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蒼騎士王子と囚われの国  作者: ユキア
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第1話戦乱の幕開け

こんにちは(。・ω・)ノ


はじめましての方もよろしくお願いいたします。


この物語は元々漫画だったものを小説にしている為、イラストを交えて構成しようと思っています。苦手な方も楽しんでいただけるように工夫はしていきたいと思っています。よろしくお願いします。



その知らせは突如として訪れる。一人の少年が広い城の廊下をただひたすら走っていた。そして、それを眼にすると、少年は遂に目的地に到着したと安堵すると共に狼狽し、声を荒らげた。


「王子っ!クーデターだよ!!」


その声に振り返り、蒼い髪が揺れた。


★★★★★★★


そんな中、王城の内城壁にて一人の黒い騎士が、反乱軍に応戦していた。


「貴様等!!王に背くとは正気かっ!?」


「うるせぇっ!もう王になんてこの国を任してられないんだよ!!」


「そんなことより自分の心配でもしたらどうだい?兄ちゃん!!」


取り囲まれた黒い騎士は孤立無援、四面楚歌である。


それでも一人で立ち向かう黒い騎士、そしてそんな絶望的な状況を切り裂くように声が響いた。


「貴様等が反乱軍か?!」


「なっ!?」


「「「?!」」」


声の先にいたのは一人の蒼い髪の少年である。


「あぁ、もうっ!王子!?ダメだって!?早く逃げなくちゃいけないのに?!」


「うるさい。ウィリ、お前は少し黙っていろ!」


あわあわと慌てた様子の世話係の少年に対して蒼い少年、否、この国の王子レェーネは城壁の上から飛び降り、反乱軍の中へと突っ込んで行く。


「おぅじぃぃいいいいい(泣)」


「?!」


黒い騎士は驚きを隠せずにいた。

華麗に着地したと思ったら軽々と二、三人をなぎ倒す王子。


「この程度でこの俺を殺そうと言うのかっ?!ふざけるなっ!!」


怒鳴りながら王子は更に三人四人と切り伏せていく。その姿は軍勢の中を吹き抜ける一陣の風のごとく、そして吹き抜けた跡には深紅のカーペットと骸が積み上がる。


「な、なんだ!?あいつ?!化けもんかっ?!」


「ふ、ふざけんなっ?!」


反乱軍は慌てふためき、次々となぎ倒されていく。


「加勢いたします!」


黒の騎士は王子に加勢を申し出、そして、反乱軍を切り伏せていく。


「ふんっ!良かろう!背中は任せる!」


「はっ!」


そうして二人の騎士が反乱軍を次々となぎ倒していくが更に増援の兵士達が雪崩れ混んでくる。


「王子っ!ここの柱に隠し通路があるから!こっちへ来て!」


王子の世話役のウィリは、階段から城壁の下に何とか降りて来たらしく王子達を逃げ道へ誘導しようとした。

「遅いっ!何をしていた!?あれぐらいの城壁、飛び降りて来れるだろ!?」


「僕は城壁を飛び降りるなんて出来ないよぉ(泣)」


そうして三人は城壁の柱の裏隠し通路から城下の町の外れにある森へと出た。


★★★★★



「おいっ!貴様!」


「「?!?!」」


森に出て追手を撒くといきなり王子は黒い騎士の胸ぐらを掴んだ。


「この俺に加勢するとは一体どういうつもりだ!?」


「?!」


「俺は誰かに助けられるのは嫌なんだ!!」


「お、王子!落ち着いて!」


「うるさい!」


なんとか宥めようとするウィリを王子は怒鳴り付ける。ウィリは涙眼で嘆き始めた。


「わぁーん、暴君だぁ(泣)」


「いいぞ!もっと泣け!」


そう言って王子はウィリの肩を抱き寄せ、剣を突き付け泣くように促し始めた。ここで一人蚊帳の外だった騎士が手を上げた。


「あ、あの、……」


「む?なんだ?」


「随分親しいようですが、王子とその者は一体どういう?」


「俺とウィリか?」


「はい」


「友だ!」

笑顔で嬉しそうにそう答える王子。


対して、その言葉にウィリは少し沈んだ。


「とも、だち…か……」


ボソリと呟く彼の声色は落ち込んでいるように聞こえた。


「それよりこれからどうすの?」


「そうだな、とりあえず!探検だな!」


「えええええ?!?!」「?!?!」


挿絵(By みてみん)

こうして街に出ていくことになった三人、果たして彼らの行く先に待ち受けるものとは?!

次回乞うご期待!!

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