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第0歩 幾重の始まり
素人の妄言です…
お目汚しすみません
母なる惑星より遥か彼方、見ることの叶わない光でさえその歩みが遅々として映るほど先、ある星があった。
そこには色はなく、形もなく、しかし生命があった。
それは不定形であり、自我は無く、それでも生きていた。
それ『ら』は大小の違いがあった。ただ、それだけがそれらの違いと呼べるものだった。
ある時、どこからか何かがそれらの地へ堕ちてきた。
色も形も何も無いそこに、鈍色が落ちてきた。
鈍色は落ちると、果てなく長い間微塵の変化もなかった地の形を変え、無数の破片へと変わった。
その中から、輝くものが出てきた。それは色も形もない世界の全てを覆す、金色の円盤だった。
色も形もない世界を最初に染めたのは、
遥か彼方から堕ちてきた、
その『黄金』だった。