無様に負けるのは久しぶりだったからかなり心に来た。ん?あーみんな魔法使えば良かったじゃんって思ってる?じゃあ一言言わせてくれ。
“不正なんてして楽しいか!”
、、、まあそんなこと言っときながら未来予知の魔法はしてたよ?身体能力が追いつかなかっただけさ。
「クショ、、、くやちぃ、、、」
その日はそんなことを言いながらご飯をたべて風呂に入り、ホ○ライブ配信をひとつ見て寝た。
そういえば何か忘れているような、、、だが、めんどくさいことだと思ったので忘れて寝ることにした。
それに後悔することを知らずに、、、
因みに舞台は岐阜となっております。