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飲み物
午後から会議だ。
私は資料を準備しながら、女性に飲み物を頼んだ。
「会議があるから飲み物を用意してくれ。」
「かしこまりました。何名分用意しましょうか。」
「そうだな、部長に課長に係長に私だから4名分だな。」
「了解です。」
彼女はけして美人ではないが、いつも笑顔で社内の人気者だ。
そして始まった会議。
円卓に座ると、彼女がそっと飲み物を置いていく。
適度に冷えた麦茶だ。
真夏日の今日にぴったりである。
しかし私のところには、温かいお茶が置かれている。
「すみません、あなたには冷たくしたくなかったので。」
優しく温かい、ほのかに甘い玄米茶だった




