ジンジャーエールとおしゃべり
ジョンはある人を待って、空港の近くにあるカフェのカウンター席に座っていた。
そしてジョンがアイスコーヒーをのみながら
「カランカラーン」
ドアについていたベルが鳴り、男が入ってきた。
「や、どうも」とジョンが本を読んでいた頭をあげて挨拶をすると、
「どうも」と相手も挨拶をし返した。
男の名前はアイザック、ジョンと一緒に調査に行く男だ、ジョンはこいつを待っていたのだ。
アイザックはジョンのとなりのカウンター席にこしかけて、ジンジャーエールをたのんだ。
もっていたリュックサックからタブレットをとりだし、ポチポチし始めた。
「それにしても、大変だよね~~~~~~調査に行くのがあの[UDZ]なんてねェ~~~~~!」
UDZとはunidentified zone(未確認地帯)の略で、調査しに行く国の別称である。
またまたアイザックは
「50万平方キロメートルの領土の中で70%も森で覆われててェ~~その90%が先住民族以外は人が入ったことがないって言われててェ~~その国に未確認生物の40%がいるって言われているんだってェ~でもぼくは虫は大嫌いだから勘弁だなァ~~~~」
アイザックは相当なおしゃべりだった。
「へーーしらなかったなー」
ジョンはそんなこと知ってるよと内心思っていると、
「ピンポロパンポン」とアイザックのポケットに入っているスマホがなった。
「あ!いそがないと!飛行機が出る時間だぞ!」
ジョンとアイザックはいそいで会計で金をはらい、空港へ走っていった。