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真夜中のラブレター
真夜中のテンションでラブレターを書いてはいけない。
よく言われることではあるが、昼間は恥ずかしくて書けない。
何度も何度も書いては消して、その度におかしな方に向かう。
『すごくかわいい、かわいくてかわいくて、もうモンスターだ。』
モンスターってかわいくないからね。
『いつも見てました。ずっと見てました。』
ストーカーですか、大事なことでも繰り返しちゃダメなやつだね。
『僕に勇気が足りなくて、想いを打ち明けられなくて、精一杯の勇気を振り絞って言葉に乗せました。』
言葉に乗せる勇気の方がすごいからね。ラブレターって形に残るからね。他の人が見るかもしれないからね。
好きになった人がそんなことをするはずがない。誰もがそう思いたいだろうけど、相手からすれば、好きでもない相手からのラブレターなんて重たいだけだから。
『素敵です。』
推敲に推敲を重ねた結果、洗練され過ぎたようです。どうしたいのか分かりません。
その返事として送られてきたのが
『不敵です。』
良いも悪いも分からない。もはや仕返しです。
真夜中のラブレター、真夜中のポエム、真夜中の恋愛小説・・・
明日は我が身と戒めます。




