現実と空想のあいだ
むかし、あなたの気を引こうと
それだけを考えては
自分を見失っていたことに
あとから気づいた
わたしの中身はあるようで
ないようなもの
とくに恋愛に疲れたフリをして
あなたに近づこうとしてたから
たちが悪いよね
そんなわたしに
あなたは魅力を感じることもないのは
当然のこと
街の雑踏
破れかけのポスター
わたしの中の後悔が物語っている
色褪せたポスターたち
もう、戻すことのできない
切ないままの青春とやら
ふだん、目の届かないものなのに
何かを伝えたかったのだろうか
現実と空想のあいだ
今はそんなものもない
現実が指し示すものは
わたしなりに厳しいところ
今まではただ、
空想に助けられてた
だけど、自分らしさというものを
少しずつでも、探していくことが
大切なことなんだろう