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読書感想にっき  作者: みかん
6/6

ロマンティックラブイデオロギーは女の子を無敵にする「勾玉シリーズ /荻原則子」

 ロマンティックラブイデオロギーとは。

 字面でなんとなーく想像がつくかと思いますが

「運命の人と出会い結婚するのが人生最高の幸せ」

「恋愛結婚を至上とする価値観」

 とこんな感じでしょうか。こう表現すると、なんだか断定的でちょっと息苦しい感じがしますね。


 ですが多くの「物語」はこれに基づいていますよね、シンデレラ、ロミジュリ、高慢と偏見、赤毛のアン、などなど、などなど…

 

 そう、王道恋愛小説ですね。私はこれ、大好きです。運命の人と結ばれる(または結ばれずに散る)ってロマンティックで最高だよね、ムーンライトノベルズのほとんどの人気作はこれで占められるんじゃないのってくらい、女の子はこれが大好物!!(主語がでかい)


 これは社会によって植え付けられた価値観なのか?それとも後天的な好みなのか、はたまた女の本能なのか??

 

 いや、そんなことはどうでもいいんです。掛値なし、理屈なしにときめく、これが大事ですよ。ときめくものを読みたいじゃないですか、やっぱり。


 勾玉シリーズに出会ったのは、中学生。思春期まっただなかのころでした。

 言わずと知れた日本神話を題材にしたファンタジー。当時は三部作だったのですが、どの作品も等身大の女の子が主人公。国を揺るがす争いに巻き込まれながらも、障害を乗り越え運命の人と最後は結ばれる大筋のストーリーは同じ。

 

 この争いも障害も、物語としてハラハラドキドキ面白く、さらに運命の人との恋愛も進行していくもんだからティーンだった私はそりゃもう、夢中になりました。

 

 運命の人がまた、みんなそれぞれかっこいいんだよねぇ。そして最大の肝、主人公はただ待っているだけじゃない。彼と結ばれるために黄泉がえりしたり、戦に勝ったり、神隠しに挑んだり…文字通り命がけで彼のために頑張るんですよね。彼のためなら、等身大の女の子でも命がけで神業を行っちゃうんですよ。

 

 大人になった今読み返してもしみじみと思います。ああ、いいなぁって。好きな人のためなら、彼と結ばれるためなら女の子はいくらでも強くなれるなぁ、世界も変えられるくらいの「好き」パワーだなあと。

 

 荻原先生は実に上手に、高尚すぎず生生しすぎず、美しく軽快に女の子のツボをついてくるんですね…。


 彼女によってロマンティックラブイデオロギーの楔を打ち込まれてしまったので、私もやっぱりそんな話が書きたいなって、日々試行錯誤してます。ぜんぜんうまくいきませんが…。

 

 えっ現実の結婚と恋愛はちがう?

 それは…人によるのでなんとも……




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