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ある演劇部員が仕掛けたただの遊戯  作者: 領域展開できる白米
2/24

1話

さて、多く見積って身内が読んでないくらいのこの小説、遂に本編入りします。

その際に1つ言わせてくださいな。

前回のプロローグ…間違えてエピローグと表記してしまいました!

…誰も読んでないと考えると別に謝罪も意味無いのでは…。


この話を読む前に前回のプロローグを読んでみては?

…その前書きに登場人物紹介もありますんで…。



プロローグを読んできた暇人の方は

ゆっくりしていってね。

気づいたら俺は、誰もいない島にいた。いや、俺だけじゃない、なんか見覚えのある人が何人か…あ、これ演劇部の1年組だけ集められてる。


カグカミ「えー…なんだよここ…見るからに誰もいない無人島だな…」


ライライ「…それってただの無人島なのでは?」


当たり前の事をそれっぽく言っていたのでついつっこんでしまった。


カラナント「でもほんとに無人島っぽいですね…僕ら以外に人がいるとは思えませんし…」


カグカミ「なんか人がいないデータなんであるんですか?」


デンスー「なんか最近凄く見る人のネタやめろw」


何故か男子組はこの話で盛り上がっている…やはり馬鹿なのだろうか…


タルトゥ「ほんとにここどこなんだろ…私早く帰りたいんだけど…」


フルクラ「男子達が無人島とか言ってたけど、それが本当なら帰るのって難しくない?」


スインジ「もしそれが本当だったら…なんか怖いね…」


ヴォイタン「んー、でも、気づいたらここに居たってことは、誰かに連れてこられたってことになるのかな…?」


女子組もなんか話してる…あ、ヴォイタンも混ざってた…女子で1括りにする所だった…


バール「とりあえず、みんなで固まって、なにか起こるまで待機した方がいいんじゃね?」


マイオン「そうだね、いきなりバラバラになって手遅れになるくらいなら待機した方がいいしね!」


バールとマイオンは2人で話し合ってる。…まともな会話をしてる人の方が少ないんじゃ…


カナチー「…あれ?」


ライライ「ん?カナチー、どうしたの?」


カナチー「いや、演劇部の1年組が集められてるんだよね?」


ライライ「そうだね、みんなの共通点なんてそれくらいしかないし…」


カナチー「…だとしたらさ、1人足りなく無い?」


ライライ「え…?」


1人…足りない…?

ちょっと思い出してみよう…

俺、ライライ…

カグカミ…

カラナント…

デンスー…

タルトゥ…

フルクラ…

スインジ…

ヴォイタン…

バール…

マイオン…

そしてカナチー…

…!1人足りない!

というか正直途中から分かってた!いつもあんなに濃い色出して目立ちまくってる彼がいないことくらい!!


ライライ「ジュジュマイがいない…!!」


カナチー「そうなんだよね…」


ライライ「え、なんで!?もしかして…演劇部内で最弱だから!?」


カナチー「流石にそれはないでしょ!その理論なら私たちのタルトゥはなんでここにいるの?」


タルトゥ「あれ?私呼ばれた?」


ライライ「あー、いや、呼んでない…」


カグカミ「え!?ライライ、タルトゥのこと呼び出したの!?」


ライライ「だか違うって!」


カグカミ「いや、無人島っていう危機的状況でそうなるのも分からなくはないが…流石に早すぎないか…?」


ライライ「なんでそうなる!」


カナチー「そもそも呼んだの私なんだよなぁ…」


はぁ…なんか…疲れる…

早くなんか起きてくれないかな…そんなことを思っていたら、ほんとに何かが起きた。


???「あーあー、マイクテスト中〜、聞こえますか〜。」


どこからともなく声が聞こえてきた、それもすっごく聞き覚えのある声が。


???「うん、これでいいかな!」


突然の声にみんなの動きが止まった。そして突然、目の前に画面のような物が映し出された。…いや、どうなってんだ…


ジュジュマイ「ハロー!僕の名前はジュジュマイ、今回ゲームマスターを努めさせてもらうよ。」


デンスー「え?なんでジュジュマイが?」


タルトゥ「あいつ何やってんの…?」


カラナント「ゲームマスター…?」


さっきまで楽しく話していたみんながざわざわと騒ぎ出した。


ジュジュマイ「頭の良いはずの君たちなら分かるだろうけど、君たちにはとあるゲームをしてもらう。」


なんか妙に頭にくる言い回しだな…こういうのに憧れてたのかと考えると、なんか痛く感じる…


ジュジュマイ「舞台は誰もいない無人島。借りるのにすっごくお金かかったんだよ?」


どうやら本当に無人島のようだ。…お金のことは知らん。


ジュジュマイ「そこでみんなにはリアルサバイバルゲーム、簡単に言えば殺し合いのデスゲームをしてもらうよ。」


その言葉を聞いた途端、空気が凍った。「殺し合い」この単語がみんなの頭の中を埋めつくした。


カグカミ「…おいおい、冗談だろ、ドッキリにしては壮大だな、ここまでやられると勘違いする奴がいるだろwなぁ、早くネタばらししろよ!」


カラナント「そんな簡単に人を殺せると思っているならあなたは本当にサイコパスですね!見損ないました!!」


デンスー「悪趣味な奴だよほんとに…お前がそんな奴だとは思わなかったな…」


男子達は口々に文句を言い出した


タルトゥ「私達…ほんとに殺し合うの…?今から…殺されるの…?」


フルクラ「え…?え?…分からない…どういうこと…?」


スインジ「…私、今から殺されるんだ…みんなして…弱い人を…いじめて…あぁ…!」


女子達はみんな錯乱している。こんなイカれた空間を無視するが如く、ジュジュマイの説明は続いた。


ジュジュマイ「ルールは簡単、最後の1人になることが出来れば勝ち。簡単だろ?」


みんなはただただ文句を言っている。まるで、政府に反対するように、ふざけるなと連呼している。


ジュジュマイ「なお、基本的に道具の持ち込みは禁止だけど、無人島にある物は好きに使っていいよ!」


その言葉で気づいた。僕らは持ち物を何一つ持っていない。ここに来る過程で没収されたんだろうか…


ジュジュマイ「物を作ったり使ったりして、勝利を目指そう!」


まるでゲーム感覚で話すジュジュマイの声に嫌気が差した。


デンスー「無人島の物を好きに使っていいなら、ボートみたいなのを作ってみんなで脱出すればいいんじゃねぇか…?」


バール「おお、デンスーにしてはナイス提案、流石電機!」


デンスー「電機は関係ないと思うんだけど…」


俺もいい案だと思った。しかしそれに対応するようにジュジュマイは続けた。


ジュジュマイ「ちなみに、制限時間みたいなのはないけど、無人島から帰ることが許されるのは生き残った1人だけ!ゲーム中に島から脱出しようとした人は、僕が頑張ってプログラムしたドローンが殺しに行きます!気をつけてね!」


希望が潰えた。数少ないであろうみんなで帰る道は消え失せた。


カグカミ「…ま、こうなるよな…」


タルトゥ「ゲーム中で抜け出すのを許さないのは定番だよね…」


最も、1部の人は最初から希望がないことくらいわかってたようだが。


ジュジュマイ「ルールはこんな感じでいいかな?」


やっとルール説明が終わる…


ライライ「そうだ、多分ジュジュマイもこの島にいるだろうし、みんなで探し出して、直談判しに行くのはどうかな?」


フルクラ「なるほど、それはいいかもしれない」


カナチー「一応演劇部最弱だし、力づくでやっても良いよね!」


カラナント「それが1番楽ですね。」


ジュジュマイ「あ、1番重要なの忘れてた〜、ゲームが始まった瞬間、俺は自殺します!」


…は?


殺し合いという単語が出てきた以上の衝撃だった。ジュジュマイが自殺…?ゲームマスターは最後までゲームを見守るんじゃないのか…?第1として…もうジュジュマイとは会えないのか…?


ジュジュマイ「このゲームの準備がほんとに大変でさ〜、島借りるので貯金は使って借金して、武器を頑張って1人で隠して、そのせいで銃刀法違反で指名手配中だし、もう普通には生きられないんだろうね!w」


…何を言ってるんだ?いや、言っていることは分かる。でも、分からない…


ジュジュマイ「それじゃあ早速!


戦わなければ生き残れない!


最後の1人になるまで殺しあえ!


ゲームスタート!」


その声と共に銃声がなった。

ジュジュマイは拳銃で脳天を撃った。

…自殺した。

このありえない状況でみんな動けなくなっている。

当たり前だ、俺だって狂ってしまいそうだ。

こんな最悪の状況の中、始まってしまった。

部員を殺さないといけない、殺し合いが。


残り11人

この手の小説って、みんなが協力してゲームマスターを説得、みんなで仲良く脱出してハッピーエンドって感じのやつが多いじゃないですか。


…それじゃあ面白くない、ということでゲームマスターが早速死んでみました!

みんな揃ってハッピーエンドなんてさせませんよ!


是非これからの展開にご期待を…

…いや、誰も読まないだろうから期待も何もないのか…?


…読んでいる心優しきお方、どうぞ期待せずにお待ちください。

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