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2:神様、そして転生

 2




 「ん?ここは...どこだ?」

    

 目が覚めるとそこは360°光を発しているかのような明るい場所にいた。


 何で俺はこんなとこにいるんだ...


 確かさっきまで雪菜と家に帰る途中で...


 って雪菜は!?俺たちは死んだのか?


 いやそれよりもまず雪菜だ!



 「おーい!雪菜ー!」



 「ん、お兄ちゃん、起きたんだ」



 「おぉっ、びっくりしたー!」


 思ったより近くにいたな。まぁとりあえず良かった。



 「雪菜、ここはいったいどこなんだ?」



 「さぁ?私もお兄ちゃんより5分くらい前に起きたばっかだからさー」



 「そっか、俺たち死んだのかな?」



 「うーん、そうかもねー」



 「だよなー、まぁ死んでも雪菜といられるなら別にいいか」



 「うわ~、お兄ちゃんロリコンだなぁ、



 まぁ雪菜もお兄ちゃんがいるなら天国も悪くないかなー」



 「お前も十分シスコンじゃねーか、てか天国とは限らないぞ」



 「えー、雪菜は別に悪い子じゃ無かったし、



 それよりお兄ちゃんこそやばいんじゃない?」



 「俺だって別に悪いことした覚えは無いしなー」



 「ほっほっほっ、お主ら元気じゃのう」


 急にいかにも神様みたいな見た目をした老人が、


 神様のごとく上から舞い降りてきた。


 雪菜の方を見ると雪菜も同じようなことを思っているようだった。



 「ほっほっほっ、わしは神様じゃ」



 「「やっぱり」」



 「ほっほっほっ、仲が良いのぉ」



 「で、神様、俺たちはやっぱ死んだのか?」



 「そうじゃよ、二人仲良く即死じゃったな」



 「やっぱりかー、それで?ここは天国なのか?」



 「いやいや、ここは死者がこれからどういった道に進むのかを、



 決める場所といったところかのう」



 「道?俺はてっきり勝手に天国か地獄か決められてそれに従う、



 みたいな感じかと思ってたんだが、違うのか?」



 「私もそんな感じなのかと思ってたー!」



 「ほっほっほっ、確かに天国か、地獄かはこっちで決めるが、



 それ以外にも実はもう一つ選択肢があるんじゃよ」



 「つまり死者は天国・地獄orもう一つの選択肢を選ぶということじゃ」



 「そのもう一つの選択肢って何なんだ?」



 「それは転生じゃよ」



 「「転生?」」



 「そうじゃ、この世にある無数の世界からその者にあった世界を探し



 その世界で再び生をおくるのじゃ」



 「おぉー!良いじゃん!転生!」



 「雪菜も転生したーい!ずっと天国じゃつまんないもんね!」



 「うーん‥じゃがのー、人として転生するのはちょっと無理じゃないかのう」



 「えー何で!?どうしてー!?」



 「人生はやはりダントツで人気でのう、468年先まで予約がいっぱいなんじゃよ」



 「ナメクジやカメムシとかなら今すぐに転生できるがの」



 「「絶対やだ!!」」



 「ほっほっほっ、まぁそういう事じゃ」



 「大人しく天国行きにしたらどうじゃ?天国も悪くないぞ?」



 「うーん、人生は本当にどの世界も埋まっちゃってるんですか?」



 「さっきも言うたじゃろう、ん?いや一応一つ空いておったな、



 いやじゃがさすがにあそこは危険か...」



 「えっ!空いてるんですか?!?」



 「神様、神様!どういう世界なんですか? 雪菜そこが良いです!」



 「今あの世界は魔王によって支配されかけていてのう‥‥、存続の危機にあるんじゃよ」



 「そんな...それなら神様が魔王をちょちょいっとやっつけちゃったりは出来ないんですか?」



 「出来ることには出来るが、神様は基本的にあちら側の世界には



 干渉してはいけない決まりになっておるんじゃよ」



 「もし滅びてしまったのならその世界は滅びる運命にあったということじゃ」



 「じゃあさじゃあさ!お兄ちゃん! 私達で魔王を討伐することって出来ないのかな?」



 「おー成程! 面白そうだな!」



 「魔王の力は恐ろしく強大じゃぞ?いっておくがのう、



 転生は一度したらもう二度と出来なくなってしまうのじゃぞ」



 「大丈夫です!絶対魔王を倒してみせます!」



 「そうそう!雪菜とお兄ちゃんの二人なら魔王も目じゃないよ!」



 「そうか、そこまでいうのなら止めはせん、命運を祈っておるぞ」



 「おう!任せとけ!」



 「じゃあさっそく転生させるぞ」



 「「お願いします!」」


   きゅぃぃぃぃぃぃん


 突然床から魔法陣が現れ光が俺たちを包みこんでいく。



 「あーそうじゃ、あとでわしからいくつかプレゼントを送ってやるから楽しみにしているといい」



 「えっ、あっはい!ありがとうございます?」



 「プレゼントって何だろうね?お兄ちゃん」



「さぁ何だろうな?まぁ楽しみにしとこうぜ!」


 あっそういえばどんな世界なのか教えてもらい忘れたな、


 まぁどうせこれから行くんだし自分の目で確かめればいいか。




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