表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋愛綴り  作者: 茶太朗
81/91

二股

「あたしとあの女、どっちが好きなの。」

 触れずに紙が破れるのでは、そんな剣幕で迫ってくる。


「どっちと言われても困るなあ。」

 男は目を合わせないよう、たびたび顔をそむけるが、女はその都度、視界に入った。


「あたしの料理が誰よりもおいしいって言ったじゃない。」

 女は少しトーンを下げた。

 瞳が涙で溢れそうだ。


「君の料理は誰よりもおいしい。その言葉に嘘はない。」

「それじゃあ、その女と別れるのね。」

「それとこれとは別の話だ。彼女は誰よりも美人なんだ。」

「なによ、サイテー。堂々と二股する気なの。」

 女は鼻息がかかるまでに男に詰め寄った。


「安心しろ、二股じゃない、三股だから。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ