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第一歩 黄金郷争奪戦①
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爆音が鳴り響く。至る所で砂煙が上がり、それが起こる度、呼応するように悲鳴が木霊する。
止むことの無い命の蹂躙。
苦楽を共にした仲間も、兄弟のように接した上官も。
今はもう事切れている。
眩いほどの晴天だった空も黒煙と土煙に遮られ、かつては賑やかだったであろう街も、崩落した建物で跡形もない。
まさに『絶望』が具現化した光景の中、1人の青年が走っている。
誰の血かも分からない泥濘を踏みしめ、瓦礫の間を疾く駆ける。
その腕には鈍く光る凶器。引き金を引くただその1つの動作で簡単に命を散らせるもの。
幾人もの人生に幕を下ろしたその鉄塊は、1つ、また1つと屍を積上げていく。青年の手によって。
(どこにある…?)
瓦礫の中を縦横無尽に駆け抜けながら、青年は目を光らせる。
自身に課された『任務』のために。
まだ練ってる途中です…